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口内細菌 緑茶は熱湯で

口臭対策には緑茶もお勧めだ。緑茶に含まれるカテキンに、殺菌作用があるからだ。ペットボトルの緑茶は、使っている茶葉の量が少なく、60度程度の湯を使っている。製造過程でカテキンの構造が変化してしまう場合もあり、カテキンの量は半分ほどしかないため、茶葉を使っての飲用を勧める。
 カテキンをよく含んでいるのは二番茶、三番茶、夏茶。飲む量は「1日5杯以上」がベストだ。緑茶はカフェインも含むが、食後に飲めば胃への負担も少ない。
 一番風味がいいのは、60度の湯で入れる方法だが、殺菌効果を最大限に引き出す入れ方は、3グラム(茶さじで軽く2杯)の茶葉に対し、沸騰した湯200mlを急須に入れる方法。すぐに湯飲みに入れず、2分待ってじっくり成分を抽出してから注ぐのがポイントだ。
               日本農業新聞 2010.6.3

口臭予防 歯磨き有効 寝る前 細かく丁寧に

他人に言われて初めて気付く「口臭」。寝たきりのお年寄りのほとんどに口臭があるという。においの正体は口の中の歯周病菌や虫歯菌だ。こうした細菌が増えると、口のにおいもきつくなる。
 30歳以上の8割は歯茎が腫れたり、出血したりする「歯周病」にかかっている。4~10日は歯の衛生週間。正しい歯の磨き方を通して、公衆を抑える対処法をまとめた。
 ポイントは「寝る前に時間をかけてしっかり歯を磨くこと」。寝ている間は、殺菌作用を持つ唾液(だえき)の出る量が少なくなり、口の中は、日中より細菌が繁殖しやすい環境になる。特に、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大切だ。
 入れ歯の場合は外して、歯ブラシで目に見える汚れを落とした後、市販の薬液に漬ける。注意点は「歯磨き粉は使わない」こと。歯磨き粉に入っている研磨剤が入れ歯のプラスチックを傷つけ、歯を薄くして、場合によっては穴をあけてしまうこともある。長く使えば、かみ合わせも擦り減ってくるので「1年に1回は、歯科医院で入れ歯を点検してほしい」と呼び掛ける。
 歯磨き剤に加え、「舌磨き」も強調する。舌には細かい突起があり、突起を広げると畳8枚分にもなる。食べかすが付く量もそれだけ多くなるため、「しっかり舌を歯ブラシでこすって、かすを落とし、口臭を予防してほしい」と助言する。
               日本農業新聞 2010.6.3

唾液検査で口腔がん発見    慶大先端生命研らが共同研究

唾液検査で特定の54物質を分析すると、80%という高精度で口腔
がんを見分けられることが、慶応義塾大学先端生命科学研究所とカ
リフォルニア大学ロサンゼルス校歯学部のデビット・ウォン教授らの
共同研究で明らかになった。
  同研究所では、病気診断のバイオマーカーとして、採取が簡便で
負担の少ない唾液に着目し、2006年から研究を進めてきた。
 研究では、口腔がんと乳がん、すい臓がんの3種を対象に、ウォン
教授らが収集した215人の唾液サンプルについて解析。慶大の曽我
朋義教授らが開発した「キャピラリー電気泳動―質量分析計(CE-MS)」
を用いた結果、検出された約500種類の代謝物のうち、54物質にがん
患者と健常者の間で有意差があることが判明。
 54物質を分析することで、口腔がんで80%、乳がんで95%、すい臓
がんで99%と、高精度で見分けられることが明らかになった。
 冨田勝研究所長は「唾液は血液や便、尿と比較して採取が簡便で
手軽なのが魅力。今後はがんだけでなく様々な疾病に拡張し、この
技術を世界中に広め、未来の健康診断に貢献したい」と話す。

