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1日3ドリンク以上の飲酒で膵臓癌死亡のリスクが上昇

1日3ドリンク(350mL缶ビール約3本分)以上の飲酒は、喫煙歴の有無にかかわらず膵臓癌死亡のリスクを上昇させることが、前向き研究のデータ分析で明らかになった。米癌学会疫学研究プログラムのSusan M. Gapstur氏らが、Arch Intern Med誌2011年3月14日号に報告した。

 大量飲酒は急性と慢性の膵炎の原因になるが、膵臓癌との関係は明らかではなかった。WHOのInternational Agency for Research on Cancer(IARC)は、09年に専門家を招集し、ヒトの癌の原因になる食物や嗜好品について検討したが、「飲酒と膵臓癌の関係を示すエビデンスは限られている」との結論を出している。その検討過程で、既存のデータは十分なパワーを持たない研究に由来しており、飲酒の交絡因子の調整が十分ではなく、研究の規模が小さい、想起バイアスが存在するなど様々な問題を抱えていることが明らかになった。
アルコール飲料の種類ごとに膵臓癌死亡リスクとの関係を調べたところ、蒸留酒3ドリンク以上/日の摂取(1.32、1.10-1.57)は有意なリスク上昇を示したが、ビール3ドリンク以上/日(1.08、0.90-1.30)、ワイン3ドリンク以上/日(1.09、0.78-1.49)との関係は有意にならなかった。

 1日3ドリンク以上の飲酒、特に蒸留酒の摂取は、喫煙とは無関係に膵臓癌死亡リスクを上昇させることが明らかになった。

がん患者の口腔管理 より良いがん治療に貢献

「抗がん剤治療をすると、平常時には何でもなかった歯周病や虫歯から、大変な感染症が起きる場合もあり、歯科医による口腔感染管理が必要」と岡山大学病院(岡山市北区鹿田町)周術期管理センター歯科部門長で歯周科助教の曽我賢彦氏は力説する。がんの化学療法や放射線照射は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼし、抵抗力が落ちる。そのため「歯周病、虫歯、親知らず(第三大臼歯)の処置は、がん治療前にできるだけ早く済ませておきたい」。それは抗生剤の使用を減らし、抗生剤が効きにくい耐性菌の発生抑制にもつながるという。
         山陽新聞 2011年2月21日

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