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平成25年度健康普及公開講演会

平成25年9月21日(土)に旭川トーヨーホテルにて、健康普及公開講演会が行われました。講師は、旭川市旭山動物園の飼育展示係長の中田真一氏でした。表題は「食べる力は生きる力」で、中田氏に今までに飼育人生におけるエピソードをユーモアや涙を交えて熱く語っていただきました。特殊な歯を持つ動物はワニで、一生涯で何回も生え変わるそうです。いずれの動物も、歯がなくなる=食べられない、つまり「歯の寿命=命の寿命」となり、歯がなくても生きられる動物は人間だけで、「歯医者さんのおかげ」だそうです。最後に人も動物も「健康第一!」、食べるためには「歯が命」、それと「笑顔」があれば「人生何とかなる」とおっしゃっていました。面白い講演会をありがとうございました。
                             メディアあさひかわ 2013.11 №247

児童の食物アレルギー実態調査へ 京都市教委

小学校給食での食物アレルギー事故防止に向け、京都市教育委員会はこのほど、市立小学校でアレルギーのある児童への対応に関して実態調査に乗り出した。東京都調布市の小学校で昨年12月、乳製品アレルギーのあった女児が給食で死亡した事故を受けた取り組み。京都市では対応が各校に任されており、市教委として対策を考える。

 市立小は、食物アレルギーのある児童の食事について、保護者からの相談のほか、就学前の健康診断を活用し、保護者と話し合って独自に決めている。市教委によると、多くの学校は試行錯誤の中で行っているのが現状という。

 市教委は9月に栄養指導や保健指導の教諭らを含めた約30人で構成する「食物アレルギー対策検討会議」を設置。全168校にアンケートし、食物アレルギーやぜんそく、アトピーなどのある児童の人数や症状を調べる。さらに各校の防止策や緊急時の対応を聞き取り、先進的な取り組みの共有やモデルとしての推奨をしていく。

 文部科学省は2008年にガイドラインを全国の学校に配布。ただ、分かりにくいとの声もあり、調布市での事故を受け、改訂版が検討されている。

 市教委体育健康教育室は「児童の命に関わることなので、文科省の改訂版を待つのではなく、できるだけ早く対応を検討したい。ただマニュアル化はかえって事故を招きかねず、考えていない」としている。

 『和食』がユネスコの世界遺産に ! 

6月の富士山の世界文化遺産登録に続き、「和食 日本人の伝統的な食文化」
が世界遺産登録の見込みとなりました。12月上旬に正式発表される予定です。
現在日本の無形文化遺産は、能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃文楽、結城紬、京都祇
園祭の山鉾行事など21件が登録されており、今回が22番目の登録となります。
 「食」に関係する無形文化遺産としては、これまでに「フランスの美食術」
「スペインやイタリアなどの地中海料理」「メキシコの伝統料理」「トルコの
ケシケキ(麦がゆ)の伝統」の4件が登録されています。

 政府は、原発事故で風評被害を受けた日本の食の信頼回復を図り、震災復興
の象徴にしようと昨年3月に和食の登録を新たに提案していました。当初は会席
料理などの「日本料理」を提案する動きもありましたが、一般に広く根付いた
食文化を強調するため「和食」での登録申請となりました。「和食」という言
葉は近代以降、洋食の登場によって洋食に対する言葉として生まれたと言われ
ていますが、食文化の専門家は和食の特徴として、
1. 新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重
2. バランスに優れた健康的な食生活
3. 自然の美しさや季節の移ろいの表現
4. 正月など年中行事との密接な関わり       などを挙げています。
具体的には、
1. 日本の自然の中で生まれた食材や調理法を用いる
2. だしなどでうまみを生み出す
3. 味噌や醤油などの発酵調味料を使う
4. 盛りつけに季節感がある           などの特質が挙げられ、
平安時代末期に始まり江戸時代には一般に広がったとされる「一汁三菜」の食
事のスタイルが基本となり、食文化を豊かにしてきたと言われています。

