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栄養不足と口内炎

地味に痛い口内炎や口角炎(こうかくえん:くちびるの端が切れたようになる)。
お醤油や酢のものがしみて、食事が憂鬱になりますよね。
一般的によくできる口内炎はアフタ性口内炎といい、
疲れやストレスによる免疫力低下や睡眠不足、栄養不足などが原因と考えられます。

口腔内の細菌が多いと、重症化したり頻発したりすることがあるため、
しっかりと歯みがきをすることも大切ですが、
バランスのよい食生活を心がけることも、とても大切です。

では、何を食べれば良いのでしょうか?
口内炎は粘膜を整えたり、炎症を抑えるビタミンB2やB6、
そして炎症を抑えて免疫力を高めるビタミンCを積極的に摂ることが良いといわれます。

よく、口内炎には鯖がいい!と聞きますが、
〇ビタミンB2・・・鯖・うなぎ・レバー・乳製品・納豆など
〇ビタミンB6・・・マグロやカツオなど赤身の魚・レバー・キャベツなど
〇ビタミンC・・・いちご・ブロッコリー・パセリなど
に多く含まれます。
これらのビタミンは水溶性で、たくさん摂っても体外に排出されるため、
摂りすぎの心配はありません。

普段から粘膜を強くし、炎症を抑える効果のある栄養素として
食事に取り入れるようにすると、口内炎にもなりにくいかもしれませんね。

▼原因はビタミン不足?口内炎を予防して治す、ビタミン摂取のコツ(EPARK)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0q9yfr06xio8fx6tcoRK

「開店休業状態」の病院も 経営に打撃、地域医療むしばむコロナ

 新型コロナウイルス感染症の影響で、院内感染を恐れた患者の受診控えが広がり、多くの医療機関が経営に打撃を受けている。「経営難で閉鎖に追い込まれれば、地域医療が崩壊してしまう」という懸念や「健康への影響が心配だ」との声が上がる。一方で「ウィズコロナ」の時代に合った医療の在り方を模索する動きも出ている。

 「外来も入院も、患者が約3割減っている。こんなことは初めて」。こう言って肩を落とすのは、福岡市内の急性期病院の院長。5月は数千万円の赤字になった。約300人いる職員には給料を払わないといけない。「ボーナスを例年通りの額で払うのは難しいかもしれない」と頭を抱える。

 福岡県保険医協会が県内858の病院や診療所から回答を得た調査で約9割が、2~4月の外来患者数が前年同期比で「減った」と答えた。うち3分の1で「3割以上」落ち込んだという。「開店休業状態」といった声も寄せられている。

 国の支援拡充を求める声もある。新型コロナの感染者を受け入れた福岡記念病院(福岡市早良区)では、多い時期には二十数人の感染者が入院した。一方で、他の患者は半減したという。患者数は徐々に増えつつあるが、先は見通せない。

 重症や中等症の患者を受け入れた場合は診療報酬が3倍になるが、軽症者を受け入れた際の支援はそれに比べ手薄だ。上野高史院長は次の流行を見据え、「軽症でも多くの人手が必要で、病院の負担は大きい。財政面で相応の手当てを考えてほしい」と要望する。

 経営に影響が出た医療機関などへの融資は、12日に成立した2020年度第2次補正予算で拡充された。ただ、「患者がいつ戻ってくるか分からず、借りても返す当てがない」との不安も聞かれる。

 このまま受診控えの傾向が続けば、健康への影響が懸念される。福岡県医師会の稲光毅理事は「重大な病気の発見が遅れたり、慢性疾患が悪化したりする恐れがある」と指摘する。子どもの予防接種を控える動きもあるという。

 医療問題に詳しいニッセイ基礎研究所の三原岳主任研究員は「感染への不安を軽減する仕組みが必要だ」と提起する。次の流行が予測できない中、三原主任研究員は「オンライン診療や予約制の導入はもちろん、少ない来院回数で治療が済むような工夫も求められる」と強調する。

 感染予防のための環境整備には、多くの医療機関が取り組んでいる。稲光理事が院長を務める「いなみつこどもクリニック」(福岡市西区)では待合室のおもちゃや絵本を撤去し、椅子の配置にもゆとりを持たせた。時間ごとに予約を取り、付き添いは基本的に1人。待合室が「3密」にならないよう工夫する。

 一方で福岡県内のある救急病院の院長は「コロナ禍でいい変化もあった」と明かす。緊急性の低い患者が救急外来を受診する「コンビニ受診」が激減した。手洗いやマスクの着用が徹底されたことで、他の感染症の受診も減っているそうだ。

