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「いつまでも口から食べようシンポジウム」開催される

11月8日(木)午後1時より札幌共済ホールにおいて「いつまでも口
から食べようシンポジウム」が開催された。はじめに金井道歯副会
長より挨拶があり、高齢者の歯のコンクール北海道大会の表彰式で
は81歳から84歳までの6名が表彰された。引き続き、咀嚼と脳の研
究所所長である、小野塚實神奈川歯科大学名誉教授(理学及び医学
博士)により「噛むチカラで脳の老化と肥満を改善」と題した講演
が行われた。小野塚氏は「よく噛むことにより脳が刺激され活性化
する。最近の子どもは特に咬合力が低下しているといわれており、
これは大きな問題で、運動能力や学習能力、忍耐力、健康に大きく
かかわってくる。矯正をしてかみ合わせをよくすることはとても良
いことである。中高年以上にとって噛むチカラは、運動能力を向上
させ、よろけや転倒防止につながる大切な機能である。食前ガムチ
ューイングは、噛むチカラを向上するだけでなく、中高年の大敵で
ある肥満とそれからくる生活習慣病の防止にも役立つ」と述べた。
また奥州市の介護施設での例を披露し、歯の治療や義歯の装着によ
り認知症が軽減していく様子なども説明した。
(詳細は12月11日読売新聞掲載予定)

唾液腺腫瘍 良性腫瘍でも手術検討を

 Q 81歳女性。5年前に甲状腺の手術を受けました。今年になって甲状腺のあたりに腫れが見つかり、検査をしたところ唾液腺腫瘍と診断されました。手術が必要と言われましたが、高齢でも大丈夫でしょうか。手術をしないことで進行は早まるでしょうか。手術時間はどのくらいでしょうか。

<回答> 腫れの見つかった部位が甲状腺ということから推測すると、腫瘍は顎下腺(下あごの骨の縁)に見つかったのではないかと思われます。唾液腺に発生した腫瘍は良性腫瘍である場合が一般的には多いです。良性腫瘍に対しては手術が第一の選択となります。放射線治療も抗がん剤も必要ありません。しかし中には悪性腫瘍もあり、この場合は部位や広がりにより、放射線療法を検討するなど治療方法が異なります。
                  北海道新聞 2012.10.31

”生きる力支える”の番組化へ TV番組企画コンペ実施

 第8回理事会が10月18日(木)、歯科医師会館で開催され、今年度予算で1億円増額して展開する国民への啓発事業の一環として、TV番組の企画並びに放送枠の提案コンペを実施することを決めた。番組の内容は、「歯科医療は、生きる力を支える生活の医療」を効果的に国民に訴求せきるようなもので、番組の二次利用を必ず含むことを条件としている。
                  日歯広報 10月25日

横領容疑で歯科医逮捕

警視庁光が丘署は9日までに、業務上横領の疑いで、東京都板橋区、歯科医師、細畑広行(ほそはた・ひろゆき)容疑者(58)を逮捕した。

 逮捕容疑は、練馬区内の歯科診療所に勤めていた2011年8~9月、インプラント治療をした女性患者から受け取った106万円をカルテに記載せず着服した疑い。

 光が丘署によると、容疑を認め「家族への仕送りや生活費にあてた」と供述している。

 細畑容疑者は十数年前にも岩手県で診療報酬を不正請求したとして、医業停止1カ月の処分を受けた。

スギちゃん スマイル賞の次は流行語大賞獲得で「消えてやるぜ~」

8日、都内で、『ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2012』の授賞式が行われ、お笑いタレントのスギちゃん(39)と女優の剛力彩芽(20)が出席した。

スギちゃんは「こんなワイルドと言ってる人間が受賞できるなんて、シャレの聞いたみなさん。今後とも笑顔を忘れずにやっていきたい」と喜びを語った。一方、ドラマや映画、CMで大忙しの剛力は「常に笑顔でいようと意識してる。もっと笑顔で、幸せだったりを届けられたら」ととびきりのスマイルを見せた。そんな剛力のスマイルを間近で見たスギちゃんは「笑顔が素敵というイメージが強い。生で見てかわいらしい」とデレデレだった。

また、昨年の受賞者がフットサルW杯に出場中の三浦知良(45)と知ったスギちゃんは「翌年世界に行くというジンクスを崩さず、世界を飛び出していきたい。来年はちょうど飽きられているかもなので、世界に行くのはいいかも」と自虐交じりに話した。

さらに『ワイルドだろぉ?』が『ユーキャン新語・流行語大賞2012』のノミネート語に選ばれたが、流行語大賞を獲得した芸人が、翌年売れないというジンクスについては「それを覆さないように頑張る。消えてやるぜ~」とワイルド発言で笑いを誘った。

長崎大病院・歯科医師ら、福島で避難高齢者の嚥下ケア支援 被災地医療・介護職のスキルアップ援助

長崎大学病院(長崎市)の歯科医師らが、福島第1原発事故で多くの避難者が出ている福島県沿岸部で、高齢者の嚥下(えんげ)ケアを支援している。避難生活を送る高齢者らは、口の細菌が肺に入って発症する誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクが高まり、口腔(こうくう)ケアが重要になっているためで、同病院の専門家が被災地の医療・介護職のスキルアップを助けている。【樋口岳大】

 支援に取り組んでいるのは、同病院の嚥下ケアの専門機関「口腔ケア摂食嚥下リハビリテーションセンター」の歯科医師、小山善哉さん(51)ら。福島県の相双地域(2市7町3村)の保健福祉事務所と協力、現地の医療・介護職ら約150人を対象に9月から研修会を開催。嚥下のメカニズムやリハビリ、食事のサポートなどを解説している。また、来年3月までに嚥下ケアについて分かりやすく解説したハンドブックを作成する。