 JETRO(日本貿易振興機構)の調査などでは、外国人観光客が「訪日す
る前に期待すること」の1位が「食事」また、外国人が好きな外国料理の1位が
「日本料理」と世界で日本の「食」が注目されています。
 農林水産省推計の2013年3月の海外における「日本食レストラン」店舗数は、
55,000店と2010年の約30,000店の2倍近くに急増。日本食のショールームとも言
える海外日本食レストランへの「UMAMI(うま味)」紹介などの様々なア
プローチ、海外からの日本食の研修生の受け入れや、海外での日本食フェステ
ィバルの開催など、日本食の魅力である「新鮮・ヘルシー・UMAMI」など
の理解を深めてもらう活動が始まっています。
 2015年のミラノ国際博覧会(万博)は、これまでとは異なり「食」にテーマ
を絞り、「地球に食料を、生命にエネルギーを」のテーマで開催されます。日
本館では農林水産省と経済産業省が中心となり、食料を巡る地球規模の課題と
解決策の提案を行います。日本食や日本食文化の魅力・奥深さをアピールする
格好の場となりそうです。

 近年までは、家庭での家族そろっての夕食や、勤め人の昼定食などが日本の
伝統的な食文化を支えてきたものの、コンビニのおにぎり・カップ麺やチェー
ン店の丼ぶりものなどの進出で、伝統も危うくなってきています。ビールに枝
豆・やきとり・マグロぶつ…と相変わらずのメニューでも、ここは、居酒屋大
好きサラリーマンの皆様のご活躍もお願いしたいところであります…。

口腔ケア がん患者に効果

口内を清潔に保つ口腔(こうくう)ケアをがん患者らに行うことで、合併症を防いだり、入院日数が減ったりするなどの効果が見込まれるとの調査結果がまとまった。

 調査チームを率いた信州大付属病院は県歯科医師会と連携し、在宅療養のがん患者が自宅近くの歯科医院などで口腔ケアを継続して受けられるような態勢づくりに乗り出す。

 口腔ケアとは、虫歯を治したり、歯垢(しこう)を除去したりして口の中を清潔に保つこと。がん患者の場合、抗がん剤や放射線治療の副作用で口内が荒れやすい。口内を清潔に保たないと細菌が増え、細菌が血液に入る「菌血症」や肺炎などの合併症を引き起こしやすい。

 調査チームは、信大付属病院のほか相沢病院(長野県松本市)、長野市民病院の歯科医らで構成。2011~12年度に、3病院に入院するがん患者を対象に行った。

 信大付属病院が食道がん患者に手術前から口腔ケアを実施したところ、しない場合と比べ、術後の絶食期間が18・8日から13日に、入院日数も32・8日から25日と約1週間短くなった。

 相沢病院の調査では、術後の合併症発症率が、実施しない場合に比べ32・2%から4・3%に低下。長野市民病院の調査では、口内の粘膜炎が原因で化学療法をやめなければならない患者の割合が減った。

 チームリーダーの信大医学部の栗田浩教授(50)は「がん治療と並行して口腔ケアを行うと、回復が早まり、合併症のリスクも減らせるという貴重なデータを得られた」と話す。

 県歯科医師会と信大付属病院は、同病院のほか県内七つの「がん診療連携拠点病院」でも口腔ケアの取り組みを広げていく方針。歯科医師会の笠原哲三歯科医師(56)は「県内全域で口腔ケアの大切さについて意識を高め、患者のQOL(生活の質)の向上が図れれば」と期待している。
読売新聞 2013年11月1日(金) 配信

【高知】唇裂・口蓋裂の治療連携のために診察手帳を作製

胎児の段階で唇や上顎がくっつかないまま生まれる「唇裂・口蓋(こうがい)裂」。複数の診療科が携わる治療の方針を共有し、連携を深めようと、高知県内外の医師らでつくるグループ「高知口蓋裂カンファレンス」がこのほど、診察手帳を作製した。

