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4年間で1億9千万円寄付 日歯連、議員の2後援会に

政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)の献金をめぐる政治資金規正法違反事件で、日歯連が擁立した石井(いしい)みどり参院議員(自民党)と西村正美(にしむら・まさみ)参院議員(民主党)の後援会への寄付が2010~13年の4年間で計1億9千万円に上ることが1日、分かった。東京地検特捜部は寄付の経緯を調べる。

 寄付を受けたのは「石井みどり中央後援会」と「西村まさみ中央後援会」で、いずれも日歯連の高木幹正(たかぎ・みきまさ)会長が代表を務める。両議員とも日歯連の関連政治団体との認識を示し「資金の流れなどは分からない」としている。

 日歯連の政治資金収支報告書によると、10年3月30日に西村後援会へ5千万円を、12年11月1日には石井後援会に4500万円を寄付した。

 13年は西村後援会に5千万円(1月23日)、石井後援会に4500万円(3月15日)の計9500万円を支出。このうち西村後援会への5千万円は同じ1月23日に石井後援会に寄付されており、特捜部は「迂回(うかい)献金」の疑いもあるとみている。

 これら計1億9千万円とは別に10年3~5月には、西村氏が代表を務める民主党支部に5千万円を支出。同額が支部から西村後援会に渡っている。

 日歯連の収支報告書の「寄付金」欄には、各都道府県の歯科医師連盟や国会議員の政治団体などが並んでいるが、1回で1千万円を超える寄付先は自民党の政治資金団体「国民政治協会」などわずかで、石井、西村両氏の後援会への寄付額が突出していた。

訪問診療での歯周病治療はどこまですべきか?

8020運動の達成者は38.3%となり、「高齢者の多歯時代」を迎えています。残存歯数が多い方が寝たきりになったり、セルフケアが十分にできなくなると、肺炎の発症リスクが高まります。ご存じのとおり、肺炎による死亡率は、65歳以上の高齢者の占める割合が9割。中でも、高齢者の肺炎の多くが誤嚥性肺炎といわれ、特に、肺炎で入院している80歳以上の高齢者の8~9割が誤嚥性肺炎というデータが発表されています。

こども歯磨き教室

 内容 講話、個別歯みがき教室
 日時 5月19日(火) 午前10時から
 場所 キッズルーム(第二庁舎5階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

早歩きで健康生活を 「医療新世紀」

 手軽な早歩きで健康寿命を延ばそうと提案する「人生を変える15分早歩き」(ベースボール・マガジン社、1512円)が出版された。

 著者の奥井識仁(おくい・ひさひと)氏は、性ホルモンの働きを熟知する泌尿器科の開業医。膝の靱帯(じんたい)損傷を克服し、マラソンをこよなく愛するランナーでもある。

 1時間で5~6キロ程度の早歩きで乳がんや大腸がんのリスクが減ったなど、最新の医学研究の成果が分かりやすく紹介されている。自らのクリニックで、骨粗しょう症や前立腺がんの患者にも早歩きの習慣を指導しているという。

 豊富な高齢者の診療実績とランニング趣味から導かれた実践的な健康生活の勧めだ。

連携システム構築など検討

第2回がん診療医科歯科連携推進協議会が2月25日(水)、歯科医師会館で開催され、がん患者が口腔粘膜炎や歯科疾患の治療を地域で安全・安心に受けられる地域基盤、連携システムを構築し、がん患者の療養生活の質の維持・向上を図るべく、情報共有・意見交換を行った。
                        日歯広報 2015.3.15

歯周病の自覚があるのにかかわらず、半数以上が歯茎の腫れや出血を放置。

『ライオン』は「歯科医療従事者が考える患者の歯周病ケア」と「生活者が考える自らの歯周病ケア」について意識調査を実施。歯科医師または歯科衛生士の資格を有し、現在、歯科医療に従事している146人に「歯科医療従事者調査」、30~60代の男女176人に「生活者調査」を行った。この結果、被調査者の半数以上が歯茎の出血や腫れを経験しているにもかかわらず、その半数以上が対処していない。さらに、歯周病だと自覚している人でさえ対処していない人が半数もいた。また、歯科医院に行く習慣がない人は53.5%、約8割が「痛みの症状が出たとき」にしか歯科医院に行かないという結果だった。

