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「朝食抜くと太る」代謝狂いエネルギー消費減

朝食を抜くと体内時計が狂い、肥満につながりやすいことがラットの実験でわかったと、名古屋大の研究チームが発表した。論文が米科学誌「プロスワン」に掲載された。

 名古屋大の小田裕昭准教授(時間栄養学)らのチームは、ラットを2グループに分け、片方は活動開始から食事を与えた。もう片方は食事を4時間遅らせ、人間の「朝食抜き」に相当する状態にした。その結果、食事の量に差はなかったが、朝食抜きのグループは脂肪が増え、朝食をとったグループよりも体重が増加した。朝食抜きのグループは、肝臓で脂質の代謝に関係する遺伝子の働きが遅れていた。食事中の体温上昇時間も短かった。こうした肝臓や体温のリズムの異常から、エネルギーの消費量が減少し、太ったと考えられるという。

足裏ストレッチ

「裸足で走る」と足の裏にたくさん刺激が入って良いことがあります。
(早く走れるかどうかは置いておいて…)

足の裏はリンパや血流が滞って老廃物が溜まり、疲労を感じやすい部分です。
しっかりストレッチすることで、血行がよくなり疲労回復に繋がります。

あのイチロー選手は、小さい頃から足裏のマッサージをして、
お父さまと体の調子を確認していたそうです。
足裏の柔軟性を確保し、いつもと違う様子などを確認しながら、
高いパフォーマンスを維持していたのでしょう。

【足裏ストレッチ例】
(1)立位姿勢で、ゴルフボールなどを足の裏で踏むように置いて
  前後に転がす(転ばないように壁などにつかまりながら)。
(2)立位姿勢で、タオルを足の裏で踏むように置いて、
  足の指でつまんだり離したりする。

▼参考:「ためしてガッテン」足裏ストレッチという言葉の意味について
 https://k.d.combzmail.jp/t/15np/h0v27pt0xtuxllt0f5fNI

歯周病の進行が呼吸機能の急速低下に関わる可能性 九大

九州大学は9月20日、歯周病の進行が呼吸機能の急速低下に関わることを明らかにしたと発表した。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、近年世界的に増加傾向で、世界の死因の第4位を占める。

 福岡県久山町の40歳以上成人1,650名の追跡調査データを分析し、呼吸機能検査による一秒量の急速低下との関連を検討した。その結果、喫煙などの影響を加味した上でも、歯周病の進行が最も軽度な集団に比べ、最も重度な集団は3年以内に一秒量の急速低下が起きる割合が1.4倍高く、歯周病が進行している人ほど呼吸機能の経年低下速度が急速化しやすいことがわかった。

秋の実りでむくみ解消

柿はビタミンCやビタミンAが豊富です。
ビタミンCはみかんの2倍の量が含まれています。
さらに、βークリプトキサチン、カリウム、タンニン、
食物繊維なども豊富に含まれています。

ビタミンCは、骨や皮膚を強くしたり、
免疫力を高めて風邪などのウイルスへの抵抗力をつけてくれます。
さらに、活性酸素を抑える抗酸化作用があるので、
ガン予防やアンチエイジングにも効果的です。

前回お話した栗と同様にカリウムも豊富で
長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。
秋に美味しく実る食べ物を利用して、
【カリウム摂取→むくみ解消→元気に歩く→むくみの予防】
といった良循環をつくっていきましょう。

▼参考:柿の栄養成分と効用
 https://k.d.combzmail.jp/t/15np/h0v26pt0xtuxllt0f5WD2

いい歯いきいき健康フェア:楽しんで、いい歯に 口内清潔度測定など 来月4日、高砂

幅広い年齢層を対象にした「いい歯いきいき健康フェア」が11月4日午後1時から3時半まで、高砂市高砂町朝日町1の市文化会館と市文化保健センターで開かれる。口の健康度合いを気軽に測れたり、各種相談窓口、ゲームなど多彩な催しを用意した。入場無料。

 加古川、高砂市と稲美、播磨町の歯科医らでつくる播磨歯科医師会(加古川市加古川町篠原町)が毎年開いており、17回目を迎える。前回初登場の「サリバリーマルチテスト」を今回も実施(中学生以上)。ライオンが開発した口内の清潔度を5分で測定できる唾液検査システムで、昨年も人気を集めた。顕微鏡を使った口腔(こうくう)内細菌の観察や、口腔内カメラによる「口の中探検」、3歳から小学生限定のフッ化物塗布コーナー(要予約)も設ける。

