記事一覧

子どもの背骨がねじれて曲がる「側弯症」最新療法・チーム診療導入で徳島大が効果上げる…学校検診・運動・手術がっちり連携「これをモデルとして全国発信したい」

 子どもの背骨が曲がる病気に対して、徳島大病院(徳島市)が、最新の機器や療法を導入して治療の効果を上げている。検診、運動、手術の3分野の専門家らの連携によるチーム診療が特徴。特に徳島県内では、学校検診での早期発見の環境が整いつつあり、関係者は「このチーム診療をモデルとして全国発信したい」と意気込む。(吉田誠一)

 この病気は成長期に背骨が左右にねじれて曲がる「思春期特発性側彎症(AIS)」。国内では10歳以上で2~3%いるとされ、特に女子は男子の5~8倍にあたり、多くは原因不明という。変形が大きくなると背中や腰が痛んだり、肺が圧迫されて呼吸機能が低下したりする恐れがある。

 変形の進行を防ぐには、早期発見が欠かせない。学校保健安全法で1979年から側彎症の学校検診が義務付けられたが、全国では今でも視診、触診が中心で、精度に課題があった。徳島大病院では2023年、側彎症を調べる専用機器「3Dバックスキャナー」を導入し、初期症状の見逃しを防いでいる。

 この機器を用いた検診は、鳴門教育大付属小中学校・特別支援学校、徳島文理小中学校などで先行し、24年度からは県が希望校で活用する事業をスタートした。県総合健診センターの女性スタッフが検診し、集まったデータを徳島大病院が分析、診断する。全国でも珍しい連携による検診だ。