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歯科医院での言葉の勘違い

印象・バイト・マージン 治療も順調に進み、いよいよ歯の型を取りました。歯科医師とスタッフとの会話が聞こえてきます。「この患者さんの印象良くないね」と言っています。ドキッとしますが、悪口ではありません。「印象」とは英語「impression」(名詞)の訳で、「ひとつの物質をもう一つの物質の表面上またはその内部へ押さえつける行為」の意味であり、歯型を取ることをそのまま「印象」と呼んでいます。この場合は患者さんのことではなく、歯型がうまく取れていないことを伝えたのでした。

 続いて、上下の噛み合わせを取りました。今度は「バイトはOKだね」と聞こえてきます。「アルバイトがやるのは心配」と思うかもしれませんが、「バイト」とは英語の「bite」(名詞)で、噛み合わせのことを指します。

 次の治療日、技工物が完成して歯科医師が試しに歯に合わせた後、電話口などで歯科技工士に「マージンが不足しているよ」と注文をつけています。「ここの歯医者は技工士からバックマージンを取っているのだろうか」と不審に感じるかも知れません。しかしこれも英語「marjin」(名詞)で、「辺縁、輪郭」の意味で使われています。つまり技工物が指示通りの形をしていないとクレームをつけたのです。

 明治初期、西洋歯科医学が導入されましたが、米国人歯科医師の影響が強かったため、英語の直訳や発音が臨床現場で使われた名残ではないかと考えられます。

厚労省:国民の皆様の声:社会保障給付費は年金の他にどんなものがあるのか

(抜粋)
*医師が直接対面診療を行わない「遠隔診療」というものは法律的にはみれば違反ではないか。

 診療は、医師又は歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本であり、遠隔診療は、あくまで直接の対面診療を補完するものとして行うべきものである。
 医師法第二〇条等における「診察」とは、問診、視診、触診、聴診その他手段の如何を問わないが、現代医学から見て、疾病に対して一応の診断を下し得る程度のものをいう。
 したがって、直接の対面診療による場合と同等ではないにしてもこれに代替し得る程度の患者の心身の状況に関する有用な情報が得られる場合には、遠隔診療を行うことは直ちに医師法第20条等に抵触するものではない。

永久歯生える時期 歯並び 注意深く観察必要

永久歯が生える時期は、乳歯の場合と同様にかなりの個人差があります。約1年の遅れはしばしば見られますが、特に問題はありません。乳歯に重度の虫歯や外傷などがあった場合には、永久歯が生えてくるのが遅れます。混合歯列期は、小学校入学から卒業するころまでの時期とも重なり、精神発達や知的発達など、あらゆる面でまさに大人への適応の時期ともいえます。みにくいアヒルの子時代(混合歯列期)を経てどのような成鳥(永久歯列期)となるのか楽しみです。
                福島民友 2011.11.25

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