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ちょっと気になる!≪舌の位置≫

舌の位置って気にされたことありますか?
今!そのまま!お口の中で舌の位置をストップしてみてください。
舌はどこにありますか?

「正しい舌の位置」は、
上の前歯の付け根の少し後ろ(スポットとよばれる場所)に
舌の先がくっついている状態です。

舌の位置が下にある場合(低位舌)
滑舌の悪さや顔のたるみ、そして飲み込み辛さなどに繋がります。
いびきの原因になることもあります。
原因は舌筋の衰えや舌と下あごをつないでいる小帯が短いこと、
鼻呼吸などがあります。

また、舌が少し前に出た状態(舌癖)は
前歯を押して歯並びや口呼吸の原因になることがあります。
舌に歯型が頻繁についている方は
舌が少し前に出ているのかもしれません。

舌の位置を正しい位置に戻すためにはいろいろな体操がありますが、
「舌回し運動」や「あいうべ体操」、舌を上あごに密着させ
勢いよく弾いて音を出す「ホッピング体操」なども効果的です。

秋の夜長…テレビを観ながら舌のトレーニング、
いかがですか?

日本摂食嚥下リハビリテーション学会が開催されています。

 16日、17日千葉幕張メッセにて学術大会が開催されています。
詳細は、上記HPにて
https://www.jsdr.or.jp
閲覧ください。

閉経後の「歯周病」は発がんのリスクに~ 歯周病菌が全身の炎症を起こす!?

米ニューヨーク州立大学バッファロー校健康衛生学部長のJean Wactawski-Wende氏らは、54~86歳の女性約6万6,000人を対象に、平均8.32年間にわたる追跡調査を行なった。

 その結果、7,149件の「がん発症」が確認され、「閉経後に歯周病になると、発がんリスクが約14%上昇する」とする大規模研究の成果を、米がん学会(AACR)の学会誌『Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention』8月1日号に発表した。

 歯周病になった人が食道がんを発症するリスクは、歯周病でない人よりも3.28倍も高かった。

 また、肺がん、胆嚢がん、メラノーマ、乳がんでもリスクが上昇していた。また、喫煙歴と歯周病と発がんリスクの関連も認められた。

 喫煙歴があり、歯周病になった人は、乳がん、肺がん、胆嚢がんの発症リスクが高かった。一方、喫煙歴はないが、歯周病になった人は、メラノーマなどのがんの発症リスクが高かった。

 Wende氏は「今回の研究結果から、口腔の衛生を保ち、歯周病の予防や治療を行なうことが、がん予防策として有効かどうかを検証する必要性が示唆された」と指摘している。

あらゆる世代が避難生活で気をつけたいこと

避難生活で健康を脅かされるのは、高齢者だけではありません。万一に備えてどんな世代の方も、陥りやすい問題点があることを知っておきましょう。子どもへの影響は、被災地では局地的にむし歯が増えることです。避難所に集まる食べ物は、まずはカロリーの確保が第一で、おにぎりや甘い菓子パンなど糖質が中心。大人の目が届きにくいこともあり、それまでの食事や歯磨き習慣が簡単に壊れてしまうとか。通常の生活に戻っても、一度乱れた習慣は戻りにくいので、おやつのだらだら食べや、歯磨きを手抜きしていないか?注意して見守ってあげてください。大人世代にとって問題なのは、口腔ケアをおろそかにして、歯周病が進むこと。歯周病は自覚症状がなく進行するため、すぐに問題は表面化しませんが、悪化すれば歯を失う原因に。歯の本数が少なくなれば、健康寿命が短くなります。被災がそのきっかけをつくるケースも考えられます。高齢者に多い問題は口腔環境だけでなく、食事やトイレ以外じっとしている時間が多くなる、運動量の低下。足腰の筋力や、体力が落ちると同時に、動かないことでコミュニケーションが減ると気力や生きる意欲に関わります。
 トイレの使用回数を抑えるために水分摂取を控えるのも危険です。運動不足と相まって、血液は血栓ができやすいドロドロ状態になり、関連死の原因で肺炎の次に多い、心筋梗塞や脳卒中の原因にも。もう一つ、世代を問わず気をつけたいのは、震災後に急増する口内炎。普段は軽視しがちですが、放っておくと口の中全体におよぶ口内炎になり、肺炎をはじめ全身の病気へとつながります。「震災後の口内炎は、ここまでひどくなるか!?と驚くほど。口内炎が悪化するプロセスは、肺炎が起こるプロセスと似ているので、災害時に限らず、若い方も自覚症状があれば早めの治療を!」とのこと。口の中の変化は、体調異変のサインと考えて、平常時でも注意してください。

咽頭・口蓋扁桃で成長パターンに違い

東京医科歯科大学は、日本人の鼻咽腔、中咽喉に対する喉頭扁桃、口蓋扁桃の気道占有率を年齢ごとに計測、標準値を算出し、咽頭扁桃と口蓋扁桃の成長パターンが異なる可能性を見いだした。喉頭扁桃、口蓋扁桃の気道占有率の標準値を算出したことでなるとみられる。

 同大大学院歯学総合研究科咬合機能矯正学分野の小野卓史教授、石田宝義助教、間邊安寿雅研究員、東京共済病院腎臓内科の神田英一郎部長らの研究グループが実施した。

 成長期に咽頭扁桃、口蓋扁桃などのリンパ組織が過成長するため気道に対する咽頭扁桃、口蓋扁桃の占有率(気道占有率)が上昇、成長期における呼吸環境が一過性で悪化することがある。リンパ組織が200%まで過成長した後に成人に近づくにつれてサイズが減少するとの報告がある。しかし、矯正歯科臨床ではこれらの過成長が残っている患者も少なくない。