 唇裂・口蓋裂は約500人に1人の割合で生まれるとされている。通常は生後3カ月ごろに唇裂の手術、1~1歳半ごろに口蓋裂の手術を実施。成長に合わせて歯並びなどを治療するほか、口蓋裂の子どもの一部は言語訓練が必要になる。

 総合的に治療できる施設のない高知県では、高知口蓋裂カンファレンスの医師や歯科医師、言語聴覚士、臨床心理士らが毎年、療育相談会を開き、チーム医療を行っている。この連携をさらに広げようと、新たに手帳を作製した。

 B5判36ページ。診察や相談、支援を行った担当者がその日の内容を記録し、他科への連絡事項を書き込む。言語訓練の状況も記録する。「生命(いのち)の基金」の助成を受けて200部作製し、無料で配布している。

 事務局を担当する大崎聡さん=土佐市高岡第一小学校「ことばの教室」教諭=は「どの科でどんな治療をしているのかを普段から把握できる。保護者も手帳を読み返すことで、わが子の成長を実感できるのでは」と話している。

▼12月1日に相談会

 県立療育福祉センター(高知市若草町)などが主催する唇裂・口蓋裂の子どもの療育相談会が、12月1日午前8時半から同センターで開かれる。参加無料だが、11月22日までに予約が必要。申し込み、問い合わせは高岡第一小、大崎教諭(088・852・3356)へ。

《第9回 旭川赤十字病院症例検討会》

 日時 平成25年11月13日(水)19時~20時30分
 場所 旭川赤十字病院(旭川市曙1条1丁目) 外来棟2階 講堂

《症例テーマ及び関係医》
 症例1 「糖尿病網膜症の硝子体手術」
             山田眼科      院長 大谷地 裕明先生
             旭川赤十字病院 眼科部長 籠川 浩幸

 症例2 「糖尿病治療連携について」
             さかじり内科医院  院長 山縣 一夫先生
             旭川赤十字病院  副院長 森川 秋月

 参加対象 旭川市及びその近郊の医療機関職員(参加される方の職種は問いません)
 申込   会場準備の都合から事前に11月6日までにFAXにて送信願います。(当日の参加受付もいたします)
 参加費  無料

◇虫歯治療での不快音を解消―歯科医が考える「おもてなし」

虫歯治療のときに歯を削るタービンから聞こえてくる「キュイーン」という
音が嫌で、治療を苦痛と感じる人は少なくないだろう。歯科医院過剰の時代、
技術だけでなく患者をいかに満足させ、再び来院してもらえるかが歯科医の
大きな課題となっており、独自の工夫で患者に「おもてなし」をする歯科医院
が増えてきている。そうした中、治療時のあの不快な音を軽減することに成功
している歯科医院があるいう。

厚労省 歯科医師卒直後研修制度の見直しを議論

9月30日開催された厚労省 医政局「歯科専門職の資質向上検討会」歯
科医師ワーキンググループ第6回会議で、本年2月第1回の会議より継
続討議されてきた「歯科医師研修の見直しについての論点」の中で、
複数年連続して研修医を受け入れていない協力型の研修施設への対応
について、原則、研修施設の指定取消を行う方針が提示された。今後、
議論を重ね、12月中旬には中間報告を行う予定とのことである。卒直
後の歯科臨床研修施設のうち、協力型施設の大半は歯科診療所である
が、研修医の受け入れ状況や指導体制などの管理体制が不十分である
施設が見受けられるとの意見も出された。同省は研修プログラムにお
ける質の維持をはかるため、原則として、複数年連続して研修歯科医
を受け入れていない協力型施設などについては、実地調査などを行い、
総合的に評価、指定取消を行うとしている。

議事録などはこちら 厚労省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008zaj.html#shingi127374

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