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口呼吸① 乾燥し免疫力が低下

私たちの体は鼻で呼吸することを前提に設計されています。鼻は高性能の「空気清浄機」「加温・加湿器」です。鼻で呼吸することで、空気中の汚れたちりや雑菌の大半は鼻の粘膜に吸着・除去され、鼻の中で適度に温められ加湿された空気がのどを通って肺に届きます。しかし、口呼吸ではちりや雑菌がほとんど取り除かれない上に、空気が十分加湿・加温されずに肺へ送られるため、気管支や肺に負担がかかります。病原菌やアレルギー物質が入りやすくなることで、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなると考えられています。また、口の中に直接外気が入ることにより、口やのどの粘膜が慢性的に乾燥します。老若男女問わず、口呼吸は口腔乾燥症の大きな原因の一つで口臭や歯周病、虫歯の多発、さらには口内炎や口角炎の原因になることがあります。
           北海道新聞 2011.11.2

12歳児 虫歯北海道ワースト2 道、予防にフッ化物洗口奨励

文部科学省の2010年度の学校保健統計調査によると、道内の12歳児(中学1年)の平均虫歯本数は2・3本で沖縄県の2・6本に次いで全国ワースト2となった。「甘い飲食物を取りすぎるからでは」との指摘があるが、道内の子供の歯の健康状態が必ずしも悪化しているわけではなく、他の都府県が着実に虫歯本数を減少させているためだ。道は虫歯半減を目標に対策に努めている。道は09年、「北海道歯・口腔の健康づくり8020条例」を制定し虫歯削減に努めている。10年にはフッ化物洗口の目安時間である1分間用の演奏曲が収められたCDを製作し、学校に配布。10年度には27市町村が加わり、計55市町村がフッ化物洗口を実施した。洗口で使用するフッ化物については安全性を心配する声もあるが、佐々木参事は、洗口時のフッ化物の濃度は非常に薄く安全性に問題ない。これまでにも全国的に問題は報告されていないと説明する。
           北海道新聞 2011.11.2

歯科口腔保健法の専門委員会を設置

厚生科学審議会の地域保健健康増進栄養部会が10月14日(金)、厚労省内で開催され、歯科口腔保健法の推進に向けて、同部会の下に専門委員会を設置することを決めた。法律に基づき、諸施策の方針や目標、計画などの基本的事項に盛り込むべき目的や理念の他、具体的なデータ収集、検討を行う。具体的には、歯科口腔保健に関する知識等の普及啓発、定期的に歯科検診を受けることへの勧奨、障害者等が定期的に歯科検診を受けるための施策、歯科疾患の予防のための措置、口腔の健康に関する調査及び研究の推進などを検討する。今後は、11月中旬から具体的な検討を始め、本年度末までに基本的事項の最終案を固める予定。
           日歯広報 11月5日

スポーツ歯科の資格認定へ 日体協に講習会の協同実施提案

第9回理事会が10月27日(水)、歯科医師会館で開催され、日本体育協会(日体協)にスポーツデンティスト(仮称)資格認定講習会の協同実施を提案することを決めた。本年6月、スポーツ基本法に「歯学」が盛り込まれたことを契機に、スポーツ歯科分野のレベルアップ及び裾野の拡大を図る。11月16日(水)の日体協スポーツドクター部会で提案する予定。
           日歯広報 11月5日

口呼吸② 授乳期の”訓練”不足に原因も

授乳期の赤ちゃんは口から肺へ空気が入りにくい構造になっていて、まだ口呼吸ができません。そのため母乳やミルクを飲みながら、同時に鼻で呼吸しています。1歳くらいまでは、赤ちゃんにとって鼻呼吸を訓練する大切な時期なのです。そうしたことから、離乳の時期が少し早いと。あごや頬の筋肉の発達が不十分なまま成長し、楽な口呼吸に慣れてしまうと考えられています。また、おしゃぶりも、かみ合わせへの悪影響を心配してあまり早く取り上げてしまうと、同様の理由で口呼吸になりやすいそうです。もうひとつは歯のかみ合わせです。前歯の歯並びが悪かったり、歯の並んでいる位置(歯列)が唇に近すぎると歯が邪魔になり、口を閉じた状態を保つには口の周囲の筋肉(口輪筋)を緊張させ続けなければなりません。それに疲れて緊張を緩めると口が開いてしまうわけです。歯並びに問題がなくとも、もともと口輪筋の力が弱いと、やはり口が開きやすくなります。
           北海道新聞 2011.11.9

除霊称し少女乱暴の疑い 歯科医と妻を逮捕

除霊と称して10代の少女に乱暴したとして、警視庁府中署は16日、強姦(ごうかん)致傷の疑いで、東京都国分寺市、歯科医石川潔(いしかわ・きよし)容疑者(61)と妻の香織(かおり)容疑者(28)を逮捕した。

 2人の逮捕容疑は8月、深夜に都内の少女宅に押しかけて1人でいた少女に乱暴し、けがを負わせた疑い。

 府中署によると、2人は容疑を否認している。

 潔容疑者らが開いていた宗教的な集まりに少女の母親が参加し、潔容疑者らは少女とも面識があったという。

 両親が8月下旬に警視庁に相談に訪れ、被害が発覚。11月に告訴していた。

 潔容疑者は府中市で歯科医院を開業。府中署は潔容疑者の自宅や歯科医院を家宅捜索し、ほかに被害者がいないか調べている。

 歯科医院のホームページによると、潔容疑者は空手や中国武術の有段者という。

歯に当て手は動かさない

歯科医で「歯周病の予備軍です」と言われ、歯磨き指導を受けました。でも、こまめに磨くのはめんどう。電動歯ブラシがブームだと聞き、最先端の技術を試すことにしました。動くだけでなく、手磨きで推奨されている①歯に余計な圧力をかけない②細かく動かす③横磨き、といった方法を再現するよう設計している。メーカーによっては、音波の速さで振動しつつ、丸形のブラシが左右交互に回転するタイプもある。「正しい使い方」では2分間、磨いてみた。指先でさわると、歯の表面は滑らかに。でも、手を動かさないせいか、どうも物足りない感じがする。歯肉や唇にくすぐったさも残る。
            朝日新聞 2011.9.17

口腔ケアとは 清潔で潤った状態を保つ

高齢者のための介護施設や高齢の患者が増えつつある病院などでは「肺炎」の発生率が問題となり、その予防や改善の方法を考えなければならなくなってきました。肺炎の中でも、特に「誤嚥性肺炎」や「嚥下性肺炎」と呼ばれるものは、患者の口の中が汚れていたり、免疫力や体力が落ちてくると起こりやすくなります。口の中が汚れていると、食事時にむせたときなどに汚れた唾液が少しずつ気管に流れ込み、肺炎が起こりやすくなると考えられています。簡単に言ってしまえば、「口腔ケアとは、口の中をきれいにして潤った状態に保ち、本来の口の役割をきちんと果たせるようにすること」です。
            福島民友 2011.9.9

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