全国歯科技工士教育協議会によると、歯科技工士養成学校への入学者数は2000年の2922人から2017年には927人と激減。その結果、歯科技工士養成施設自体も2000年の77校から2017年には52校と、3割以上も減少している。さらに、養成学校を卒業して就職しても、その約7割が離職してしまうような状況だ。
全国歯科技工士教育協議会によると、歯科技工士養成学校への入学者数は2000年の2922人から2017年には927人と激減。その結果、歯科技工士養成施設自体も2000年の77校から2017年には52校と、3割以上も減少している。さらに、養成学校を卒業して就職しても、その約7割が離職してしまうような状況だ。
がん細胞の遺伝子を調べ、患者ごとに最適な治療法探る「がんゲノム医療」が本格的に動き出した。6月には、がんゲノム医療のための遺伝子パネル検査が保険適用となり、従来よりも安価に受けられるようになった。遺伝子パネル検査は、100種類以上のがん細胞の遺伝子を調べ、どの遺伝子に変異があるかどうかを解析するもの。がんの再発や信仰で標準的な治療が受けられない患者や、小児や希少がんなどの一部の患者が対象となる。
掃除機を使う方法はどうなのでしょうか。
きちんとしたデータはまだ持っていないのですが、自験例の中で掃除機を使用した例が数例ありました。掃除機の場合は6、7割成功している感触です。腹部突き上げ法や背部叩打法の成功率はだいたい3、4割くらいと思われるので、個人的には陽圧(外から押す)より陰圧(掃除機や吸引器)の方が良さそうと考えています。
――腹部突き上げ法は亀背の方や肥満の方だと難しいケースもありそうですが、掃除機を使うリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。
歯を折ってしまったり、掃除機のノズルが長いので喉の奥に上手く入らなかったりといったことがあります。あとは、咽頭の後部を突いてしまって、大きな血腫ができたという症例報告もあります。なので、やはりリスクはありますね。
――少なくとも、気管挿管を普段から行っている救急医にとっては妥当な方法だが、現時点で一般化は難しいということでしょうか。
そうですね。自施設のドクターカーで、事故現場の家にあった掃除機を救急医が使って気道異物を解除できた例も経験しています。ただし、現時点で掃除機を使った吸引はガイドラインで推奨されている方法ではないので、病院や介護施設以外の一般の家庭のような場では最初の方法としては推奨できないと思います。ただ、老老介護の家庭なども増えているので、適切な応急処置の手順や方法の開発は必要と考えています。
食事などによる窒息事故の応急処置として、腹部突き上げ(ハイムリック)法や背部叩打法などが一般に推奨されていますが、救命救急医の視点からはどの方法が良いのでしょうか。
最も良く知られている指針である米国心臓協会(AHA)の「CPR & ECC Guidelines」では、腹部突き上げ法、背部叩打法、胸部突き上げ法を推奨しています。ただ、具体的に何回やってどういう順番で行うかは書かれていません。米国赤十字では「five and five」といって、背部叩打を5回やって気道閉塞が解除できなければ、腹部突き上げを5回、それぞれ繰り返す方法を推奨しています( conscious choking - American Red Cross )。AHAのガイドラインも5年ごとに改訂されているのですが、窒息の項目はかなり扱いが小さく、新しいエビデンスの追加がない状態が続いています。BLS(一次救命処置講習)コースでも扱われますが、やはり心肺蘇生がメインなので、窒息事故の対応法は最後に少し教えるという程度のようです。
日本医科大学付属病院高度救命救急センター助教の五十嵐豊氏へのインタビュー第2回。窒息事故が起きた際の応急処置として、腹部突き上げ法や背部叩打法などが推奨されている他、介護施設では吸引器が使われる事例もある。中には掃除機が使われることもあるようだが、五十嵐氏に救命救急医としての見解を聞いた。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・坂口恵/2019年10月24日取材、全3回連載)
生活保護受給世帯ではアレルギー性疾患や歯の疾患がある子どもの割合が一般世帯の10倍以上になるとの研究結果が東京大学大学院医学系研究科、健康教育・社会学分野の近藤尚己准教授らの研究チームから発表された。ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、う蝕や歯肉炎などの歯の疾患などの有病割合は、一般家庭の子どもに比べ極めて高いことが判明。さらに、ひとり親世帯の場合は、ぜんそくが約1.9倍、アレルギー性鼻炎が約1.6倍、アトピー性皮膚炎が約4.2倍、歯の疾患が2.1倍多いことがわかった。経済的な困窮に加え、育児のストレスなどの影響が原因と考えられる。
加齢に伴い誤嚥性肺炎の発症リスクが増大することが報告されている。公立能登総合病院歯科口腔外科らの研究チームが、65歳以上の高齢入院患者を対象に誤嚥性肺炎発症リスクと関連する口腔要因について検討を行い、さらに、認知症の有無ならびにその種別・年齢に分けた場合における誤嚥性肺炎発症リスクと関連する口腔要因の変化についても解析した。その結果、1353名の対象者全体でみた場合、流涎、粘稠痰、剥離上皮、舌苔、食物残渣、口内炎の存在が誤嚥性肺炎リスクと関連することが判明。一方、歯の存在ならびに義歯使用が発症リスクの抑制と関連した。
また、認知症の有無ならびにその種別に分けた場合、DLB患者が他の認知症発症者ならびに認知症でない患者より有意に誤嚥性肺炎発症率が高くなっていた。また、誤嚥性肺炎発症リスクと関連する口腔因子が認知症患者の種別により異なり、さらに、認知症でない患者とAD(アルツハイマー型認知症)患者においては、その因子が80歳未満と80歳以上の間で異なっていた。
味覚は嗅覚ととても関係が深いため、
風邪をひくと味が分かりにくくなることがあります。
味覚障害の原因としては他にも、口腔疾患や全身疾患、
亜鉛不足や心因性のものなど、さまざまあります。
歯周病は自覚症状が少なく、重症化すると歯がグラグラになり、
硬いものが噛めなくなったり、痛みがあったり
・・歯が抜けてしまう感染症です。
硬いものが噛めなくなると、どうしてもお食事に偏りが生じ、
栄養のバランスが崩れやすくなります。
日本人は亜鉛の摂取量が少ない人が多いため、
栄養バランスが悪いお食事では
さらに亜鉛不足に陥りやすくなります。
また、歯周病が重症化すると歯ぐきから膿が出るようになります。
するとお口全体に苦い味が広がることがあり、
お食事を美味しく感じなくなります。
美味しくないと食欲減退に繋がり、
これまた栄養バランスが悪くなる原因になります。
お口の中に病気を抱えると、歯が痛くて食べられないだけではなく、
味わうお食事ができなくなることがあります。楽しみ半減ですよね。
味わって食べるためには、まず健康なお口を手に入れましょう!
そのためには、歯科医院で定期的に歯石をとってもらい、
歯周病予防をするようにしましょう。