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歯科医が訪問診療 医師会と協定、在宅高齢者・障害者に 長野・小諸市

小諸市は7月から、歯科医への通院が困難な高齢者や障害者を対象にした「在宅高齢者等訪問歯科診療推進事業」を始めた。市によると、自治体が歯科医師会と協定を結んで訪問治療を実施するのは珍しいという。

 市は今年度、180万円を予算化。購入した移動可能なポータブル治療機器を購入。北佐久歯科医師会小諸歯科医会に貸与する。同医会は訪問診療支援センターを設置し、約20人の歯科医が協力する。

 同市内の在宅の重度要介護高齢者は370人。市は歯科医院に出掛けられない体の不自由な患者に、診療の機会を与えられないかどうか検討してきた。

 市は6月27日、北佐久歯科医師会と事業の協定に調印。歯科医師会の木村宗雄会長は「月に歯科医1人が往診すれば、何とかなるのではないか。様子を見ながら発展させていきたい」と話した。
2011年7月8日 提供:毎日新聞社

唾液の抗菌物質 化膿や炎症 力合わせ防ぐ

だれでも、けがをしたときに反射的に傷口をなめた経験があるでしょう。「口の中の細菌が傷口に入り、かえって汚いのでは」と思われるかもしれません。しかし、毎日きちんと歯磨きなどのお口の手入れをしているなら、傷口をなめてもほとんど心配いりません。
 口の中の菌は口の外の環境では生きていけないものがほとんどで、たとえ傷口に入っても免疫の力で排除されてしまうからです。傷口をなめるのは、自然の理にかなった行動のようです。犬や猫などの動物もけがをしたら、ひたすらなめていますね。
 唾液の中には、出血を止める物質に加え、リゾチーム、免疫グロブリン、ラクトフェリン、ヒスタチン、ペルオキシダーゼなどの抗菌物質が含まれています。これらは協力して口の中の微生物の活動を抑えたり、殺菌する働きをしています。中でもリゾチームは、ペニシリンの発見で有名な細菌学者フレミングが見いだした物質で、唾液以外にも卵の卵白部分や動物の分泌液、例えば涙液、鼻汁、膣の分泌液、乳汁などに含まれて居ます。
 鳥類にとって大切な卵や、私たち人間にとって重要な組織(口、目、膣)、それに赤ん坊を、微生物の感染から守るための天然の殺菌物質です。殺菌作用に加え、局所の炎症を抑える作用も知られており、現在では化学的に合成されて風邪薬などに使われています。
 口の中の傷がめったに化膿せず、皮膚のけがに比べて早く治るのは、こうした唾液中の抗菌物質の働きによるものですが、もうひとつ唾液中のFGF(上皮成長因子)という成分が関係しています。これについては次回にお話ししましょう。(北大病院歯科診療センター講師)
                  H23.6.29 北海道新聞

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