厚生労働省は10月29日の中央社会保険医療協議会総会で、ベースアップ評価料を届出ている全国の医療機関(36,756 カ所)の2024 年度の賃金増率(賃上げ率)は中央値で2.59%、加重平均値で3.07%だったと報告した。医療機関の種別で見ると、病院の中央値は2.81%で加重平均値は3.16%。有床診療所の中央値は 2.46%で加重平均値は2.48%、医科診療所(無床)の中央値は2.46%で加重平均値は 2.53%、歯科診療所(無床)の中央値は 2.50%で加重平均値は2.53%だった。
厚生労働省は10月29日の中央社会保険医療協議会総会で、ベースアップ評価料を届出ている全国の医療機関(36,756 カ所)の2024 年度の賃金増率(賃上げ率)は中央値で2.59%、加重平均値で3.07%だったと報告した。医療機関の種別で見ると、病院の中央値は2.81%で加重平均値は3.16%。有床診療所の中央値は 2.46%で加重平均値は2.48%、医科診療所(無床)の中央値は2.46%で加重平均値は 2.53%、歯科診療所(無床)の中央値は 2.50%で加重平均値は2.53%だった。
日本医師会の松本吉郎会長は11月12日の定例記者会見で、財務省の審議会資料について「診療所の診療報酬の適正化」、すなわち診療所の収益を減らすというストーリーに基づいた恣意的な内容であり、医療界の分断を招くものだと強く批判した。「憤慨している」と感情をあらわにした。さらに、資料の多くは「春の建議」の焼き直しにすぎず、とりわけ同省が掲げる「医療・介護の理想像」については、関係者の同意も得ずに一方的に示されたものであり、「呆れ果てている」と述べた。
厚生労働省は10月29日の中央社会保険医療協議会総会で、ベースアップ評価料を届出ている全国の医療機関(36,756 カ所)の2024 年度の賃金増率(賃上げ率)は中央値で2.59%、加重平均値で3.07%だったと報告した。医療機関の種別で見ると、病院の中央値は2.81%で加重平均値は3.16%。有床診療所の中央値は 2.46%で加重平均値は2.48%、医科診療所(無床)の中央値は2.46%で加重平均値は 2.53%、歯科診療所(無床)の中央値は 2.50%で加重平均値は2.53%だった。
厚生労働省は 10 月 14 日に「令和7(2025)年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」を公表。「医療、福祉」の1人平均賃金の改定額(改定後と改定前の差額。賃上げ額)は全産業の中で最低となる 5,589円(前年6,876円)だった。 全産業が1万3,601円(前年1万1,961円)だったため、医療・福祉の賃上げ額は全産業平均の4割程度ということになる。 賃上げの改定率(改定額の改定前1人平均賃金に対する割合)は、全産業が 4.4%(前年 4.1%)だったのに対し、医療・福祉は2.3%(前年 2.5%)と全産業で最低だった。
厚生労働省は8日、医療機関や薬局の消費税の負担を和らげるため診療報酬で行っている補填率(2022年度までの3年分)の計算で、21年度と22年度の支出に水道光熱費を計上しないなど複数のミスがあったことを明らかにした。22 年度の「医科全体」での補填率は107.1%とされていたが、同省はこの日99.3%に修正した。 「医科全体」のうち、病院に対する修正後の補填率は103.7%(修正前112.8%)、一般診療所は 89.5%(94.6%)。ほかは歯科診療所 99.5%(105.4%)、薬局 91.5%(91.7%)と、病院を除いて補填不足だった。医療機関と薬局を合わせた全体での補填率は106.1%から98.9%に修正された。
内閣府政府広報室は10月10日、「認知症に関する世論調査」(速報)を公表し、2023 年6月に成立し 2024 年1月に施行された「認知症基本法」(共生社会の実現を推進するための認知症基本法)について「成立したことを知らなかった」という回答が75.8%にのぼった。 「成立したことを知っている」と回答したのは 21.9%だったが、うち内容について「知らない」が 16.4%を占めた。「詳しく知っている」は 1.0%、「ある程度知っている」は4.5%だった。 認知症基本法は、認知症の人およびその家族などの意見をもとに自治体が計画を策定することを求めているため、同法の周知が不十分な場合、意見の聴取が困難になる可能性もある。今後、スムーズに認知症対策を進めるうえでも、周知が課題となっていきそうだ。
診察室に入ると突然怒り出して退室した、注意欠如・多動症(ADHD)+自閉症スペクトラム(ASD)のRくん(8歳)を通じて「感覚の問題」を考えました。一見、理解できないRくんの行動は、感覚過敏という視点で見つめ直すと以下のように説明できました。
診察室に入室後、突然怒り出す⇒診察室がいつもより明るくてまぶしかった(視覚)
商業施設で車から降りない⇒BGMがうるさかった?(聴覚)、人や看板などの視覚情報過多?(視覚)
水族館の海獣館に入らない⇒獣臭が苦手?(嗅覚)
休み時間に怒り出す⇒急に複数の話し声でざわざわしてうるさく感じた(聴覚)
肩を叩かれて怒り出す⇒予想しないタイミングで人に触られて痛みや不快感を覚えた(触覚)
「感覚の問題」、つまり「感覚過敏や感覚鈍麻など、感覚刺激に対する反応の特性」はASDの人に多いことが知られていますが、発達障害ではない人でも見られます。また、感覚過敏の人も感覚鈍麻の人もいますが、臨床上問題になるのはRくんのように「感覚が過敏で、その症状に対策を取れない人(怒りや問題行動で反応する人)」(感覚プロファイル・シリーズでは「感覚過敏」に該当)です。今回はそうした感覚過敏の人を念頭に、「感覚の問題」のメカニズムと対応について考えましょう。
厚生労働省は9月 25 日に事務連絡「最低賃金の引上げに関連した支援の拡充について」を発出。9月5日から対象事業所の拡大や要件緩和がなされた「業務改善助成金」「IT 導入補助金」について、賃上げに取り組む医療機関も使用可能であるとした。 最低賃金の引き上げは、9月5日までに全都道府県の地方最低賃金審議会で答申がまとめられ、全国加重平均は過去最高の 1,121円となった。 石破茂首相は、同日の会見で「賃上げに努力いただいている中小企業の皆様、小規模事業者の皆様、そういう方々に、きめ細かい支援をするということが、我々の内閣の責務」としたうえで、「各業界所管の関係省庁は周知広報を徹底する」と述べており、今回の事務連絡はそれを受けての発出となった。