 このほか、口臭測定や歯の健康相談、介護相談、ビンゴゲームやダンスチームのパフォーマンスも。播磨歯科医師会事務局(079・421・8100)では「楽しみながら学べるイベントです。家族連れをはじめ、多くの人にぜひ足を運んでほしい」とPRしている。

平成28年度の健康寿命最新値を公表。平均寿命との差を縮めることが重要。

健康日本21(第二次)推進専門委員会によると、平成28年度の健康寿命は男性が72.14歳、女性は74.49歳だった。これは3年ごとに実施される国民生活基礎調査をもとに、厚生労働化学研究チームが算出したもの。前回調査に比べ、男性が0.95年、女性が0.58年延伸した。一方で、平均寿命と健康寿命の推移を見てみると、どちらも延伸しているが、その差をみると、22年時には男性が9・13年、女性が12・68年、28年時には男性が8・84年、女性が12・35年とわずかしか縮まっていないのが現状だ。日常生活に制限のある「不健康な期間」の拡大は、個人や家族の生活の質の低下を招くとともに、医療費や介護給付費などの社会保障費の増大にもつながる。
 国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口によれば、今後も平均寿命は延びていくが予測されており、その延び以上に健康寿命を延ばすことが重要だ。歯科では8020運動のさらなる推進はもちろん、う蝕や歯周病予防の啓発活動に力を入れていかなければならないだろう。高齢化社会においての歯科の役割は大きい。

口臭の原因となる硫化水素を産生する酵素の立体構造と反応機構を解明。

口腔内の硫化水素濃度と歯周病の進行度には高い相関があり、患者の口腔内の硫化水素濃度を測定すれば、口臭や歯周病の程度を判定する指標にもなる。口腔内で検出される硫化水素は歯周病菌が作る硫化水素産生酵素により、主にシステインというアミノ酸から作られる。これらの酵素の反応機構の解明が硫化水素産生の根本的な理解につながると考えられていた。岩手医科大学薬学部の毛塚雄一郎助教、および野中孝昌教授らの研究グループは、健常者を含め多くの成人で検出される歯周病菌Fusobacteriumnucleatum(フゾバクテリウムヌクレアタム)特有の硫化水素産生酵素Fn1055に着目。この酵素の立体構造と反応機構を解明したと発表した。
 酵素反応をミリ秒(1000分の1秒)オーダーで追跡し、この酵素がシステインから硫化水素とセリンを生成する反応機構が明らかになった。反応には酵素構造変化を伴うことが強く示唆されたという。この研究結果は歯周病菌における硫化水素産生機構の理解につながるとともに、新たな洗口液成分の開発への期待がかかる。

AI技術を用いて地域包括的な口腔保健情報サービスを展開。

超高齢社会が進む中、QOL向上の必要性や地域包括ケアの重要性がますます注目されるようになってきた。そんな背景もあり、大規模な医療情報を安全・安心な形で活用し、新たな歯科サービスの創出や社会的課題の解決に役立てようとするする動きが活発化している。大阪大学歯学部付属病院と大阪大学メディカルセンター、NECは、最新のICT技術を活用したAIによる高度な情報データ分析と共有を包含した「ソーシャル・スマートデンタルホスピタル(S2DH)」構想の取り組みを開始。大阪大学歯学部付属病院の診療現場にて、安全かつ効果的な治療方法を、膨大なデータに基づいたAI分析によって導き出し、選択肢の一つとして患者に提供するという。
 具体的な取り組みとして、瞬時に効果的な治療計画を立案する矯正歯科用AI、口腔内写真により病変の早期発見や見落とし防止を支援する舌粘膜病変AI、データ同化技術を用いて歯の欠損をシミュレーションする歯の喪失AIという3領域でのAI活用を始めている。また、サイバーメディアセンターでは、病院のデータを計算機センターで高速処理するためのセキュア・ステージングの研究開発を進行。これらをもとに、2018年度から歯周病AIと一般歯科AIの構築を中心とする実証実験を開始する予定だという。

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