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男児の父「非認め責任を」 ウズラ卵死亡訴訟、初弁論

福岡県で昨年2月、市立小1年の男子児童=当時(7)=が給食でウズラの卵を喉に詰まらせ死亡したのは、学校側が窒息の危険性の指導を怠ったのが原因だとして、父親が市に6千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、福岡地裁であり、父親が「非を認めて謝罪し責任を取るのが先決だ」と意見陳述した。

 父親は法廷で「息子は友達思いでみんなから愛される明るい子だった。なぜ死ななければならなかったのか明らかにしたい」と訴えた。閉廷後、市は「司法の判断を仰ぎたい」とし請求棄却を求めるとの見解を示した。

 訴状によると、昨年2月26日午後0時35分ごろ、男児は給食時間中にみそおでんの食材だったウズラの卵を喉に詰まらせた。救急隊が同50分ごろに到着。隊員が卵を取り出したが、その後死亡が確認されたとしている。

 原告側は、校長から担任教諭にウズラの卵の危険性に関し十分な指導がなく、担任から児童への食べ方の注意もなかったほか、救命措置も遅れたと主張している。