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たばこが歯や歯肉に与える影響は?

あなたはたばこを吸われますか? 吸わないですか? 日本看護協会の調査(2001年)では、ナースの4人に1人が喫煙者であると報告しています。ちょっと喫煙率が高い気もしますが、やはりストレスが多い仕事だからでしょうか。
さて、たばこの害を今さらご説明するまでもありませんが、たばこは歯や歯肉など口に与える影響も少なくありません。おもな影響は以下のとおりです。

【たばこが口に与える影響】
・歯周病(歯の周囲の歯肉や骨などの組織に関わる病気)にかかりやすくなります。
・口臭の原因になります。
・歯の着色の原因になります。
・味覚が低下することがあります。
・免疫力が低下します。

上記のなかでも、歯周病への影響はとくに気をつける必要があります。ニコチンは血管を収縮させ出血しにくくさせるため、歯肉に炎症が起きても気づくのが遅くなりがちです。とくにヘビースモーカーはたばこを吸わない人と比べ、ひどい歯周炎になる確率が5~7倍も高いといわれています。また、たばこは免疫力を下げるため、治癒もしにくくなります。

対策としては禁煙するのが一番ですが、それが難しいのも現実。そんな方は、適切なブラッシングを心がけるとともに、定期的に歯医者さんで検診を受けることをおすすめします。喫煙者に限りませんが、歯周病は悪くなる前に予防および治療するのが鉄則です。

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