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マスク 顔にぴったりと どうする?新型インフル

インフルエンザウイルスの大きさは0.1マイクロ・メートル(1万分の1ミリ)ほど。通常は、患者がせきなどをした際の飛まつ(唾液などの細かく飛び散る水)に入って、周囲の人の口や鼻に侵入する。
 飛まつの大きさは5マイクロ・メートルほど。同社のかぜ用のマスクは、直径3マイクロ・メートルの粒子を95%以上通さない細かい目のフィルターを使っているので、飛まつの侵入を抑制できるという。他社にも同様のタイプがある。
 だが、こうしたマスクでも顔とマスクの透き間から飛まつが入る可能性があり、効果は限定的だ。
 厚生労働省の新型インフルエンザ対策会議では、マスクについては、感染した人が周囲にうつさないために着用することを第一に勧める。
 予防法として厚生労働省では①手洗いやうがいを日常的に行う②感染者の2メートル以内に近づかない③人込みや繁華街への不要不急の外出を控える④十分な休養やバランスの良い栄養をとり、体力や抵抗力を高めて感染しにくい状態を保つなどをあげる。
         読売新聞 2009.9.5

患者さんがミトンをはずせた理由とは?

長期入院していたサトさんの口腔ケアを担当していたTさん。サトさんは経鼻
経管で栄養を摂っていた患者さんです。管を嫌がっていつも抜いてしまうので、
抑制のためにミトンをつけていました。

 そんなサトさんの所へ、ご家族がそろってお見舞いに来られた時のことです。
ミトンをつけ、鼻から管を入れられているおばあちゃんを見たお孫さんは、顔を
こわばらせてサッとお父さんの影に隠れてしまったとか。サトさんがお孫さんを
かわいがっていたことを知っていたTさんは、「寂しいだろうな……」と思った
といいます。

 ある日、口腔ケア中にサトさんが唾液をゴクンと飲み込んだ気がしたTさん。
「あれ、もしかして飲み込めるのかな!」。ふとそんな考えがよぎったものの、
確信が持てずそのままになっていました。

 病棟に“嚥下チーム”ができたのは、ちょうどその頃です。Tさんは、チーム
ミーティングで、気になっていたサトさんのことを話してみました。意見を出し
合い、チームのSTを中心に嚥下評価をすることに。みんなの結論は、「口から
食べられる」でした。その報告を受けた主治医は、サトさんの管を抜くことに決
めたのです。

 経口摂取が可能になったことで、グンと回復のスピードがアップしたサトさん。
長い入院生活を終える日、迎えに来たのは息子さんご夫婦とお孫さんでした。

 お父さんの後ろに隠れるようにして病室へ入ってきたお孫さん。恐る恐るお父
さんの膝の影から顔を出しました。元気になったおばあちゃんを見て、顔の表情
を和らげます。サトさんは、にっこりしてお孫さんの手を握りました。

 Tさんは、その時のことを振り返ってこういいます。
「チームができて、相談しやすくなったんです。もし、一人で口腔ケアをしてい
たら……。サトさんは今もミトンをはずせず、経管のまま口から食べられずにい
たかもしれません」

 多職種で連携し、みんなでケアできたことがサトさんの退院を早めたのです。
Tさんの話を聞いて、チームができたことで病棟全体の力が確実にアップしてい
るのを感じました。チーム医療の可能性は、今まで考えてきた以上に大きい。
「これからの広がりが楽しみです」と話すTさんの表情が、とても生き生きして
いました。

「自身の生活を楽しんでいる意識と循環器病のリスクの関連」 厚生労働省

厚生労働省研究班が実施した生活を楽しんでいる意識と循環器病リスクとの
関連の調査によりますと、男性では「自身の生活を楽しんでいる」意識が「低
い」グループは、「高い」グループに比べ、循環器病の発症リスクが1.23倍で
した。

 病気の種類別にみると脳卒中で1.22倍、虚血性心疾患で1.28倍でした。

 なお、調査期間中の死亡者1,860人でも、脳卒中で1.75倍、虚血性心疾患は
1.91倍でした。また、女性は関連はみられなかったとしています。

 この調査は、研究班が1990年と93年、全国9地域の40~69歳の男女を対象に生
活習慣や意識に関する調査を実施。循環器疾患やがんの既往のない約8万8,000人
を2006年末まで追跡調査したもの。