 過大な咽頭扁桃、口蓋扁桃が呼吸障害を起こして閉塞性睡眠時無呼吸症候群、漏斗胸、アデノイド顔貌などをもたらすとの報告もある。睡眠時無呼吸症候群などでの扁桃摘出術では咽頭扁桃、口蓋扁桃の気道占有率に対する定量的な評価基準がなく定性的に判断されていた。

 研究グループは、側面頭部X線規格写真で成長期の咽頭扁桃、口蓋扁桃を定量的に評価することで気道占有率に基づく身体発育予測、扁桃摘出術適応の判断を助けることになるとみている。

 同研究成果は英科学雑誌「Scientific Reports(サイエンティフィック・リポーツ)」電子版に発表された。

災害時に備えて知っておきたい 命を守る口腔ケア ~誤嚥性肺炎の怖さ~

震災を教訓に被災者の口を守る歯科支援をスタート
 阪神・淡路大震災が発生した1995年、神戸市長田区の病院に勤務されていた足立先生。ご自身も病院も被災する中、いち早く歯科診療を再開したものの、避難所で生活していた高齢者が、環境の変化などにより亡くなってしまう経験をしました。「震災が直接原因になったのではなく、災害後に病気が悪化して亡くなった震災関連死が921人。その内の223人、約1/4の方の原因は肺炎でした。なぜそうなるのか?わかったのが4年後です」。そう語る先生が衝撃を受けたのは、1999年に発表された口腔ケアの第一人者、米山武義氏の論文です。2年間にわたる追跡調査で、しっかりと口腔ケアを行えば、高齢者の誤嚥性肺炎を予防できると、世界で初めて実証したものでした。誤嚥性肺炎とは、多くの高齢者の死亡原因になる病気。足立先生は当時の症状を調べ、震災後に急増した肺炎の多くが、誤嚥性肺炎だったことを確信しました。
 「災害で命が助かっても、その後の口腔ケアが行き届かないと、肺炎で命を落とすこともある。震災時にそれを認識して、組織的に歯科が関わっていたら関連死はもっと少なかったのではないか?」という強い思いから、被災地での歯科支援の取り組みを本格的に開始。その活動は2004年の新潟県中越地震での口腔ケアにつながります。足立先生たちの提言をもとに、新潟県では避難者に徹底した口腔ケアが行われ、関連死における肺炎の割合は、阪神・淡路大震災のときの24.2%から、15.3%まで減少しました。

被災後に増える誤嚥性肺炎を防ぐためにまず口腔ケアを!
 そもそも、なぜ避難所生活で肺炎が増えるのでしようか。「誤嚥」は、のどの筋肉や反射機能が低下し、食べ物や唾液が誤って気管に入ること。そのために口の中の最近が肺に入って増殖し、炎症を起こすのが「誤嚥性肺炎」です。災害時にこの肺炎が増える主な要因は、①口の中の細菌が増える②抵抗力が低下する③嚥下機能(飲み込む機能)が低下する、という3つ。断水によって歯磨きができなければ、口腔環境はみるみる悪化します。水が供給されても限りがあるため、避難所では口腔ケアが後回しにされがち。高齢者には人前で入れ歯を出すのが恥ずかしくて、何日も口に入れたままという方も多く、これでは口の中の細菌が爆発的に増えてしまいます。また、被災時に入れ歯をなくしたり、普段とは違う慣れない食事で歯ぐきを傷つけたり、食べ物をきちんと食べられない方も多いそう。口や歯の痛みを除去し、迅速な対応で被災者の歯と口の健康を守る歯科の支援は、生きる基本でもある「食べるための支援」でもあるのです。
 災害のストレス、集団生活による睡眠不足や疲労の上に栄養不足が重なると、抵抗力はたちまち低下。肺炎のリスクもグンと高まってしまいます。

8020高齢者の歯のコンクール

80歳以上(昭和12年4月1日以前に生まれた方)で自分の歯が20本以上ある方の中で、特に歯が健康な方を表彰します。
 
申込 8月4日(金)までに、住所・氏名・生年月日・電話番号をはがきに記入し、上川中部地域歯科保健推進協議会(〒070-8525 7の10 第二庁舎3階)
詳  同協議会(健康推進課内 ℡25-6315)

「傷に唾」の証左判明?!

「そのくらいの傷なら唾を塗っておけば治る」は本当だった?!ヒトの唾液に多く含まれるペプチドであるヒスタチン1やヒトの唾液をニワトリやヒトの培養細胞に添加すると、内皮細胞の接着や遊走、血管新生を促進するとの実験結果が報告された。米国実験生物学会連合がFASEB Journalの掲載論文を紹介した。

 口腔内の創傷の治癒が他の部位に比べ、早いことが知られており、唾液が創傷治癒メカニズムの一部を担うと推定されてきたが、詳しい機序は分かっていない。

 研究グループは今回、ニワトリやヒトの培養細胞を用いた実験で、唾液に含まれるヒスタチン1や唾液が内皮細胞の接着や血管新生の促進など創傷治癒に関わる作用を持つことを証明した。FASEB Journal編集長は「この検討により創傷治療がさらに進化するかもしれない」と評価。「動物や子供が傷を舐める行為に潜む意義を思い出させてくれた」と述べている。

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