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いつまでも美味しく食べるために必要なこと

昨年、肺炎で亡くなった11万2千人のうち、65歳以上の高齢者は10万8千人。大きな問題となっているのが誤嚥(ごえん)性肺炎です。食べ物が胃に行かず、肺に入るんです。物を飲み込む力が落ちてくると、だ液や口の中の汚れが肺の中に入り、体力が落ちていると肺炎になるんですね。この誤嚥性肺炎の大きな原因は「口の中の不潔」と「口の機能の低下」です。認知症のお年寄りの口腔ケアは、「口の中を綺麗にする」だけではなく、「口の機能を守り、機能が低下したら元に戻してあげる」という意識が大事です。
 高齢者は、飲み込む力が低下し、のどの筋力が落ちてきます。昨年、全国で9401人が食べ物をのどに詰まらせるなど、不慮の窒息で亡くなりました。50代からどうぞ気をつけてください。うまく飲み込めなくなったお年寄りでも、あお向けに寝て頭を上げる訓練や舌を突き出してつばを飲む訓練で、飲み込む力やのどの筋力を鍛えることができます。また、口から食べて腸を通すことは、免疫力を守ることにもなります。健康は「食べる・しゃべる・笑う」3つの健口からです。常に口を積極的に使ってください。
            2010年(平成22年)12月7日(火曜日)

寒い!

 旭川は、今日天気です。しかし、風が強くてかなり寒いです。本州特に東北は、80から100㌢の雪が積もるとかで北海道以外天候がよろしくないようです。
 今年も無事1年を終了し、一安心です。皆様もどうぞ体に気をつけご自愛ください。

健康増進法での歯科健診の実施義務化は困難

厚労省は健康増進法に基づく歯科検診実施の義務化について、
「困難である」との見解を示した。自民党の衆院議員、秋葉賢也氏が
1日に提出した「歯科医療の充実に関する」質問主意書に答えたもの。
秋葉議員は、歯科検診が国民の健康増進に重要な役割を果たし
ていると指摘。その上で、法的に実施義務があるのは母子保健法に
よる1歳6ヵ月、3歳、学校保健安全法による就学時、学校健診に限ら
れ、健康増進法による40歳以上の基本健診に歯科検診が含まれてい
ないとし、歯科検診実施の義務化と、労働安全衛生法による歯科検診
実施義務化の立法化の有無を聞いた。
  厚労省は、「国民の健康の増進に向けた自主的な努力を促進する
ために定めている」のが、健康増進法とし、健康増進事業実施者に
対し、「歯科検診の実施のみを義務付けるのは困難」と回答。また、
労働安全衛生法による歯科検診の立法化についても、「労働者の業
務に関連する健康障害を防止する観点と関わりなく歯科検診の実施
を義務付けるのは困難」とした。

医療と介護の配分の見直し

社会保障有識者会議
政府の社会保障改革に関する有識者検討会(座長・宮本太郎北海
道大学大学院法学研究科教授)は10日、社会保障を支える税財源は
消費税を基本とすべきとする報告書をまとめた。また、医療関係では、
医療制度と介護制度内部における資源配分の見直しを求めた。
検討会は、社会保障改革の全体像について、必要とされるサービ
スの水準・内容を含め、国民に分かりやすい選択肢を提示するととも
に、財源の確保について一体的に議論するとの観点から医療・年金・
介護・子育てなどの問題を横断的に議論してきた。

ノロウイルス予防、対処法は

ノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎の流行が全国的に拡大している。道内でも園児や介護保険施設の入所者らの集団感染が続いており、注意が必要だ。道によると、今年の道内の集団感染件数は13日現在で125件、3327人で、既に昨年1年間を33件、1096人上回っている。予防や症状が出た時の対処法について、札幌医大病院小児科の辰巳正純助教(感染免疫学)に聞いた。

 感染対策のポイント
  ◎手洗いを励行する
  ◎加熱が必要な食べ物は十分熱を加えて調理する
  ◎消毒には塩素系漂白剤を薄めて使うとよい
  ◎二次感染を防ぐためタオルの共用などを避け、吐しゃ物の
処理は使い捨ての手袋などを使い迅速にする
  ◎症状が出たら脱水を防ぐため小まめに水分を取る
                   北海道新聞 2010.12.15

甘さ生むアミラーゼ

唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれています。同じ作用の酵素は膵液に存在するので、唾液のアミラーゼは必要不可欠ではありません。それに、アミラーゼは胃液によって壊される運命にあるので、作用を発揮する時間はほとんどありません。アミラーゼは食べ物に含まれているでんぷんやグリコーゲンを分解してデキストリンと呼ばれる物質を作る作用があります。デキストリンはブドウ糖の分子が鎖のように長くたくさんつながった構造です。デキストリンをさらにつなぎ合わせたのがでんぷんやグリコーゲンなのです。
 デキストリンになると人は甘さを感じ出します。その甘さはほのかなものです。実は分解が進んでデキストリンの長さが短くなると、さらに甘さが増すのです。つまりアミラーゼがよく作用すると、でんぷんやグリコーゲンが含まれている食べ物は甘くなるのです。口の中で食べ物をかむと唾液と食べ物がよく混じり、でんぷんやグリコーゲンの分解がすすむはずです。どうりでご飯をよくかむと甘くなるはずです。パンもよくかむと甘みが口の中に広がります。
 食べ物をおいしく食べるために唾液のアミラーゼが存在すると考えられます。食事をあまりかまないで、丸のみのように食べる人がいますが、何かもったいないですね。よくかみしめて、じっくりおいしさを味わってからのみ込んだら?
                  北海道新聞 2010.12.15

平成22年度 忘年会

 12月29日大掃除の後に当院忘年会が開催されます。ボーリングでの個人戦と団体戦があり盛り上がります。毎年技工士のSさんが強いのでハンデをつけさせてもらいました。もう一人のYさんも頑張ってください。ボーリングの後の忘年会もハンデをつけさせていただきます。

20本以上の歯 75~84歳で26.8%

平成21年国民健康・栄養調査結果の概要が12月7日(火)、厚労省より公表され、自分の歯を20本以上有する75歳~84歳は26.8%と、前回調査の平成16年より3.8ポイント増加した。また、70歳以上で「何でも噛んで食べることができる」と回答した割合は59.2%で4.8ポイント増。さらに、75歳以上で20本以上の自分の歯がある場合は、83.8%が「何でも噛んで食べることができる」と回答していた。進行した歯周炎がある割合は、60歳代が36.8%と最も多かったが、50歳代32.6%、70歳以上25.7%、40歳代22.8%と併せて全ての年代で減少した。
                    日歯広報 12月15日

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