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がん患者の口腔管理 より良いがん治療に貢献

「抗がん剤治療をすると、平常時には何でもなかった歯周病や虫歯から、大変な感染症が起きる場合もあり、歯科医による口腔感染管理が必要」と岡山大学病院(岡山市北区鹿田町)周術期管理センター歯科部門長で歯周科助教の曽我賢彦氏は力説する。がんの化学療法や放射線照射は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼし、抵抗力が落ちる。そのため「歯周病、虫歯、親知らず(第三大臼歯)の処置は、がん治療前にできるだけ早く済ませておきたい」。それは抗生剤の使用を減らし、抗生剤が効きにくい耐性菌の発生抑制にもつながるという。
         山陽新聞 2011年2月21日