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フルデジタルでの部分床義歯製作方法を開発

今まで報告がされていないデジタル部分床義歯の製作方法を、東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科の金澤 学 教授らの研究グループが、キヤノン電子株式会社との共同研究で開発した。具体的には「欠損状態に応じた義歯をPC上でデザインし、そのデザインに対応した外枠を設計」「その外枠の中に既製人工歯と、3Dプリンターで造形した金属のフレームワークをはめ込み、レジンを流し込み重合」「外枠ごとミリングマシンに装着し、一度に義歯を削りだす」というもの。

 この方法の最大の特徴点は、重合による収縮が完成した入れ歯の精度へ及ぼす影響が少ないところにある。より短時間で精度の良い入れ歯を作れるようになり、歯科医師・歯科技工士の労働環境の改善にもつながることが期待される。

 国際科学誌『Journal of Prosthodontic Research』に、2023年2月2日にオンライン版で発表。
【歯科通信】

聴覚障害児の逸失利益85% 父「落胆した気持ち」 大阪地裁、重機暴走事故

大阪市生野区で聴覚支援学校に通っていた井出安優香(いで・あゆか)さん=当時(11)=が下校中にショベルカーの暴走に巻き込まれて死亡したとして、遺族が運転手側に計約6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は27日、約3800万円の支払いを命じた。武田瑞佳(たけだ・みか)裁判長は、将来得られたはずの「逸失利益」の算出基準について全労働者の賃金平均(約497万円)の85%と判断した。

 訴訟で遺族側は全労働者の賃金平均で算出するべきだと主張してきた。父の努(つとむ)さん(50)は判決後の記者会見で「裁判所は差別を認めたんだなと落胆した気持ちです」と悔しさをにじませた。

 運転手側は「障害の影響で意思疎通や進学、就職が困難だった」として、この賃金平均の6割(約294万円)にとどまると反論していた。

 判決は〇優香さんに「将来さまざまな就労可能性があった」としつつ、「労働能力が制限されうる程度の聴覚障害があったことは否定できない」と認定。一方、聴覚障害児の大学などへの進学率が上昇傾向にあることや、音声認識アプリの普及などテクノロジーの発達により、〇優香さんが将来就労したであろう時期には、現在よりも聴覚障害者の平均収入が高くなるとの予測も踏まえた。

 事故は2018年2月、運転手がてんかん発作で意識を失って歩道を暴走し、〇優香さんを死亡させた他、4人にけがを負わせた。運転手は自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪などで懲役7年の実刑が19年3月に確定し、遺族は20年1月に提訴した。

 運転手側は当初、将来収入は一般女性の賃金平均の4割とする算定額を主張。遺族を支援する聴覚障害者団体が「障害を理由にした差別は許さない」として撤回を求める計約10万人分の署名を地裁に提出する事態に発展した。その後、運転手側が増額した。

タクシーの電気自動車導入

 2023年は、タクシーの電気自動車導入が一気に加速し、タクシーがEV普及の
起爆剤になりそうです。昨年12月、タクシー配車アプリ「GO」などを運営する
モビリティテクノロジーズ(MoT)は、「タクシー産業GX(グリーントランスフォー
メーション)プロジェクト」について記者会見を開き、タクシーの電気自動車導入・
運用支援を発表しました。MoTが提供するのはトヨタ自動車の「bZ4X」や
日産自動車の「リーフ」「アリア」などの電気自動車で、新エネルギー・産業技術
総合開発機構(NEDO)の助成を受け、手始めに2023年春までに700台を提供、
2031年までに最大2500台規模にまで拡大する予定でNEDOの助成を使って
提供する2500台を含め、2030年までに全国のタクシーの5台に1台をEV
タクシーに置き換えたいとしています。また、MoTは車両提供と合わせ、事業者の
営業所等に急速充電器400台、普通充電器2500台の計2900台の設置を発表。
タクシー事業者はMoTとリース契約を結び、また、充電量に応じたチャージ
サービス料を支払う仕組みです。
 計画では2027年までに二酸化炭素排出量年間3万トン削減を見込んでおり、
これは新たに東京ドーム800個分の森林を作るのと同等の削減効果となります。
運輸業界の二酸化炭素排出量は、全産業の中で約17%と大きな割合を占めて
いるだけに、日常的に使うタクシーのEV化は、利用者の意識を変え、自動車業界
に大きな変革をもたらす可能性があります。

パワハラ被害の訴え棄却 旭川医科大の准教授ら

北海道旭川市の旭川医科大の准教授と助教が上司への報告が不十分だったことを巡り、辞職を求められるなどのハラスメントを受けたとして、上司や同僚、大学に計1320万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、旭川地裁は17日、請求を棄却した。

 裁判長は判決理由で、上司が辞職や辞表の提出に言及したのは「やや過剰な表現だが、正当な業務指導の範囲を超えず、違法なハラスメント行為に当たるとは認められない」とした。

