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アルコール消毒 ノロウイルス効果薄く

病原体となるウイルスには、アルコール消毒が有効なものと、そうでないものがあります。インフルエンザウイルスなどは脂肪でできた膜を身にまとっているので、アルコールが膜を破壊すると、死滅してしまいます。それでも細菌よりは効きが良くないようです。一方、激しい下痢を起こすノロウイルスなどは脂肪の膜を持っていません。なので、アルコールに触れても、すぐには構造に変化が起きません。何時間もアルコールの中にいれば死滅しますが、手をアルコール消毒するような短い時間では全く効果がありません。せっけんを使ってしっかり手洗いして、付着したウイルスを完全に洗い流さなければ消毒したことにはならないです。
                   北海道新聞 2013.1.16

シェーグレン症候群① 免疫が涙腺、唾液腺を攻撃

シェーグレン症候群は、この涙腺や唾液腺が「免疫の反乱(自己免疫)」によって攻撃される病気です。涙腺や唾液腺が破壊されてしまいますので、涙や唾液の量が減ってしまいドライアイ、ドライマウスとなるというわけです。シェーグレン症候群も男女比が1対15と圧倒的に女性に多い病気で、50代に発症のピークがあります。日本には10万~30万人ほどの患者がいると予想されています。次回、詳しい症状について説明します。
                  北海道新聞 2013.1.16

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