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日本人の三大死因

厚生労働省は9月6日、「平成23年(2011)人口動態統計(確定数)」の結果を発表した。それによると、死因の第1位は悪性新生物、第2位は心疾患で変わらなかったが、第3位には、脳血管疾患に代わって肺炎が浮上し、日本人の「三大死因」が53年ぶりに変わった。
 かつての”肺炎の時代”には乳幼児が肺炎の犠牲になったが今月では乳幼児の死亡率はごく低い。肺炎で亡くなる方の9割以上が高齢者だともいわれており、70歳を超えると死亡率が急増し、80歳以上で特に高くなっている。高齢者の肺炎の最大の原因は誤嚥性肺炎だ。つまり根本対策は、基本的な口腔ケアである。新たな”肺炎の時代”を迎え、歯科口腔衛生の果たすべき役割は重みが増しているといえるだろう。
                               日本歯科医師会雑誌 VOL.65 №7 2012-10

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