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骨粗鬆症でビスフォスフォネート飲んでいる人歯を抜くな

骨がもろくなる骨粗鬆症の予防のため、内科や整形外科などからビスフォスフォネート製剤(BP製剤)の経口薬を処方されている中高年の女性に多い。BP製剤を服用中に、抜歯やインプラント治療など侵襲の大きな歯科治療を受けるときは注意しなければいけません。
 では、BP製剤服用中の人は、具体的にはどうすればよいのか。第一に抜歯など侵襲的治療を行う前の3ヶ月間は、一時的にBP製剤を休薬すること、第二はBP製剤の服用再開のタイミングを、抜歯後の傷が再生粘膜に完全に覆われる2~3週間後か、骨の傷も十分に治癒したと期待できる2~3ヶ月後に延ばすこと、第三に歯磨きなどをしっかりと行い、日頃から口腔内の衛生状態を良好に維持することです。残念なのは、BP製剤の服用を自覚していない人が多いことだ。
                日刊ゲンダイ 2010.10.13