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 口臭が「歯みがきで消える」は間違い?

口臭の原因は、たばこやにんにく、ねぎなどの食品に由来するもの、
プラーク、歯石、歯肉炎といった、歯周病を原因とするもの、
さらには加齢によるもの等あるが、最近の研究で舌が注目されている。

日本歯科大学、八重垣健教授は「間接的な原因としては歯周病だが、
根本的な原因は舌苔である。」と説明する。舌苔は、舌や口内の表面に
付着する「汚れ」によって起こる。虫歯や歯周病でないのに口がにおう人は、
舌苔が原因と考えられるとのことである。

八重垣教授はまた、世界中で日本人ほど口臭に無頓着な人種はいない
と指摘している。「自分のことはわからないですしね。なかなか指摘してくれる
人もいないですし、知らず知らずのうちに(周囲の人に)嫌われていることも
あるのではないでしょうか」と指摘するが、実際に口臭が気になってうまく話が
できなかったり、引っ込み思案になったりする人は少なくない。
「口臭をなくしたい」という思いは切実なようだ。

そんなこともあって、口臭防止グッズの市場が年々拡大している。
医薬品や医薬部外品、電動歯ブラシ、洗口液、ガムやタブレット等が、
歯科医院、コンビニや薬局で扱われている。特に、効果があるとされるのは
「舌ブラシ」で「ふだんから歯ブラシといっしょに『舌ブラシ』を使ってケアに
努めることが大事」と、八重垣教授はコメントしている。
また、口内が乾かないようにすることも口臭予防になる。
最近はガムやタブレット、キャンディなどの食品も数多く販売されている。
3月17日、J-CASTニュースより

食べ物による窒息死が年間4407人その80%は高齢者、45~64歳が13%の553人

平成18年度の人口動態調査によると、食べ物が喉に詰まり気道が閉塞した事故で死亡した人は、4407人でこの10年間はほぼ同様な数の事故が発生している。
 しかし、事故者は意外と9歳児以下は36人と少なく、全体の1%以下に過ぎません。ほとんどが高齢者で、その中でも80歳以上が約50%です。
 高齢者が食べ物を詰まらせた時は、119番通報を頼み、食べ物が口にたまっているのが見えたらかき出すことを試みましょう。
                  メディア旭川 2009.3

北海道8020推進条例を超党派で成立することを北海道歯科医師会も呼びかけ

自民党・道民会議が、道民の健康増進のため北海道推進条例を作ろうとしています。この条例では、8020実現の手法の一部に科学的に効果が高く、安全性が確立されているフッ化物の応用を掲げるゆえ民主党の対応が注目されている。民主党本部では、学校などの施設でフッ化物洗口を行うことを奨励している。
 また、予防の観点から、定期健診診断に歯科検診を追加することが重要です。この点においても、事業所歯科検診の普及を目指す北海道歯科医師会と同じ主張で超党派で可決されることを北海道歯科医師会も望む。
 旭川市ではフッ化物洗口は菅原市政時代から10年以上も多くの幼稚園、保育園で継続している誇るべき事業で、虫歯は減少している。虫歯の予防効果以外に一軒も問題になった事例がない。
                  北海道経済 2009.3

院内調剤が復活の動き

外来処方せんの調剤を院内に戻す動きが出てきています。景気低迷に伴う受診抑
制が顕著となる中、患者負担の軽減に加えて、薬価差益も確保しようというのが病
院側の狙いです。

 例えば、三条総合病院(新潟県三条市)は、2003年から行ってきた院外処方せん
の発行を09年春より原則中止し、患者の希望に応じて院内処方に変更していくこと
を決定しました。同病院を経営する新潟県厚生農業協同組合連合会では、三条総合
病院での患者の反応を見ながら、ほかの病院への展開も検討する方針です。

かみ合わせのチェック

かみ合わせの不良によって体全体の健康にかかわります。かみ合わせが悪いために、肩こりや腰痛、手足のしびれなどが起きたりし、またかみ合わせが気になって気分がすぐれず、精神的に不安定になることもあります。自分でチェックする方法としては、次のことがあります。
①上の歯と下の歯の中心線がずれている。
 あごが左右どちらかにずれていると、上下の歯をあわせたときに中心線がずれることに
②歯ぎしりをしていると言われた
 歯ぎしりをすると相当強い力が歯に加わる。歯が壊れたり、かみ合わせもずれることも
③朝起きたときに首筋がこっている
 原因が横向きや食いしばりかも、あごやかみ合わせもずれている可能性あり
④見え方や聞こえ方が左右で違う
 あごがずれて片方が後ろに下がり、目や耳の神経を圧迫して視力や聴力が落ちることも
⑤知覚過敏になっている
 かみ合わせのズレや歯ぎしりによって歯の根元がえぐられ、知覚過敏が起こることも
⑥朝起きたときにあごが重い
 横向き寝、うつぶせ寝、合わない枕などにより、寝ている間にあごがずれているかも
⑦顔の輪郭が左右対称ではない
 あごやかみ合わせがずれると、顔にゆがみが生じてフェイスラインがくずれることに
                    Miss 2009.1

治療しても治らない皮膚病 実は歯の詰め物も原因に

何年にもわたり治療を受けても治らない皮膚病がある。最近虫歯などで歯に詰めた金属がその原因になる場合があることが分ってきた。特に、金属アレルギーの人は要注意で、専門的治療が必要だ。
 北海道大学病院歯科診療センター口腔診断内科の北川教授は、ほっぺたがただれる扁平苔癬、手のひらや足の裏がただれる掌蹠嚢胞症、じんましん、アトピーなどの皮膚疾患で歯科金属アレルギーが関連している場合がある。」と指摘。「歯に原因があるとなかなか思い至らないことが多く、皮膚科と歯科の連携が必要。」
 金属アレルギーは、歯の詰め物以外にも差し歯、金歯、銀歯、セメント、金属のついた入れ歯などあらゆるお口の中で起こる可能性がある。

親の嗜好が幼児の食習慣に影響

2~6歳の120人の幼児を対象に、健康的な食品(果物、野菜など)と、あまり健康的でない食品(デザート、ポテトチップスなど)を用意し自由に選ばせた。それぞれの親に、各食品の購入頻度についてアンケートを行ったところ、幼児が選んだ食品と嗜好が有意に一致していた。つまり、幼児だからといって甘いものを選ぶわけではなく、親の嗜好をベースとして食習慣が形成されることが示唆された。
                  Dental Tribune 2009.2

家族構成が心疾患リスクに 多世代同居の女性でリスク上昇

日本:複数世代の同居は女性の心臓に負担をかけることが、厚生労働省研究班による多目的コホートJPHC Studyで示された。
 家族構成と冠動脈疾患発症リスクについて解析した結果、配偶者のみと暮らす女性と比較して、配偶者、子供、祖父母と暮らす女性は3.0倍となることが示された。一方で、複数世代と同居することが男性の心臓に負担をかけるという報告はない。複数世代と生活する女性は、喫煙率が低く飲酒の習慣が少ない傾向にあることが確認されており、年齢、運動習慣、喫煙などの要因を考慮しても、生活形態が女性の冠動脈疾患発症リスクと関連していることが示唆されている
 同研究では、家族構成意外の社会支援状況などについては把握していない点を課題として挙げた上で、家庭で妻、母、娘、嫁という複数の役割を期待されるストレスのために女性に冠動脈疾患発症リスクが増加していることが考えられるとまとめている。
                  Dental Tribune 2009.2

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