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インフルエンザ猛威を振るう 田村厚労相も罹患

2月に入って流行が全国で本格化しているインフルエンザであるが、
3日には田村憲久厚生労働相が、厚労省内の診療室で、インフルエンザ
と診断された。8日に復帰するまで自宅安静となり、その間の公務は、
佐藤茂樹、土屋品子両厚労副大臣が務めた。同省人事課によると、同
日午前中に国会内の診療所で検査した際は陰性だったが、衆院予算委
員会終了後、省内診療室で再び検査したところ、陽性反応が出たとい
う。厚労相は、身を挺してインフルエンザの流行に警鐘をならしたか
たちとなったが「手洗い、マスクなどを含めて対策、予防はしっかり
していただければありがたい」と注意を呼び掛けていた。

後期高齢者の歯科健診     厚労省が4億9千万円計上

厚労省の平成26年度予算案に後期高齢者に対する歯科健診として
4億8,877万6千円が計上された。保険局枠での新規事業となるが、同予
算は75歳以上の高齢者を対象に口腔機能低下や肺炎などの疾病を予防
するため、歯・歯肉の状態や口腔清掃状態などをチェックする歯科健
診を実施するものとされている。歯科医療政策で75歳以上を対象にし
た健診制度は今回が初、補助先は後期高齢者医療広域連合だが、市町
村や地域歯科医師会に委託事業となる。また、検査内容については、
健康増進法による健康診査実施要領に規定されている歯周疾患検診を
参考に今後、各連合で設定するため歯科医師会との連携が重要になる
だろう。

「クリニカ」を全面刷新

ライオンは5日、オーラルケアで虫歯予防のブランド「クリニカ」を2月12日に全面刷新すると発表した。フッ素を口の中に残しやすくする新処方で歯磨きを改良するほか、歯垢を取り除くデンタルフロスでは奥歯の歯間にも使いやすい商品を出す。デンタルリンスも細菌の増殖をより抑える品揃えに一新する。予防歯科を大切にする世の中の変化に対応。花王やサンスターなどの競合他社も動きを活発化させており、ライオンは商品力の強化でシェア首位の座を固める。

 「クリニカアドバンテージハミガキ」(想定売価349円前後など)では、エナメル質に対して吸着性の高いフッ化ナトリウムとヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドを配合。歯の表面にフッ素が長くとどまり、虫歯の発生と進行を防ぐ。デキストラナーゼ酵素など3つの薬用成分も入れた。

 耐久性に優れた高強度ポリエチレンからなるデンタルフロスは、挿入しにくい奥歯にも楽に使える「Y字タイプ」(同315円前後)を開発。殺菌成分である塩化セチルピリジニウムと塩化ベンゼトニウムの働きで虫歯などの原因菌の増殖を長時間抑える「デンタルリンス」(同499円前後など)も用意し、高まる需要に備える。

 厚生労働省の健康日本21(第2次)などでは健全な口腔内を維持するため、「治療」から「予防」に視点を向けた取り組みを強化する動きが強まっている。ライオンは予防歯科への重要性がさらに高まるとみて、主力ブランドの全面刷新に踏み切る。

歯科、13技術が保険導入へ   中医協総会にて協議

中医協総会が1月22日、都内で開催され、歯科関係では、新規に保険
収載を行う技術として11件の技術が「優先度が高い」とされ導入につ
いて、今後議論される。評価された歯科の技術は以下の11件である。
顎関節症指導管理料、歯科矯正用アンカースクリュー、厚生労働大臣
が定める疾患に起因した咬合異常に係る適応症の拡大、在宅高齢患者
の歯根面う蝕へのフッ化物応用処置、フッ化物局所応用加算、頬口唇
舌小帯形成術、手術時歯根面レーザー応用加算、歯周治療用装置、
クラウンループ保隙装置、小児義歯の適用拡大、コンビネーション鉤。
また、既存の先進医療から保険導入する技術として「X線CT画像診断に
基づく手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術」「歯科用CAD・CAMシス
テムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」の2技術が「優先的
に保険導入が適切」と評価され、平成26年度診療報酬改定で保険導入
される見通しとなった。

消費税増税に伴う保険改定 初診料16点、再診料3点の引き上げ

2月5日開催された中医協総会で、4月からの消費増税に伴う診療報酬
改定について、 医科では、初診料12点、再診料に3点の引き上げ、
歯科で初診料16点、再診料3点の引き上げとする公益委員の裁定案を
認めた。これまでの診療報酬をめぐる中医協の議論から、日医、日歯
など診療側は裁定案を支持、支払い側からは「引き上げ幅が大きすぎ
る」として強い反発があったが、最終的には裁定案を受け入れた。
また、介護保険については社会保障審議会の介護給付費分科会が1月15日、
都内で開催、消費税引き上げに伴う補填について介護報酬を0.63%引
き上げる改定案を了承し、同日付で、田村憲久厚労大臣に答申した。
歯科に関しては、居宅療養管理指導費のみの変更。歯科医師が同一建
物居住者以外の利用に対して行う場合は3単位増の503単位に、同一建
物居住者に対して行う場合は2単位増の452単位に改定した。
また、歯科衛生士が行う場合については、同一建物居住者以外の利用
に対して行う場合は2単位増の352単位に、同一建物居住者に対して行
う場合も同じく2単位増の302単位に、それぞれ引き上げられる。

高機能歯磨き、「美白」で新製品 高機能歯磨き、「美白」で新製品

第一三共ヘルスケアは、美白高機能歯磨き「シティースホワイト」シリーズから、「シティースホワイトEXプレミアムシャイン」(医薬部外品)を発売した。光沢剤「a-TCP」(リン酸三カルシウム)や2種類のフッ素化合物を配合、歯の汚れを落とし、再石灰化を促す処方を強化した。フレーバーは「ダブルミント」「スイートハーブ」の2種類。製造販売元は日本ゼトック。70グラム、ノープリントプライス。

子供のむし歯0の時代へ! -全身の健康にも大きく寄与-

旭川市立全55小学校でむし歯予防ためのフッ化物洗口(フッ素のブクブクうがい)が行われています。子供のむし歯予防には、勿論歯磨きや食習慣も大切ですがフッ化物(フッ素)の利用がとても有効なことは、このコーナーでも何度か紹介させていただきました。平成25年1月より旭川市内の全55校の市立小学校で、むし歯予防のためのフッ化物洗口が始まりました。従前から歯科医院では適度の濃度のフッ化物を歯の表面に塗ることは行われています。この方法は、年4回程ですが、定期的に何年も続けて通うのはなかなか難しく、現実には多くの子供さんが中断してしまいます。学校などで行ってもらうと週1回確実に行われ、家庭の状況などで歯科医院に通院できない子供さんも平等にむし歯予防を享受出来ます。
             メディアあさひかわ 2014.2 №250

在宅歯科医療研修会 口腔ケアの在宅医療連携について

-急がれる都市型高齢化への対応と在宅医療連携-

 日時 平成26年3月8日(土) 18:30~20:30
 会場 旭川市大雪クリスタルホール大会議室(旭川市神楽3条7丁目)
 対象 保健医療福祉関係者等

講演 「柏プロジェクト発の超高齢化社会における地域包括ケアと歯科が担う役割の変化」
    講師 大石歯科医院 院長 大石善也氏

申込み・お問合せ
 上川中部地域歯科保健推進協議会事務局(旭川市保健所健康推進課内)
 ℡0166-25-6315 FAX0166-26-7733
 参加無料 3/7(金)までにお申込み下さい。

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