□■消毒せずに創部を保湿」が治療の基本に

創部を消毒せずに、被覆材で湿潤状態に保ちながら治癒を促す「湿潤療法」の
効果を現場の医師たちが実感し始めています。外傷や熱傷の治療だけでなく、手
術創の感染対策や瘢痕予防、増加する難治性潰瘍の治療にも、その原理に基づく
様々な手法の開発が進んでいます。目覚ましい進歩を遂げる創傷治療の最前線を次回
豊富な症例とともに紹介します。

新型インフル家族が感染したら

▽体調異変時
   熱やせきが出始めても、体力などにより個人個人で症状は異なり、自宅の常備薬で対応できることもある。ただ、妊娠中や持病のある人は、早めにかかりつけ医に相談する必要がある。
 ▽自宅療養
   感染者本人はマスクをつけ、できればドアを閉められる個室で療養する。妊婦や持病のある人は感染者の看護を避ける。感染した子どもを抱く時は自分の肩に子どものあごを乗せるなど、面と向かわない工夫をしたい。
   口に手を当ててせきをした際など、小まめにせっけんや消毒液で手洗いを。タオルも家族で色分けをして別のものを使う。
 ▽外出は?
   厚労省によると、感染者の家族は会社や学校などへ行くのは問題ない。ただ朝晩に熱を測るなど体調のチェックを怠らないよう呼び掛けている。
         東京新聞 2009.8.30

妊婦への新型インフルワクチン

妊婦への新型インフルエンザワクチン接種が11月から始まることを踏まえ、日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は10月22日、ワクチン接種に関する留意点を追加した改訂版「妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ感染(H1N1)に対する対応Q&A」をホームページ上で公表した。

 今回が第7版となる医療関係者向けのQ&Aでは、新型インフルワクチンのプレフィルドシリンジ製剤には、チメロサールなどの保存剤は使用されていないと説明。一方、バイアル製剤には季節性インフルのワクチンと同様、チメロサールなどの保存剤が使用されているが、「安全性に問題はないことが証明されている」としている。
 また、新型インフルと季節性インフルのワクチンは「同時接種も可能」で、同時接種する場合には、発赤などの副反応がどちらのワクチンによるものかを判定するため、「両ワクチンはある程度離れた場所に接種すること」を勧めている。

 卵アレルギーのある妊婦には対しては、季節性、新型インフルのいずれのワクチン接種も勧めず、▽発症(発熱)したら、ただちに抗インフル薬を服用するよう指導▽罹患者と濃厚接触した場合には、ただちに抗インフル薬を予防的服用するよう指導-の2点を推奨した。

 妊婦への新型インフルワクチンの接種回数について厚労省は、当面2回を前提とする方針を打ち出している。

更新:2009/10/23 12:56   キャリアブレイン

20-50代の基礎疾患のない医療従事者は1回に-新型ワクチン接種

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厚生労働省は10月19日、「新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会」を開き、20-50歳代の基礎疾患のない医療従事者の新型インフルエンザワクチンの接種を1回とする方針を固めた。これを受けて、接種の優先順位が医療従事者に次ぐ妊婦と基礎疾患を有する人の接種開始は約2週間前倒しされ、11月第1週からになる見通しだ。

<生活保護>母子加算12月初旬に復活、10年度も継続

鳩山由紀夫首相は19日夜、首相官邸で長妻昭厚生労働相と会談し、昨年度まで支給されていた生活保護の母子加算について、12月初旬をめどに復活させる方針で一致した。長妻氏は「衆院選前から言い続けたことで、年内に復活しなければならない」と述べ、首相も「(政権交代の)象徴的な話なので全力で取り組んでほしい」と応じた。財務省は所要額約60億円を予備費から出す方向だ。新政権は10年度の概算要求で、母子加算を金額を示さない「事項要求」にとどめたが、09年度中の復活が固まったことで、10年度も予算がつく見通しとなった。

 10月20日2時30分配信 毎日新聞

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