 同病院の歯科チームは昨年4~5月、歯科医師らが南相馬市などを訪れ、高齢者や在宅療養者の治療や口腔ケアをした。放射線被害を恐れて子供がいる働き手の世代が街を離れ、自力での移動が難しい人が取り残され、医療・介護サービスが途絶えるという厳しい状況だったという。医院を津波で流され、あり合わせの機材で避難所で診療している歯科医師もいた。

 現在は、地元の歯科衛生士らが仮設住宅などを巡回しているが、高齢や病気で食べ物がうまく飲み込めない嚥下障害の訴えは多い。阪神大震災では震災関連死で最も多かったのは誤嚥性肺炎だったと言われており、嚥下ケアの知識や技術の普及が課題となっている。今年3月、現地の保健福祉事務所から要請があり、支援を検討。今年度の国立大学協会の「震災復興・日本再生支援事業」に採択された。

 長崎大歯学部の林善彦・学部長は「大きな事業ではないかもしれないが、少しでもお役に立ちたい」。小山さんは「現地では医療・介護職が一生懸命頑張っている。私たちの知識や技術が助けになれば」と話した。
毎日新聞社 11月3日(土)

歯科医 大久保パパの美活!歯の健康講座

~美と健康は、食生活から始まります~
 あなたの身体は、あなたがこれまでに食べてきたものから成り立っています。
全身の組織は常に新陳代謝によって生まれ変わっているので、硬い骨ですら約3年ですべて入れ替わります。
ですから、あなたのからだのほとんどは過去3年間に食べたものから出来上がっているのです。

... バランスよく、健康的な食生活をいとなむために、歯とお口の健康は大丈夫でしょうか?
歯とお口の健康が損なわれると、無意識のうちに軟らかい食物、噛みごたえの無い食物を選んでしまいます。
このことは同時に糖分過多、高カロリー食品へのかたよりを招き、食物繊維やミネラルの不足を引き起こします。
また、外食時に入れ歯が合わない、食事がしにくいなどの理由で、外出や旅行を控えてしまうなどの社会性の低下も
大きな問題になります。

~美と健康を保つための歯の予防講座~
 健康を維持するためには予防が大切! 様々な健康法の情報があふれる今日ですが、歯の健康維持のための方法に関しては驚くほど情報が少ないのが現状です。
 ほとんどの人が 「虫歯の予防は毎食後のハミガキ!」という程度の予防方法しか知りません。しかもそれは間違った情報なのです。正しい歯の健康維持の方法がマスコミに流れないのには恐ろしい「マスコミのからくり」が働いているのです。
 正しい情報がマスコミに流れないので、ただし予防方法は歯科医から患者さんに直接お話を伝えるしか方法がありません。私の歯科医院に来院する患者さんにお伝えするだけでは、社会全体を変える事ができないため、少しでも多くの皆様にお伝えしたくて、この講座を企画しました。

~ハミガキでは虫歯を防げません~
驚くかもしれませんが、ハミガキでは虫歯は防げないのです。
◎どうやったら虫歯を予防できるのか
◎ハミガキは何のために行うのか
◎虫歯になったらどのように治せば長期的に安心なのか
◎歯を失ってしまったらどうすれば良いのか
◎正しい歯医者の選び方 
このようなことをお伝えしたと思います。

【日 時】 12月7日(金)  19時~ 21時   

【会 場】
札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ4階 研修室1 

【参加費】
通常価格3000円

病棟歯科医、特定看護師などテーマにシンポ- 多職種連携を考える

日本医療マネジメント学会の「第12回栃木支部学術集会」が、このほど足利市で開かれ、多職種連携について考えるシンポジウムが行われた。病棟の歯科医師や特定看護師などの活動が紹介され、新たなチーム医療の姿を考える機会となった。

日本医療マネジメント学会の栃木支部学術集会では、多職種連携についてのシンポジウムが行われ、病棟の歯科医師や特定看護師などの活動が紹介された
■病棟専属の歯科医師もチーム医療に

 病棟で活動する歯科医師の立場から、足利赤十字病院リハビリテーション科の尾崎研一郎氏が発表を行った。
 同院のリハビリ科には、尾崎氏を含む歯科医師2人が在籍し、歯科口腔外科所属の歯科衛生士2人と共に、入院患者の摂食嚥下リハビリや口腔管理にかかわっている。
 尾崎氏は、「口腔内の汚染はブラックボックス化しやすい」と指摘。例えば、ライトを使った汚染の確認を、病棟スタッフに広げたいと思うほか、誤嚥性肺炎の患者が発熱している時などは、口腔内の状況はどうなのか、調べてほしいと考えている。
 口腔汚染が著しい患者は、咽頭も汚染されている疑いがあるが、吸引ですべて除去するのが困難な場合もある。乾燥した汚染物は、内視鏡を使って除去することもある。
 尾崎氏は、口腔ケアにおいて、看護師の協力は不可欠と指摘。アンケートを行ったところ、看護師が忙しい中でも口腔ケアに取り組んでいるのが分かったが、他の業務で手いっぱいだったり、丁寧にやろうとすると、時間がかかり過ぎるなどの指摘もあった。
 尾崎氏は、口腔ケアのシステム化が必要と考え、▽痰が出るかどうか▽痰の種類▽口腔内が乾燥しているかどうか―の視点から、口腔リハを分類し、できるだけシンプルなケア方法を提示した。

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