記事一覧

歯の保存、口腔機能維持を評価

中医協総会が2月10日(金)、厚労省内で開催され、平成24年度診療報酬改定案を小宮山洋子厚労大臣に答申した。
 歯科診療報酬では、歯の保存や長期的な口腔機能の維持のための基本的技術料が引き上げられた。
 また、周術期の口腔機能の管理を新たに評価し、在宅歯科医療の充実を図るなど、65歳以上の高齢者人口が約3500万人に達すると見込まれている「2025年問題」に向けた医療提供体制の構築の第一歩の改定となった。
             日歯広報 2月15日

「口の中の乾き」が気になる

 ドライマウスは唾液の減少により起こります。唾液が少なくなる理由の一つは、「分泌量の低下」です。唾液は、主に口の中にある耳下腺、顎下腺、舌下腺から分泌されますが、年齢とともに、顎を動かす筋力の低下、唾液腺の衰えなどにより、唾液量が減ってきます。
 また、ストレスによっても分泌量は低下します。唾液の量をコントロールしているのは自律神経です。強いストレスを受け緊張すると交換神経が活発になり、粘りの強い唾液が分泌され、分泌量が低下します。このほか、薬の副作用や病気による分泌量の低下もあります。たとえば、高血圧やアレルギーなどで、降圧剤、利尿剤、抗ヒスタミン剤などを服用している人は、その副作用で唾液が少なくなることがあります。
 また、糖尿病の人は唾液を分泌する唾液腺が障害を受けやすくなり、唾液が少なくなります。さらに、女性に多いシューグレン症候群という自己免疫疾患(本来自分を守るべき免疫システムが何らかの異常を起こし、自分を攻撃してしまう病気)によっても、口が乾くようになります。シューグレン症候群では、口の中だけでなく、目も乾燥するのが特徴です。

過去ログ