レンサ球菌咽頭炎:流行警報レベルに 中北保健所峡北支所

23日、喉の痛みや発熱を引き起こすA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行が、中北保健所峡北支所管内(北杜、韮崎、南アルプス市)で警報レベルに入ったと発表した。

 県健康増進課によると、13~19日に同支所管内の五つの医療機関で41人の患者が報告され、警報の基準となる1医療機関当たり8人を超えた。同じ期間に県全域では69人の患者が報告された。県は「感染者との接触は避け、手洗いとうがいを徹底してほしい。症状がある場合、早めに医療機関の受診を」と呼び掛けている。

声帯摘出、再び話せた 食道を振動させる発声法 「生きがいも取り戻す」

音楽プロデューサー、つんく♂さん(46)の声帯摘出公表をきっかけに、声帯の代わりに食道を振動させて声を出す「食道発声法」に注目が集まっている。声が出なくなれば生活に大きな影響を及ぼす。声帯や喉頭の摘出後、発声法を身に付けた人たちは、声ばかりか「生きがいも取り戻せた」と喜んでいる。

 「お茶を口に含んで空気と一緒に食道に取り込み、『あ』と、声を出してみましょう」

 声を取り戻そうとする人を支援する「銀鈴会(ぎんれいかい)」(東京都港区)の発声教室。「初心クラス」の男性に、自らも声帯を摘出して発声法を習得したボランティアの訓練士が、マンツーマンで指導に当たっていた。週3回開かれる教室には、喉頭がんや咽頭がん、食道がんなどで声帯や喉頭を摘出した約150人が通う。

 通常、声を出すためには、吸い込んだ空気を肺から吐き出し、喉頭にある声帯を振動させる。

 同会によると、食道発声法では食道に取り込んだ空気を、げっぷを出す要領で逆流させ、食道の入り口の粘膜を振動させて声を出す。練習を重ねれば、多くの人が1年ほどで会話できるようになるという。

 「最初は母音の発声から始めて、声が出せたら徐々に言葉の数を増やしていきます」と銀鈴会会長の松山雅則(まつやま・まさのり)さん(71)は話す。松山さんも58歳の時に喉頭がんで摘出手術を受け、食道発声法で声を取り戻した。

 がんが見つかって治療を受けたが、再発が判明。悩みに悩んで摘出を決断するまでが最もつらかったという。「食道発声法で初めて声を出せた時の喜びは、言葉で言い表せない。それからはどんどん練習が楽しみになった」と振り返る。

 手術で摘出した部位などにより個人差はあるが、スポーツ選手や腹式呼吸に慣れた音楽家は比較的上達が早いという。中には3カ月ほどの練習で会話できるようになる人も。上達すると歌が歌えるようにもなり、歌の発表会も開かれている。

 銀鈴会のような、全国約60の支援団体を統括する「日本喉摘者(こうてきしゃ)団体連合会」によると、同会所属の喉頭摘出者約7千人のうち、約5千人が食道発声法で会話をしているとみられる。年齢が若いほど習得率が高い傾向があるという。

 下咽頭がんで手術を受け、食道発声法を習得した銀鈴会専務理事の太田時夫(おおた・ときお)さん(70)は穏やかな声で語る。「教室で同じ境遇の仲間と練習に励んでいるうちに、不安や孤独感は消えていった。声を再び出せるようになり、生き生きと生活できるようになりました」

 ※声帯摘出後の発声方法

 食道を振動させる食道発声法の他に、電動式の人工喉頭を喉に当てて振動を音声に変換する方法、気管と食道を結ぶシャント手術で発声する方法がある。食道発声法は比較的自然な発声が可能で、器具に掛かる費用が必要ないといった利点があるという。

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