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アルコール消毒 ノロウイルス効果薄く

病原体となるウイルスには、アルコール消毒が有効なものと、そうでないものがあります。インフルエンザウイルスなどは脂肪でできた膜を身にまとっているので、アルコールが膜を破壊すると、死滅してしまいます。それでも細菌よりは効きが良くないようです。一方、激しい下痢を起こすノロウイルスなどは脂肪の膜を持っていません。なので、アルコールに触れても、すぐには構造に変化が起きません。何時間もアルコールの中にいれば死滅しますが、手をアルコール消毒するような短い時間では全く効果がありません。せっけんを使ってしっかり手洗いして、付着したウイルスを完全に洗い流さなければ消毒したことにはならないです。
                   北海道新聞 2013.1.16