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「歯外在ベI」は35.2%に増加

日本歯科総合研究機構はこのほど、各厚生局が毎月報告している都道府県別・各施設基準の届出状況を取りまとめた。調査したのは、令和7年6月分で「口管強」、「外安全1」、「外感染1」、「外感染2」「医療DX」、「光印象」、「歯情報通信」、「歯外在ベI」、「歯援診1・2」、「歯初診」、「医管」、「咀嚼機能1」、「咀嚼能力」、「咀嚼機能2」、「咬合圧」、「口菌検」の17項目。
令和7年6月1日時点の施設基準の全国状況は、「歯外在ベI」が23,176施設(35.2%)となり、届出割合が5割を超える都道府県は10県であった。また、「口管強」24.4%、「外安全1」53.3%、「外感染1」55.8%、「医療DX」32.5%、「光印象」17.2%とそれぞれ微増している。また、「歯情報通信」は1.1%であった。

命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~

世界口腔保健学術大会記念「第30回口腔保健シンポジウム」(主催:日本歯科医師会、協賛:サンスター株式会社)が7月12日、「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマに、オンライン配信で開催され、約1,600名が参加した。
主催者挨拶で、日歯の高橋英登会長は、我が国には世界に誇る国民皆保険制度と高度な医療水準があること等が奏功して超高齢社会を迎えているとした。その上で、日歯には口腔の健康を通じて、健康寿命の延伸に貢献することで、国民が健康で長生きし、人生の最期の日まで「自分の口でおいしく食べることができるようにする」使命があると話した。
また、政府の骨太の方針2025でも「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた具体的な取組の推進」など明記されていることに触れ、健康で長く社会で活躍できる高齢者を増やしていくためには、口腔の疾病予防、重症化防止が大きな鍵になると述べた。
今回の「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマにしたシンポジウムを通じて、日常でも非日常でも口腔の健康の重要性に対する認識がさらに深まることに期待を寄せた。
シンポジウムは、中川種昭 ・慶應義塾大学医学部副医学部長/歯科・口腔外科学教室教授)による基調講演「お口の健康と全身の健康はつながっている!」に続いて、中川氏、飯利邦洋・石川県歯科医師会会長、国崎信江・危機管理教育研究所代表/危機管理アドバイザー、市川洋子・サンスター財団歯科衛生士によるトークセッション「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」が行われた。司会はキャスターでジャーナリストの長野智子氏が務めた。

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