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「研究者」人気集める 子どもが就きたい職業

研究者に憧れる子どもが増加中―。クラレは22日、今春小学校を卒業した子どもたちに将来就きたい職業を尋ねた結果、「研究者(理系)」が男の子2位(9・8%)、女の子7位(4・1%)と上位に入った、と発表した。

 担当者は「日本人のノーベル賞受賞者が相次いだことなどで仕事が身近に感じられたのではないか。研究職に興味を持つ子どもが増えれば日本のものづくりを支える力にもなる」と期待している。

 男の子の1位は「スポーツ選手」で18・6%だった。3位は「医師(5・5%)」、4位「ゲームクリエーター(5・2%)」、「エンジニア(5・0%)」と続いた。

 女の子の1位は「教員(8・9%)」で、2位は「医師(6・9%)」。5位には「漫画家・イラストレーター(4・3%)」が入り、担当者は「男の子よりも幅広い分野に興味を持っている」と分析している。

 調査はことし小学校を卒業し、使用済みのランドセルを途上国に寄付する活動に応募した全国の子どもたち約千人を対象に、1~3月に実施した。

歯周病菌、インフル感染助長 「口の中のケア、重要性高まる」 日大チーム発表

口の中にある歯周病菌の一つが、その人のインフルエンザウイルス感染を助長している可能性があるとの研究結果を、日本大の落合邦康教授(口腔(こうくう)細菌学)らのチームがまとめた。口の中の細菌には、タミフルなどの抗ウイルス薬を効きにくくしたり、ウイルスの増殖を助けたりするものもあり、インフルエンザ対策での口のケアの重要性がますます注目される。

 インフルエンザウイルスは、人の細胞表面にくっつくと細胞内に取り込まれるが、そのままでは感染する能力がない。増殖するためには、人の細胞内外にある特定の酵素の働きで、ウイルス表面のたんぱく質に変化が起きることが必要になる。

 日本歯周病学会で成果を報告したチームは、昨冬流行した高齢者が重症化しやすいA香港型(H3N2)ウイルスで実験。このウイルスは呼吸器系の細胞にある酵素の働きで感染能力を得ることが分かっているが、細胞とウイルスに歯周病の原因となる「ジンジバリス菌」の培養液を混ぜると、呼吸器系にある酵素を混ぜた時と同じように、細胞へのウイルス感染が広がった。

 さらに、ジンジバリス菌が作る複数の酵素のうち「ジンジパインRpg」が、ウイルスに感染能力を持たせることも突き止めたという。

 落合教授は「高齢者は免疫力が弱まっており、口のケアが悪いと、インフルエンザ感染と重症化の危険性が著しく増加する可能性がある」と指摘する。

●保険者努力支援制度 使途のあり方で議論

厚労省の唐澤剛保険局長は4月23日の衆院厚生労働委員会で、特定健診・保健指導など医療費適正化に取り組んだ保険者を財政支援する保険者努力支援制度について「(支援金)使途は制限されているということはない」と述べた。ただ同時に「制度の趣旨に治ってどういう対応があるのかは、評価の指標と併せて議論になると思う」との認識を示した。共産党の高橋千鶴子委員への答弁。高橋委員は保険者努力が実って支援制度の助成金をもらったときに、「保険料の引き下げや子どもの医療費無料化など、被保険者に直接還元することも可能か」と質問した。
国保ニュース「国保情報(国保中央会発行)№1190より転載」

「歯周病とは?-概略および糖尿病との関連性について-」

 座長:旭川赤十字病院 副病院長 森川秋月
          演者:北海道医療大学歯学部 歯周歯内治療学分野 教授 古市保志

 1.歯周病とは
 2.歯周病の進行とその特徴、治療のながれ
 3.歯周炎罹患部位から高頻度に分離される細菌(歯周病原菌)
 4.歯周組織破壊のメカニズム
 5.歯周医学:歯周病と全身の健康との関連性~そのメカニズム
 6.糖尿病が歯周病の発症と進行に及ぼす影響
 7.歯周病が糖尿病に及ぼす影響・システマティックレビュー
 8.血糖コントロールの歯周病病態への影響
 9.歯周病が糖尿病へ及ぼす影響   
10.歯周病と糖尿病の相関メカニズムおよび病理メカニズム
11.歯周病と糖尿病の免疫生物学的な相互感受性
12.「糖尿病と歯周病の負の連鎖」を改善することの重要性

「糖尿病慢性合併症の早期発見・早期介入を目指して」

座長:北海道歯科医師会 常務理事
            医療法人回生会大西病院 歯科口腔外科 部長 鳥谷部純行
         演者:旭川医科大学内科学講座病態代謝内科学分野 講師 安孫子亜津子

