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2型糖尿病患者に朗報 ― 歯間清掃で血糖コントロールが改善 ―

2型糖尿病の方が週3回以上の歯間清掃(デンタルフロスや歯間ブラシなど)を行うと、1日を通して血糖値が低く、さらに歯が20本以上残っている人では、血糖管理の指標であるGMI(グルコース・マネジメント・インジケーター)も良好であることがわかった。

 この研究は、サンスターグループと南昌江内科クリニック、南糖尿病臨床研究センターによる共同調査で、国内のクリニックに通う2型糖尿病患者104名を対象に行われた。腕に装着するセンサーで14日間の血糖変動を測定し、歯の本数や歯みがき習慣との関係を調べた。

 その結果、
・定期的に歯科を受診している人ほど、HbA1cや空腹時血糖、BMI(体格指数)が低い
・毎日しっかり歯みがきをしている人では、炎症マーカーや尿中アルブミンの値が低い
・歯間清掃をよく行う人は、血糖が安定している時間(TIR)が長く、血糖値の上下が少ない
 ―といった傾向が確認された。

 さらに、歯が20本以上残っている人では、血糖値の変動が少なく、一日を通してより安定していることも明らかになった。


 これらの結果から、歯みがきだけでなく歯間清掃を習慣にすることが、血糖コントロールにも良い影響を与えることが示唆された。
 研究成果は、米国糖尿病学会の学会誌『Diabetes Spectrum』(2024年8月28日オンライン版)に掲載された。                 
【メディファクス】

「過去データに誤り」 消費税負担分の診療報酬補填

10月8日の中医協総会で、厚生労働省は令和2年度から令和4年度にかけての診療報酬による消費税負担分の補填率に関する集計に誤りがあったことを認めた。

 令和5年度・6年度分の診療報酬改定に向けた補てん率把握のための作業の過程で、明らかになったもの。3年度と4年度の支出に「水道光熱費」を計上していなかったほか、収入で「生活保護法等の公費負担医療分」を計上していないことが分かった。
 歯科診療所では、2年度の補填率が103.4%から105.9に上がっているものの、3年度は103.2%から97.6%に、4年度も105.4%から99.5%に下がっていた。
                                 【歯科通信】

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