スマホで口腔(歯肉)を自撮りすると、AIが歯周病リスクを検出して、歯科医院への受診を勧める。そんな技術の確立に向けて東北大学が、NTTドコモと共同研究を進めている。
4月から病院等で得た知見をAIに取り込んでいき、歯科医療現場で使えるレベルまで精度を高めた後、実証実験を経て、2022年をめどに実用化を目指したいとしている。
(日本歯科新聞 2月26日より)
スマホで口腔(歯肉)を自撮りすると、AIが歯周病リスクを検出して、歯科医院への受診を勧める。そんな技術の確立に向けて東北大学が、NTTドコモと共同研究を進めている。
4月から病院等で得た知見をAIに取り込んでいき、歯科医療現場で使えるレベルまで精度を高めた後、実証実験を経て、2022年をめどに実用化を目指したいとしている。
(日本歯科新聞 2月26日より)
ステージ4の舌がんを公表し、手術を受けたタレントの堀(ほり)ちえみさん(52)が26日、公式ブログを更新し、同日退院したことを明らかにした。「がんは全て取り切れた」と説明を受けたと報告し「痛かった腫瘍も全部なくなりました。生まれ変わった...そんな気持ちです」と喜びをつづった。
ブログによると、術後の経過は順調で回復が早かった。堀さんは、多くの励ましに感謝した上で「生きている事に感謝をして、これからの人生を大切に過ごしていきたい」と心境を記した。会話はおぼつかない状況でリハビリを続けるという。
堀さんは2月19日、ステージ4の舌がんで左首のリンパに転移していることと、手術のために入院したことをブログで公表。同22日、頸部(けいぶ)リンパ節や舌を切除する手術と、太ももの組織を取って舌を再建する手術を受けた。
国民生活センターは14日、人工の歯を埋め込む「インプラント治療」に関し、手術後に痛みやしびれ、出血などの症状が現れたとの相談が2013年4月~18年12月に409件寄せられたとして注意を呼び掛けた。
センターによると、骨粗しょう症や糖尿病などの症状がある場合、治療にリスクが伴うが、疾患の有無を確認する検査もなく、いきなり治療を始めたケースも報告されている。
「体に症状が継続した」とする相談は211件あり、このうち1年以上続いたケースが102件、3年以上続いたケースが44件あった。相談者が治療費を明らかにした240件のうち111件は契約額が100万円以上だった。相談者の半数を50~60代が占めていた。
センターは、治療後には必ず定期検診を受けるとともに、不具合を感じた場合は他の専門医の診断を受けるべきだとしている。
日本歯科医師会が8020運動30周年記念事業として製作、歯科医療現場をテーマに若者たちの成長を描いた映画「笑顔の向こうに」が2月15日よりイオンシネマで全国公開され、盛況となっている。歯科医療現場が映画の題材になったのは、洋画・邦画含めてもおそらく初めて。完成披露上映会で、「入れ歯がこんなに出てくる映画はない」と榎本監督が言っているが、「普段、あまり関心を持つことがない歯科技工士や歯科衛生士の現場を垣間見ることができ、面白かった」との観客の声も多かった。口内環境を整えることが高齢者の健康長寿を支えること、8020運動の大切さなどの周知に繋がったようだ。
タレントの堀ちえみさん(52)が舌がんを公表してから間もなく1か月。舌がんに対する関心の高まりで、東京都内の大学が開設したネットの相談窓口には、歯科開業医から患者の口の中の異常について相談が急増している。舌がんは一般的な口内炎と間違えられ、診断が遅れる恐れがあり、患者の遺族からも「この機会に舌がんのことを知って」との声が上がっている。
堀さんは先月19日、自身のブログで、進行した舌がんが見つかったと明らかにした。当初数か月は舌がんとの診断がつかず、口内炎として治療を受けていたという。22日に手術を受け、今月17日のブログでは医師の許可を得て一時自宅に戻った様子を報告した。「退院まで後少し」などと近況をつづっている。
「堀さんの公表をきっかけに、多くの人に関心を持ってほしい」。そう呼びかけるのは、千葉県船橋市の男性(55)だ。2017年6月、父親(当時83歳)を舌がんで亡くした。
前年5月、父親は口内炎がなかなか治らず、近くの歯科医院から紹介された病院の 口腔(こうくう)外科を受診。入れ歯が合っていないためと言われ、数か月通院した。症状は治まらず、別の病院を受診すると、11月末になって進行した舌がんとわかった。父親の死後、最初の病院を提訴した。