 この救急病院も経営は厳しく、医療機器やベッドの買い替えを先延ばしして何とかやっている。院長は「これからはオンライン診療に力を入れて令和型の医療を確立し、地域に貢献したい」と力を込める。

新型コロナ 唾液でPCR整備へ 診療所などへ容器配布 国方針受け県 /愛知

愛知県は8日、新型コロナウイルスのPCR検査について、唾液を検体とする検査体制を整備すると発表した。国の方針に伴う対応で、地域の診療所などの医師が検査が必要と判断した軽症者のうち、症状が出てから9日以内の人が対象となる。

 検査を受ける人は、受診した診療所などで唾液採取用の容器を受け取り、自宅で唾液を取って入れ、本人か家族が指定された日時に保健所に持ち込む。

 綿棒で鼻の奥から粘液を取る従来の検査方法は、せきやくしゃみが出やすいため、採取する医師などの感染リスクが懸念された。唾液ならより簡単に検体を採取できる。発症から9日以内であれば、粘液と唾液で検査結果に大きな差がないとの研究結果が得られたことを受け、国が2日、唾液によるPCR検査の実施を認めていた。

 県は今後、診療所などへの容器の配布を進め、唾液による検査の数を増やしていきたいとしている。県担当者は「唾液は持ち込む直前に採取してほしい」と呼びかけている。

お口と寒暖差の関係

「お口で体調不良」でも少し触れましたが、
寒暖差で免疫力が低下すると感染症である歯周病が悪化してしまうことがあります。
また、湿度の高い夏であってもエアコンの除湿や冷房を頻繁に使うことで、
室内が乾燥し、お口の中も乾いてしまいます。

寒暖差で自律神経の交感神経が優位になると唾液の出る量が少なくなります。
また、室内の乾燥でお口が乾くことも重なり、
お口の中の細菌が増えてしまう恐れがあります。

そうなると歯周病だけではなく、口内炎ができたり、治りにくくなる、
また、親知らずが痛くなったり、むし歯ができやすくなる・・・
といった、あまりうれしくないことが起こってきます。

高齢の方など口腔機能の低下がある方は、
食べ物が飲み込みにくい、ムセやすいといったことや
窒息事故などのリスクも高くなってしまいます。

そういったお口のトラブルを防ぐためには、
こまめな水分補給やうがいでお口を湿らせることが効果的です。
また、唾液腺のマッサージやお口の体操などで
唾液がたくさん出るように、普段から工夫することも大切ですね。

▼唾液腺マッサージ
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0q0q2r06xizeqc6nuL7Q

寒暖差で体調不良

冬から春へ、そして夏に向けて、
朝晩と日中の気温に大きな差が出ることがあります。
また、暑いとエアコンを使うことも多く、
室内と室外で温度差を感じることもありますよね。

温度差(寒暖差)にからだが対応するために、
自律神経の交感神経が優位に働き、多くのエネルギーを必要とします。
そのため、疲れやすくなったり倦怠感を感じたりします。

また、気温の高低には気圧も関係するため、同様に自律神経が乱れやすくなったり、
血中酸素濃度が下がり、眠気やだるさを引き起こすことがあります。
春バテや秋バテという言葉もあるくらい、寒暖差はやっかいです。

寒暖差による体調不良を予防・改善するためには、
規則正しい生活やゆったり入浴(熱い温度は避ける)することをお薦めしますが、
やはりしっかりと栄養を摂ることが大切です。

ストレスと自律神経は関係が深いため、ストレス対策にも効果的な食事がいいですね。
〇ビタミンA・・・副交感神経を整える・・・豚肉、ウナギ、人参などに多く含まれます。
〇ビタミンB1・・・自律神経を整える・・・豚肉、卵、玄米、ニンニクなど。
〇ビタミンC・・・ストレスを軽減するホルモンを作る手助け・・・いちご、キウイ、パプリカなど。
〇ビタミンE・・・自律神経を整える・・・大豆製品、ナッツ、ほうれん草など
〇カルシウム・・・気持ちを落ち着かせる・・・大豆製品、乳製品、小松菜など
上記の栄養素を意識して摂ることと、三食きちんと摂る食生活を心がけましょう。
また、朝起きてお水を飲むと腸が刺激されて活発になり、血流も良くなります。

寒暖差で自律神経が乱れると免疫力も低下します。
歯周病や夏風邪、そして新型コロナウイルス予防のためにも
生活の中でほんの少し意識して、少しでも快適に過ごしましょう!