 1.なぜ糖尿病の血糖値をコントロールするのか?
 2.糖尿病のおもな慢性合併症~三大合併症が進行すると・・・
 3.年別透析導入患者の主要原疾患の割合推移
 4.糖尿病と他疾患との関係
 5.糖尿病と歯周病は互いに関連している
 6.糖尿病治療の目標、血糖コントロールの目標
 7.糖尿病の治療を受けていない人がたくさんいる
 8.進展ステージごとの治療指針と介入方法
 9.都道府県における糖尿病対策推進会議 
10.糖尿病の大きな問題
11.肥満、高血圧、高血糖、高脂血症の合併で、心血管疾患の発症が増える
12.メタボや境界型糖尿病に対する早期介入の必要性
13.糖尿病の早期診断と早期介入
14.「糖尿病連携手帳」の活用(日本糖尿病協会発行第2版)
15.合併症を早期発見するために
16.糖尿病患者さんの定期診療で検査すること
17.糖尿病性腎症早期診断の診断基準と早期発見のポイント
18.網膜症、大血管障害・動脈硬化症の早期発見のポイント
19.糖尿病患者の冠動脈疾患の特徴
20.歯科通院・治療歴の聴取、歯周病と糖尿病の関係
21.機能的な病診連携の確立

「歯周疾患の概要と糖尿病と歯周病の関わり-歯周病専門医の立場から-」

 北海道医療大学歯学部 臨床教育管理運営分野 教授 長澤敏行
・歯周病と糖尿病の関わり
 1.ヒト腸内メタゲノム解析が広げる医療展開
 2.腸内細菌はエネルギー代謝に影響を与える
 3.太っている人は痩せている人と腸内細菌が異なる!
 4.LPSの増加がインスリン抵抗性を引き起こす
 5.歯の健康と栄養状態
 6.歯周病・糖尿病治療が相互の病態に与える影響
 7.歯周病が重度である群と軽度である群における歯周基本治療前後の変化
 8.歯周基本治療後のHbA1cの改善に関する重回帰分析

北海道医療計画
 1.訪問看護ステーション、歯科診療所、薬局などと連携した在宅医療の実施
 2.北海道医療計画の糖尿病の項目における歯科の記載について

まとめ
 1.歯周病の自覚症状が無い糖尿病患者に対しても、歯周基本治療を行い、健康な歯周組織と適切な食生活を指導する。
 2.重度歯周病を有する糖尿病患者に対しては心臓血管疾患などの合併症が重度になる前に、歯周外科処置、抜歯を含む十分な歯周治療を行う。
 3.糖尿病治療の多職種連携のために歯周炎と糖尿病の関係について理解を深めてもらう必要がある。
 4.糖尿病・歯周病の治療はチーム医療が必要である。

「糖尿病と糖尿病の慢性合併症について-糖尿病専門医の立場から-」

 NTT東日本札幌病院 内科診療部長・糖尿病内分泌内科部長 吉岡成人
・2型糖尿病の増加と合併症の実態
 1.血糖値がどのくらいになると糖尿病?
   ~血糖値による糖尿病の診断根拠
 2.糖尿病とその予備軍の合計は2050万人
   ~日本はまさに糖尿病列島!
 3.「糖尿病が強く疑われる者」における治療の状況
 4.透析導入患者および維持透析患者の疾患別年次推移
 5.糖尿病による足病変は、多くの原因が重なって発症する
 6.糖尿病患者では、虚血性心疾患の合併が予想外に多い!

・糖尿病患者における併発症
 1.糖尿病と併発しやすい疾患(糖尿病関連疾患)
 2.糖尿病と癌リスク~メタアナリシスとプール解析
 3.糖尿病と認知症、骨粗鬆症、うつ病、歯周病との関連

・高齢化社会にむかう糖尿病の治療
 1.高齢化社会から高齢社会への到達年数の国際比較
 2.60歳以上の糖尿病患者、糖尿病予備軍はこの10年でさらに増加している
 3.80歳以上の高齢糖尿病患者における治療の実態
 4.ADAコンセンサスアルゴリズム2015
 5.病態に合わせた経口血糖降下薬の選択
 6.糖尿病標準診療マニュアル
 7.J-EDlT(Japanese Elderly Diabetes lntervention Trial)研究について
 8.大血管障害(狭心症、心筋梗塞、脳卒中、ASO等)の初発とHbA1cの関連
 9.血糖コントロール目標~高齢者の血糖管理は”the lower,the better”ではない

口腔癌術後合併、喫煙と頸部郭清で増

米国の口腔癌手術症例408例を対象に、術後合併症および死亡率を後ろ向きコホート研究で検証。30日全合併症率は20.3%、30日全死亡率は1.0%だった。喫煙が呼吸器または手術部位の合併症と(オッズ比3.59、5.13)、頸部郭清術が呼吸器、手術部位、感染性の合併症と独立して関連した(同6.17、6.30、3.83)。

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