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口腔乾燥症

口腔乾燥症は名前の通り、お口が乾燥する病気です。
ドライマウスともいいます。
口臭がきつくなる、言葉が出にくい、食べ物を飲み込みにくい、など、
なってしまうとかなり辛いものです。

春がやってくると同時に、花粉症もやってきます。
鼻が詰まって口呼吸が多くなることで(特に就寝中)お口が乾いたり、
花粉症の薬が口腔乾燥を起こしてしまう場合もあります。
花粉症による口腔乾燥は時期が過ぎれば、また服薬を辞めれば
状態は改善されますが、それ以外の口腔乾燥症は少し複雑になってきます。

口腔乾燥症の原因は服薬や病気、加齢などいろいろとあります。
そのうちのいくつかを見てみましょう。

・ストレス
ストレスも口腔乾燥症を引き起こす原因の一つです。
リラックス時には副交感神経が優位に立ち、
サラサラ唾液(漿液性唾液)が分泌されます。
逆にストレスにより交感神経が優位に立つと、
漿液性唾液の分泌は抑制されて、ネバネバ唾液(粘液性唾液)が分泌されます。
緊張するとお口の中がネバつく感じがするのはこのためです。

・筋力の低下
サルコペニア(筋肉量の低下による筋力・身体能力低下)は
30歳くらいから始まります。
筋力低下に伴って咀嚼力の低下が起こり、唾液分泌量減少に繋がります。
咀嚼は唾液の分泌を促すため、噛む(咀嚼する)ことが少ない食事も
口腔乾燥症の原因に影響してきます。
また、口唇、口輪筋や頬筋が低下することによって口呼吸になると、
口腔乾燥が強くなることもあります。

口腔乾燥症の対応法としては
・よく噛む
・水分補給やうがいをする
・唾液腺マッサージを行う
・口腔保湿剤を使って口腔内をマッサージ、保湿すね
などが効果的です。
お口の渇きが気になる方は試してみて下さい。

▼日本静脈経腸栄養学会雑誌「唾液と口腔機能の関わり」
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h073i5r0tt1q10jc0nA9X