男性は「『治らない口内炎』とネット検索すればよかったと悔やんでいます。他の人には父のような思いをしてほしくない」と語る。
舌がんは、初期症状の口内炎が見分けられずに放置され、診断がつくまでに進行してしまうことが、以前から問題とされてきた。
診療には耳鼻咽喉科・頭頸(けい)部外科のほか、口腔外科など複数の診療科がかかわる。早期発見を目指し、日ごろ患者の口の中を診ている歯科開業医と大学病院などの専門医が連携する取り組みも広がりつつある。
東京歯科大口腔外科などは、歯科開業医が口内の異常を見つけた場合、ネットを通じて画像を共有し、助言する仕組み「オーラルナビシステム」を12年から始めた。今では全国1386の歯科診療所が参加する。堀さんの病気公表後、1週間に4、5件だった相談は1日10~20件に急増した。
柴原孝彦・同大主任教授は「口内炎のような症状が2週間以上続いたら要注意だ。早期発見には部分的に白いとか赤いとか色調の変化がないかを見る習慣も大切」と話している。
大人の虫歯予防をうたった高機能の歯磨き粉が続々と登場している。ライオンなど日用品メーカー各社は、年齢とともに歯茎が下がって虫歯になりやすくなる中高年に照準を合わせる。子ども向けが中心だった虫歯予防商品の主戦場が大人にまで広がってきた。
歯茎が下がると、酸に弱い歯の根元がむき出しになったり、歯の隙間が広がって食べかすが挟まったりして、虫歯になりやすい。「50歳以上は男女を問わず、ほぼ全ての人が歯茎が下がっている」との調査結果もある。
ライオンが2月に発売した歯磨き粉「クリニカアドバンテージネクストステージ ハミガキ」は、歯を強くして再石灰化を促す薬用成分のフッ素を高濃度で配合し、虫歯菌が酸をつくる働きを抑えるようにした。
参考価格は一般的な虫歯予防の歯磨き粉の3倍弱という648円前後と高めだが、ライオンの掬川正純(きくかわ・まさずみ)社長は「歯の根元が露出すると歯を失うこともある」と強調する。30代後半以上の世代への売り込みを図るという。
花王は2016年に売り出した歯磨き粉「クリアクリーンプレミアム」シリーズが好調だ。歯のくすみを落とす美白効果や、冷たい物を食べたときにしみるのを防ぐ機能を加えた製品を相次いで投入した。ラインアップを増やし、売り上げを年々伸ばしている。
大人向け洗口液などをPRするのはサンスター。口に含んで歯全体に行き渡るようにうがいをすると虫歯予防になる「エフコート」でライバルに対抗する。歯磨き粉「バトラーエフペーストα」も含めて中高年の需要を掘り起こしたい考えだ。
ストレスとは、外的要因による刺激や圧力(ストレッサ―)に対する
反応のことをいいます。
ストレス反応にはイライラや抑うつなどの心理面、頭痛や胃痛などの身体面、
飲酒量や喫煙量の増加などの行動面などがあります。
ストレス状態が続くと、免疫力が下がり
感染症である歯周病が発症・悪化することがあります。
お口も乾くため、むし歯や口臭などのリスクも高くなります。
イライラして食いしばりや歯ぎしりが多くなると
歯周病が重症化することもありますし、
食いしばりや歯ぎしり、また頬づえなどは顎関節症にも関係します。
ストレスがあると食事の時に使う筋肉の緊張が高くなり、
噛み合わせの異常などにより、筋肉の痛みや顎関節の障害を
引き起こすことがあります。
食いしばる癖のある方は、定期的に噛み合わせの力を抜くように気を付けたり、
舌の位置を正しい位置におさめるようにするのも効果的です。
▼参考:顎関節症の原因は?(東京医科歯科大学顎顔面外科学分野サイト)
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i01e4kq0hvwbxy0ysl6lY/dent/os1/info-tmd-03.html
富士フイルム富山化学は2月4日、口腔咽頭カンジダ症治療剤「オラビ錠口腔用50mg」を新発売した。
同剤は、国内初の口腔粘着付着型の抗真菌剤で、「日局ミコナゾール」の新剤形。フランスの製薬企業「バイオアライアンス・ファーマ」が開発し、フランスをはじめ欧州2か国で販売しており、国内ではそーせいが昨年承認を取得した。
1日1回の投与で、錠剤を口腔粘膜に付着させることにより、口腔内に有効成分を長時間、持続的に放出できるよう製剤設計を行なっている。
(薬事日報 2月4日より)