ナポレオンは歯周病だった? 気付かぬうちに重度に・・・

ナポレオンも晩年は、壊血病であるとか、ヒ素中毒だったのではないかとか、いろいろ説はあるようですが、おそらく、歯周病にも悩まされていたのではないでしょうか。よく「おれは昔からあまり虫歯にならない体質で歯科にも行ったことがないんだ」という声も聞きます。
 確かに、虫歯はないのかもしれませんが、歯周病が進行している場合もあります。歯周病はある程度進行しないと症状が現れないこともあり、厄介な病気です。また、重度であるほど、治療期間が長くなってしまうようですが、細菌ではそれでも頑張って通われる方も多くなってきました。心配な方は一度歯科で相談されてはいかがでしょうか。
               福島民友 2010.5.28

あなたの歯見られていませんか

自分に直接影響のある「口臭」を気にするという答えが81%で最も多いのは頷けるが、「歯の黄ばみ」を気にすると答えた人が54%と過半数を占め(複数回答)、他人の口の”見た目”」を意識している実態が浮き彫りとなった。
 こうした結果を受けて、同協会専務理事で明海大学学長の安井利一歯科医師は「まだ”歯科医院は虫歯を治すところ”というイメージが根強く残っているようだが、歯科医師は食べる、喋るという”機能”の専門家でもある。高齢になってからも自分に歯で健康的に生活するためにも、歯科医師と上手に付き合ってほしい」と呼びかける。
               夕刊フジ 2010.6.4

「フッ化物洗口」全市町村導入へ

子供の虫歯予防法「フッ化物洗口」について、帯広保健所(竹居田和之所長)は今年度から3年かけ、十勝管内全市町村での導入を目指す。
 全国でも先駆的な道条例制定に基づく新規事業に十勝教育局と連携して着手し、保育所や小・中学校で昼食後の薬剤うがいを取り入れる。子供1人当たりの虫歯数が全道平均を上回る自治体もあるため、重点地区指定などで専門的に支援する。
               十勝毎日新聞 2010.5.23

キシリトール活用を

キシリトールが口の中に入ると、”虫歯菌”であるミュータンス菌の多くのタイプは、キシリトールを栄養源と判断し体内に取り込む。ところがキシリトールは菌の体内で分解されないため、虫歯のもととなる酸を作れない。
 またキシリトールは、菌の体内で他の糖の分解を妨げる成分に変わるため、「ミュータンス菌はエネルギーを消耗し、弱って減る」。カルシウムと結び付いて歯を強くしたり、ネバネバした歯垢を歯から落ちやすいタイプに変える働きもあるという。
 注意点はキシリトールの含有量だ。市販の商品は、キシリトトールが糖分中の一部にとどまることが多く、虫歯の原因となる砂糖が含まれている場合もある。必ずシュガーレスという表示のあるものを選んで。一部の歯科医院では、キシリトール100%のガムが販売されている。多量摂取は人によって下痢になる場合もある。
               東京新聞 2010.6.4

4本生えたら歯磨きデビュー

にこっと笑ったときにのぞく小さな前歯。なんともかわいいわが子の笑顔に癒やされるが、歯が生え始めると気になるのが虫歯だ。いつごろから歯磨きを始めたらいいのだろう。
 歯磨きは上の歯が4本生えそろったら開始する。「口や口の周りは敏感な場所。突然歯ブラシを口の中に入れられたら、赤ちゃんは驚きますよね。」いきなり歯ブラシを使わず、口の中に指を入れる練習から始めよう。
 歯ブラシは水をつけ、歯面に対してできるだけ直角に当てて力まずのシャカシャカと少し音がする程度の力で横に細かく動かす。上唇と歯茎をつなぐ上唇小帯を傷つけると痛がるので、4本の歯を一気に磨こうとせず、左右2本ずつに分けて磨くようにする。
 大人が健康な歯を保つことも大切。最近の研究では、1歳7ヶ月から2歳7ヶ月の間が虫歯に感染しやすい時期ということが分かっており、特にこの間の大人が使ったはしやスプーンなどで食べさせると感染の危険性が高まる。
       山梨日日新聞 2010.6.2

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