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もちをのどに詰まらせ11人搬送 うち80代の1人死亡

1/1(火) 18:41配信 朝日新聞デジタル
 東京都内で1日午前0時から午後9時までに、もちをのどに詰まらせる事故で27~98歳の男女11人が救急搬送され、うち1人が死亡した。東京消防庁が1日、発表した。

 同庁によると1日午前10時10分ごろ、昭島市に住む80代の男性が、自宅でお雑煮のもちをのどに詰まらせて心肺停止の状態になり、その後に死亡が確認された。50~90代の男女計5人も重篤になっているという。

 同庁は窒息事故を防ぐポイントとして、もちを小さく切ることや、ゆっくりとかんでからのみ込むことなどを挙げ、注意を呼びかけている。

唾液のにおいで口腔がん診断

北九州市立大と九州歯科大の研究グループは10日、唾液に含まれるにおい成分から口腔がんを診断する技術を世界で初めて確立したと発表した。簡易で早期発見が可能な診断方法として期待され、臨床試験を経て、医療現場での実用化を目指す。

 研究では、唾液のにおいのもととなる12種類の揮発性有機化合物が(1)口腔がん患者から検出できる成分(2)健康な人から検出できる成分(3)両方から検出できるが検出量に大きな差がある成分-の3群に分かれることを特定した。 将来的には、息を吹きかけるだけでがんの診断ができる計測機器の開発も可能となる。

      (日刊歯科通信 12月17日より)

小児のエナメル質形成不全有病率で地域間差

富山大学は日本小児歯科学会の共同研究で11月26日、小児のエナメル質形成不全の割合は、西日本で高く、東日本で低い、“西高東低”の分布を示すことを明らかにしたと発表した。

 分析の結果、エナメル質形成不全の有病率は、日本全体で19.8%であった。地域別では、北海道(14.0%)、東北(11.7%)、関東信越(18.5%)、東海北陸(19.3%)、近畿(22.3%)、中国(19.8%)、 四国(28.1%)、九州(25.3%)であり、全体として西高東低の地域差が認められた。最も高い四国は、最も低い東北の2.4倍になる。

(医療NEWS 12月4日より)

多職種連携について

多職種連携とは、患者さんに質の高い治療やケアを提供するため、
患者さんや要介護高齢者に携わるさまざまな機関、専門職が連携しあうことです。
団塊の世代が75歳以上になる2025年に向けて、厚生労働省が構築を推進している
「地域包括ケアシステム」
(介護・医療サービスなどの支援を継続的かつ包括的に提供するしくみ)
においても、多職種連携の強化が不可欠です。

連携とは、単に協力するだけでなく、お互いのできること(専門性)を明示し、
最善の対応を要求し合う関係だと考えています。

例えば、関節リウマチの高齢患者さんの口腔ケア指導の
作業療法士と歯科衛生士の「連携」です。
作業療法士は2か月後には歯ブラシをしっかり握れるようリハビリを提供し、
その機能に合わせて歯科衛生士が適切な歯磨き指導を実施します。
その2か月の期間内に、歯科衛生士からさらに
「磨き残しがないように、握力だけでなく手首の可動域の向上も目指せないか?」
となどと要求(確認)して、状態の向上を目指していきます。
このようなコミュニケーションを増やし、多職種連携を強化していきましょう!

▼参考:他職種連携について
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0koxeu0ytvh5wyt10wVC

歯の芽

赤ちゃんの歯(乳歯)は生後6ヶ月前後から生え始めます。
個人差があるため、早い子では産まれた時にすでに歯が生えている、
1歳を過ぎても歯が生えない…といったこともみられます。

産まれた時にすでに歯が生えている場合、
母乳授乳時に噛まれてしまうなどといったことがありますので、
小児歯科受診をお薦めします。
また、1歳3ヶ月頃を過ぎても歯が生えてこない場合も
欠損歯(もともと歯がない)場合も考えられますので、
歯科医師に相談するようにしましょう。

乳歯は母親の胎内にいる時にすでにもとになるものが出来上がり、
これを「歯の芽」(歯胚:しはい)といいます。
歯胚は妊娠6~7週目程から出来始め、
10週目くらいには上下に20本の乳歯の元が出来上がります。
その後、4ケ月頃から石灰化(カルシウムの沈着)が起こり、
硬い歯が出来上がっていきます。
この時期に数本の大人の歯(永久歯)の元も出来上がり、
残りは産まれてから作られます。