 原告側の弁護士は「判決は根拠がなく、論理に飛躍がある」とし、控訴する意向を示した。旭川医科大は「本学の主張が認められた」としている。

 訴状によると、2人は2018年9月~20年5月、所管する動物実験施設の廊下で結露があったのに報告しなかったことや、倉庫にアリの死骸があったことなどを巡り、上司や同僚から辞職を強要されるなどのハラスメントを受け抑うつ状態となったと主張している。

医療事故:県立中央病院、医療事故で10代死亡 下顎矯正手術後に /愛媛

愛媛県立病院は17日、かみ合わせを矯正するための下顎(したあご)の手術を受けた同県の10代女性が医療事故で死亡したと発表した。同院は救急医との連絡体制に問題があった可能性があるとして改善策を示した。

 同院によると手術は2022年2月で、遺族との示談成立に合わせて公表した。手術自体に問題はなかったが2日後の未明以降に女性から強い吐き気や口腔(こうくう)内などの腫れによる呼吸困難の訴えがあった。看護師が当番医師に電話で連絡し、医師は経過観察を指示。救急医に連絡する仕組みはなく、約1時間後に急変して呼吸が停止した。救命措置を施し、救急医の到着後に人工呼吸器を付けて治療を続けたが、手術から20日後に上気道閉塞(へいそく)による低酸素脳症で死亡した。

 同院は院内の専門部会を開き調査。女性の急変は一般的な経過ではなかったものの、早い段階で院内の救急医らが対処できていれば救命できた可能性があったとした。再発防止のため、急変前の前兆を救急医に連絡しやすくする院内迅速対応システム(RRS)を同年10月から導入した。院長は「患者を救命できず、信頼を裏切った」として陳謝した。

食事の影響で頭痛改善!?

食事が影響で頭痛が起きやすいからだになっている可能性あり!
長年の食習慣により、からだに必要な栄養が不足していたり、過剰になっていることがあり、当たり前になっている食べ方が頭痛の原因になっているかも...

-1- 頭痛対策
・一度に多くの糖質をとらない
一度に多くの糖質をとることで血糖値が上にも下にも乱れます。
それにより、自律神経のバランスも乱れて頭痛を引き起こします。
食事を抜いて空腹を我慢することも、低血糖から交感神経優位となり、からだが緊張状態になり頭痛の原因となります。

・小麦粉を控える
糖質の中でも小麦粉は、血糖値を急上昇させやすいです。
小麦に含まれる”グルテン”が頭痛を引き起こすファクターになります。

・タンパク質をとる
糖質中心の食事をしているということは、たんぱく質が少ない食べ方になりやすいです。
その結果、血糖値の乱れを引き起こしやすく、からだに必要なたんぱく質が不足しがちです。
たんぱく質を意識して、肉・魚・豆製品をしっかりと食べましょう。

・鉄を多く含むたんぱく質をとる
たんぱく質が不足している女性は、鉄も不足している可能性が高いです。
鉄が不足していると、頭痛が起きやすくなりますので、鉄を多く含むものをたべるよう心がけましょう。
サプリメントで鉄をとるのは、悪いことではありませんが、まずはレバーや赤身肉などの動物性たんぱく質をとるのがおすすめしています。

・カフェインを控える
カフェインは疲労感を無視することができるので、慢性的な疲労の蓄積に繋がってしまいます。
カフェインをとっていない時に離脱症状で頭痛が起きることがあります。
その場合、カフェインをとることで一時的に頭痛は軽くなりますが、根本的な改善にはなりません。
カフェインがなくても元気でいられるからだになるために、日常的にとっているカフェインの量を少しずつ減らしていきましょう。

頭痛が出ている時の対処法

痛みが軽い場合は安静にする、患部を冷やす・温めるなど
状況に応じて工夫してみてください。
痛みがあまりにも酷く辛い場合は、我慢しすぎ鎮痛剤を飲んだり
病院で相談してみましょう。

-1- 頭痛の対処法
・片頭痛
なるべく暗くて静かな場所で安静にします。
患部を冷やす・温めることで症状緩和が見込めます。

・緊張型頭痛
長時間、同じ姿勢でいるのは体に負担をかけます。
立ち上がってみたり、ストレッチなどを行い
血流がよくなるようにからだを温めましょう。

★痛みがひどい場合
・鎮痛剤を服用する
 痛みが激しく吐き気やめまいがする場合
 我慢しすぎず、鎮痛剤を服用しましょう。
※急に激しい痛みが出た場合
 脳疾患などの病気の可能性があるため
 頭痛専門の神経内科や脳神経外科を受診しましょう。

口腔ケアは全身疾患の予防につながるのか「分かりやすい発信方法を考えたい」‐河口浩之・広島大学病院革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター長に聞く

広島大学病院では、長きにわたり医科と歯科で連携を図ってきた。その連携をより強固なものにするため、2022年6月に「革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター」を設立。入院患者にセルフ口腔ケアグッズを配布し疫学調査を実施するなど、全身と口腔の関係についてさまざまな方面からの分析・発信に取り組んでいる。同院革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター長の河口浩之氏に、現在の課題や今後の展望について聞いた。(2022年12月9日インタビュー)

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