▼自律神経をととのえよう!~“なんとなく不調”の正体は?~
 (FUJIFULM ビューティー&ヘルスケア Online)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0q0p2r06xizeqc6nuUM0

自閉スペクトラム症:5歳児30人に1人、自閉スペクトラム 弘前大研究

5歳児のおよそ30人に1人の割合で自閉スペクトラム症(ASD)があるとの調査結果を、弘前大の斉藤まなぶ准教授(児童精神医学)らの研究チームがまとめ、英学術誌に発表した。未就学児のASDの推定割合が明らかになるのは国内で初めて。

 調査は2013~16年の4年間、青森県弘前市で5歳児健診を受けた子ども計5016人を対象に実施。子どもの発達度合いを尋ねる調査票を保護者や保育者に配り、3954人分の回答を得た。さらにその中から、ASDを含む発達障害の傾向がみられた子どもと保護者が検査を希望した子ども計559人に対し、米精神医学会の診断基準に基づく発達検査を行った。

 その結果、87人がASDと診断された。また、調査票には回答しなかったものの、健診で発達障害の可能性があった子どもの数なども考慮したところ、全体の割合は3・22%と推計されたという。1年ごとの割合に目立った増減は見られなかった。チームは「国内全体でも同様と見込まれる」としている。

 87人のうち28人は5歳までに発達の遅れを指摘されたことがなく、制度上の支援を受けていなかった。また、77人(88・5%)はASDのほかに、発達性協調運動症(63・2%)▽注意欠如・多動症(50・6%)▽知的発達症(36・8%)――など一つ以上の発達障害を併せ持っていた。

唾液でPCR検査実施 安全に採取、迅速化 厚労省、体制点検も要請

加藤勝信厚生労働相は2日の閣議後記者会見で、唾液を検体に使って新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査の実施を同日から認めると発表した。症状が出てから9日以内の人が対象で、厚労省は都道府県に通知した。現在主に行われている鼻の奥の粘液を綿棒で取る方法よりも、安全で簡単に検体を採取できるのが利点。より多くの人を迅速で効率的に検査できるようになると期待される。

 また厚労省は、各都道府県に対して今後必要となる検査数を推計し、それに対応できる体制が整っているかどうかを6月中旬までに点検するよう要請することも明らかにした。2日午後に示す指針に盛り込む。

 国立感染症研究所が作成する検体採取のマニュアルを変更し、厚労省は2日から公的医療保険の適用対象にする。日本は欧米諸国と比べてPCR検査の実施が立ち遅れているとの指摘があり、唾液を使った検査の導入でこれを解消する狙い。

 加藤厚労相は「鼻の奥の粘液をぬぐうのに比べて、患者の負担も、検体採取機関の感染防御の負担も大幅に軽減される」と述べた。

 綿棒で粘液を取る従来の方法は、せきやくしゃみが出やすく、検体を採取する人が感染するリスクがある。ゴーグルやガウンなどを着用して十分な感染防止策を取る必要があり、検査体制を拡充する上で課題となっていた。

 唾液を検体として使う場合は、検査を受ける人に医療機関などで唾液を容器に出してもらうだけで済む。十分なウイルス量を得るため、直前の飲食や歯磨きは控える必要がある。検体採取の手順以外は検査方法に大きな変更はない。

 全国の専門外来や地域のPCR検査センターで実施できるほか、院内感染を防ぐため医療機関内で症状が出ている患者や医療スタッフを検査する場合にも活用される。

 唾液は鼻の粘液に比べてウイルス量が少なく、検査精度が低いとの懸念もあった。だが、厚労省研究班が新型コロナの患者88人から取った唾液を使って検査精度を従来の手法と比べると、発症から9日以内なら判定結果がほぼ一致した。

手指衛生に関するQ&A

グローブをしたまま手洗いや手指消毒をしても大丈夫ですか?
グローブをしたままでの手洗いや手指消毒では、微生物を確実に除去することはできません。また、石けんや消毒薬の刺激によりグローブが劣化し、微細な穿孔などを生じ、手指衛生が保たれなくなります。
手袋の交換のタイミングはいつですか?
患者ごと、汚染したとき、破れたときに交換します。カルテやX線機器、モニターなどに触れる場合は手袋を外し、再度処置する場合は新しい手袋を着用します。
グローブを外したときに手洗いは必要ですか?
グローブを着用することは、汚染を最小限にすることができますが、着用中に起こる手袋の破損や外す際に汚染する可能性があります。グローブを外した後は必ず手指衛生が必要です。

出典:NPO法人 HAICS研究会 監修「歯科診療における院内感染対策 歯科医療器材の洗浄・消毒・滅菌ガイドブック(第2版)」

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