歯は一生ものであり、からだの健康や見た目にも大きな影響を与えます。
歯はカルシウムだけで出来ているわけではなく、
タンパク質やビタミンなどの栄養素も必要になります。
頑丈な「歯の芽」を作るためには、母親がバランスのいい食事により
必要な栄養素をしっかりと摂るということが大切です。
妊娠がわかる頃には「歯の芽」は出来始めますので、
日頃から食事の栄養バランスに気を付ける必要がありそうですね。

▼参考:歯とお口の発生と育ち方
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h09smys0wt58jbk7rgR8c

睡眠時無呼吸低呼吸症候群

人生の約1/3を占めるといわれる睡眠。
個人差や年齢差はありますが、
成人でだいたい7時間~9時間が理想的とされます。
睡眠は脳が休息するノンレム睡眠と、脳波が浅くなるレム睡眠という
性質の違う2つの睡眠を繰り返しながら成り立ち、
周期は日や状態によって変わります。
レム睡眠のときに夢を見るといわれ、
ここで目覚めると、すっきりとした目覚めに繋がりません。

日本人は睡眠時間が短い傾向にありますが、
「ショートスリーパー(短時間睡眠で大丈夫な体質の人)」は
0.5%以下で、遺伝要素が影響します。

睡眠時間が少ない人の中には、不眠症などのように眠れない場合と、
「睡眠時無呼吸低呼吸症候群」などのように、
睡眠時間は長いけれどよく眠れていない、といった場合があります。
睡眠時無呼吸低呼吸症候群は原因の9割が
何らかの原因で、のどの気道が狭くなることです。

寝ても寝ても眠く、いびきをかく人は、
睡眠時無呼吸低呼吸症候群の確率が高いため、
体内の酸素が不足して心臓への負担がかかることや、
事故や突然死に繋がりかねません。
マウスピースなどの治療で効果が得られることもあります。
気になる方は、歯科専門外来を受診されるといいかもしれませんね。

▼参考:睡眠時無呼吸症候群
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0lcycu0ytt8r1vt086mF

歯学部出身者ら優遇「痛恨の極み」…岩手医大

 文部科学省による医学部入試に関する緊急調査で、岩手医科大(盛岡市)でも編入試験と一般入試で一部の受験生を優遇していたことが8日、明らかになった。同大は記者会見で「社会の信頼を揺るがす事態になったことは痛恨の極みで心からおわびする」と謝罪し、運用を見直す方針を示した。

 同大によると、文科省の指摘を受けた一つが、今年2月の歯科医師免許取得者らを対象にした医学部への編入試験。2013年頃から募集要項に明記せずに同大歯学部出身者の合格枠を設け、34人が応募した今年は合格者7人のうち3人を占めた。

 編入試験の応募者には、卒業後に県内の地域医療に従事することを確約する誓約書の提出を求めており、佐藤洋一医学部長は「地域医療への意欲や信用性に比重を置いている。(同大歯学部出身者の優遇は)大学の裁量の範囲内だと思っていた」と釈明した。

 また、今年度の医学部一般入試(募集定員90人)では特定の受験生を優先的に合格させたと指摘された。

 同大は1月の入試で当初135人に合格を出したが、100人弱が辞退したため、繰り上げで51人を追加合格とした。この際、当初の合格者に近い評価だった受験生が含まれず、面接の点数が明らかに下回っていた受験生を追加合格とした点を文科省は不適切だと指摘。その経緯を記した書類が残されていないことも問題視した。

 同大は「性別や浪人生など、特定の属性で差別はしていない」と説明。今後は成績順位を順守して合格者を選抜し、記録を残すなど合格に至った経緯の透明性を確保するとした。

 祖父江憲治学長は「透明性の担保などを粛々と進める。岩手をはじめ東北の医療を担うために多くの人材を育てたい」と話した。

固定プレートとスクリューの偏心で周囲骨折のリスク増?

骨粗鬆症性左上腕骨の第4世代複合材料模擬骨20例で、固定プレートと端部スクリューの偏心によるインプラント周囲骨折リスクを検討。プレートが中央位置、最近位(第6穴)、スクリューが中央位置のノンロッキングスクリュー(NLS)の1群を対照とし、プレートは偏心位置(2-4群)で、同スクリューが骨中心部を通るNLSの2群、同スクリューがプレートに垂直で骨皮質に偏心的なロッキングスクリュー(LS)およびNLSの3群および4群と比較した。

 その結果、1群では、破断トルクが2群(P=0.006)や3、4群(ともにP<0.001)より有意に高く、破断吸収エネルギーは3・4群より有意に大きかったが(P=0.04、0.004)、2群との有意差はなく、プレート偏心によるリスク増加と端部スクリューの骨中心通過によるリスク低下の可能性を示した。

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