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旭川医科大学医療講演会「歯周病と全身の健康」(中継)

 日時 1月24日(火) 午後2時~3時
 場所 まちなか市民プラザ(1の8 フィール旭川7階)
 講師 旭川医科大学講師 竹川政範さん
 詳  Uプラザ ℡26-0338
    社会教育課 ℡25-7190

診療報酬と介護報酬の同時改定へ、議論を開始

厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)は11日、総会を開き、2018年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に向けた議論を始めた。

 高齢化の進展を踏まえ、医療・介護の連携強化や在宅医療の充実などが主な検討テーマで、18年2月までに結論を出す。

 診療報酬は、2年ごとに見直される医療サービスや薬剤の公定価格。介護サービスを提供した事業者が受け取る対価である介護報酬の改定は3年ごとで、18年度は、6年に1度の同時改定となる。

 介護報酬の改定は、社会保障審議会介護給付費分科会で4月頃から議論が始まる見込みだ。医療・介護の連携強化については、中医協と分科会の委員が意見交換を行う場を設けて議論する方針だ。

平成27年国民健康・栄養調査

平成27年国民健康・栄養調査結果の概要が11月14日(月)、厚労省より公表され、「何でもかんで食べることができる」者の割合は75.2%であり、平成21~27年の推移で見ると、40~50歳代では有意に増加した。また、「左右療法の奥歯でしっかりかみしめられない」者の割合は、60歳代46.4%、70歳以上42.2%であり、4割を超えた。
                日歯広報 2016.12.1 1675号

三宅宏実さん、松坂桃李さん受賞 ベストスマイル2016

8020運動の積極的な推進とともに、歯科医療への正しい理解促進を図ることを目的に展開しているベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2016(主催:日歯、協賛:株式会社ロッテ)授賞式が「いい歯の日」の11月8日(火)、都内のシャングリ・ラホテル東京で開催され、リオオリンピック銅メダリストの三宅宏実さんと俳優の松坂桃李さんが「今年、最も笑顔が輝いた著名人」に選ばれた。
              日歯広報 1675号 2016.11.15

歯周病と関節リウマチを関連づける細菌

歯周病と関節リウマチの関連は以前から指摘されていたが、ある特定の細菌によってその関連を説明できる可能性が、新たな研究で示唆された。この発見により関節リウマチの原因も明らかにできる可能性があるという。

 研究著者の1人である米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルチモア)のFelipe Andrade氏は、「もしこの知見が正しければ、関節リウマチに対する考え方や治療法はこれまでとは全く異なるものになる」と述べている。

 関節リウマチは過剰な免疫反応による慢性的な関節炎で、関節以外のさまざまな身体システムにも影響を及ぼすことがある。100年以上も前から、関節リウマチ患者に歯周病がみられる確率が高いことが知られており、共通する因子の存在が疑われていた。近年、関節リウマチ患者では歯の数が少ないほど重症度が高い傾向が認められており、歯周病患者は関節リウマチになる確率が2倍であることも報告されていたが、その理由は不明のままであった。

 「一時期までは、関節炎の人は手がよく動かないため歯磨きが十分にできないとも考えられていた」とAndrade氏はいう。近年の仮説では、両方の疾患に細菌が寄与している可能性に焦点が当てられているが、その機序は明らかにされていなかった。

 今回の研究では、関節リウマチ患者の歯肉より採取した約200の検体について、A. actinomycetemcomitansと呼ばれる歯周病関連菌の有無を調べた。関節リウマチ患者のほぼ半数に感染の徴候がみられたのに対し、歯周病も関節リウマチもない集団では11%であった。

 この結果から、歯周病と関節リウマチがいずれもこの細菌に起因している可能性が示される。細菌が歯周病を引き起こした後に一種の副作用として関節の腫れをもたらすか、あるいは逆に歯周病が関節リウマチの副作用であるとも考えられる。

 歯周病と関節リウマチの因果関係を明らかにするにはまだ数十年かかる可能性があるが、それでも、細菌の関与に関する今回の知見は関節リウマチの予防と治療に「いずれ役立つ可能性がある」と、米テキサス大学サウスウエスタン医学部臨床教授のScott Zashin氏は話す。

 同氏によると、細菌を標的とすることは、関節リウマチの発症リスクが高いがまだ症状が出ていない人に特に有用であると考えられるという。Andrade氏は、「この知見は抗生物質が関節リウマチ治療の選択肢となりうることを強く示唆するものだ」と述べている。この研究は「Science Translational Medicine」オンライン版に12月14日掲載された。

口から食べられる理想に向かって

上記講演が開催されます。
講師:菊谷 武先生
日時:2017年3月11日(土)14:00~17:00
場所:北海道経済センター
案内HP
http://hokuiryoudaidousou.jimdo.com

金属アレルギー発症原因の解明へ。世界初、マウス実験モデルを確立。

ピアスやネックレス、時計などの装着により起こる金属アレルギー。歯科領域でも詰め物や被せ物、ブリッジ、入れ歯などの金属が原因となり皮膚炎などを引き起こすという症例が多数ある。そんな身近な疾患であるにもかかわらず、その疾患発症メカニズムは解明されていなかった。そんな中、大阪大学大学院薬学研究科の堤康央教授、東阪和馬助教、吉岡靖雄准教授(現 微生物病研究所)、平井敏郎博士らの研究グループは、金属アレルギーの発症において、これまで原因と考えられてきた金属イオンではなく、生体内外で自然発生する金属ナノ粒子が引き金となり発症しえることを発見。マウス実験モデルの確立に成功したと発表した。

インプラント周囲炎の治療法の確立へ。原因となる細菌群集構造を解明。

急速に普及している歯科用インプラントだが、その反面、インプラント周囲炎のトラブルが多発している。その数は治療を受けた患者の4割にものぼるとの報告もある。複合細菌感染症としての病態は歯周炎と類似しているが、インプラント周囲炎の方が進行が早く治療が難しい。口腔内に存在する細菌は培養が難しいものも多く、多くの細菌種がその発症や進行に関わると推測され、インプラント周囲炎の治療法が未だ確立されていないのが現状だ。インプラント周囲炎を引き起こす細菌叢は、歯周炎のそれと比べ、構成する細菌数やその比率、活動性の高い細菌種が異なることが判明。これが、歯周炎と同じ治療法を用いても奏功しない理由の一つであることが考えられるという。インプラント周囲炎に特徴的な細菌の群集構造が明らかになったことで、現行の治療法の見直し、新たな治療の確立につながるのではなだろうか。

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