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認知症の2割を占める、レビー小体型に注意

認知症の中で、アルツハイマー型認知症に次いで2番目に多く、認知症患者全体の20%を占めるとされるレビー小体型認知症。しかし、「頻度が高い割には一般
医の間でまだ認識が低いのが現状」と名古屋フォレストクリニック院長の河野和彦氏は警鐘を鳴らします。
レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies:DLB)は、(1)進行性で変動する認知機能の低下(2)具体的な内容のある幻視(3)パーキンソン症状─の3つが中心症状だ。最近では、認知症の中でアルツハイマー型認知症(Alzheimer’s disease:AD)に次いで2番目に多く、認知症患者全体の20%を占めるとされている。ただ、「頻度が高い割には一般医の間でまだ認識が低いのが現状だ」と河野氏は言う。

アンチエイジング(1)口と全身 老化度一致

JR鶴見駅に近い鶴見大学歯学部付属病院。2005年に歯科大初の「アンチエイジング外来」が設置された。検査で老化度を判定し、防止策をアドバイスしてくれるという。

 外来診察室に入り、木製のどっしりとした机の前に座った。病院長の斎藤一郎教授に、気になっていたことを尋ねた。「なぜ歯科でアンチエイジングを?」

 「口と全身の老化度は一致しているんです」と斎藤教授。歯が抜ける、かむ力が弱まる、唾液が減る……。こんな変化が起きると、体にも様々な影響が出る。逆に、体の病気が、口の症状として表れる場合もあるそうだ。「口の機能を維持して、全身の健康を保とうというのが、僕らの考えるアンチエイジングなんです」

 斎藤教授は56歳。スリムな体形。メタボとは無縁そうだ。年より若く見える。

 「こういう仕事をしているのに、老けていたら説得力がない。人のことを言う前に、まず自分を直せと言われますからね」。食べ物をはじめ、生活習慣に気を使っているそうだ。さすがプロ。「心構えが大事」。メモ帳にそう書き込んだ。

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 検査が始まった。まず口の中。虫歯や歯周病などをチェックする。続いて唾液の量。唾を飲みこむ力や、かむ力なども測定した。

 口の周りが終わると、体全体に移る。血液、血管の硬さ、骨密度、脳機能、尿、毛髪などの検査が続いた。

 問診も受けた。「ど忘れをする」「甘いものをよく食べる」「肩がこる」などの約90項目に、「全くなし」から「高度にあり」までの5段階で答える。睡眠時間、飲酒量、運動量なども記入した。

 検査は約3時間。終わった時には、ぐったり疲れていた。これも私の老化度を示すのか。結果は次回に。
2011年8月18日 提供:読売新聞

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