記事一覧

8020達成者の調査」愛知県

80歳で20本以上の歯を保つ人は長寿につながっているとの調査結果を愛知県が
発表しました。
 この調査は平成13年と14年8020表彰者2,150名から329名を抽出し愛知県歯科医
師会に委託し、5年後の健康状態について昨年11月に対面で行ったものです。329
名中、男性は158名、女性171名であり、5年後の85歳の生存者は276名で生存率は
84%、うち男性は128名、女性148名で生存率はそれぞれ81%、87%となり、平成
18年の日本人平均寿命の男性79.0歳に比べ長生きの割合は高いと言えます。
 女性の方が生存率は男性よりも6ポイント高くなっていますが、女性の平均寿命
85.81歳と男性より長いので、単純に比較はできないとしています。
 また、生存者のうち、介護などを受けない「元気な方は」225名81%を占めま
す。現在の歯の状況では20本以上保っている人は87%、一人平均は23.7本。かか
りつけ歯科医のいる人では95%となっています。

メタボと歯周病の関連 生活習慣病 悪化要因に

本年度より健康診断にメタボリックシンドローム検診が加わり、40歳以上の方々は血中脂肪や肥満について気にすることが多くなってきている。
太りすぎの人はやせている人に比べ8倍以上の歯周病が悪化しやすく、歯周病患者は健康な人に比べ血中の中性脂肪ののどが高いという調査報告や、歯周病原菌が血中の脂肪細胞の影響を及ぼして血液の病気や動脈硬化、そして糖尿病をも悪化させる可能性が高いという実験結果が出ている。
             福島民友 2008.5.23

長寿につながる本数の多さ 8020運動②

8020達成者は
①若い頃から歯科健診や歯の治療を早めに受けるように努めていた
②かかりつけの歯科医師がいる
③甘いものをあまりこのまない
④両親のしつけが厳しかった
といった傾向がわかった。
食事でも脂肪摂取量が少なく、野菜摂取量が多いよう。また、趣味を持ち人生を楽しんでいる人、喫煙経験のない人は8020を達成しやすいという印象を持っている。
                東京新聞 2008.6.6

長寿につながる本数の多さ 8020運動

 厚生労働省の歯科疾患実態調査(2005年)によれば、自分の歯の数は60代前半から急激に減少し、85歳以上では、男性7.3本、女性5.3本が平均だ。50台後半以降は、いずれも男性が女性を上回っている。80代で20本以上の歯を残している人の割合は24.1%に達し、平均寿命の伸びと足並みをそろえている。
           東京新聞 2008.6.6

鼻呼吸の習慣を

口をポカンと開け、無意識に口で呼吸している子どもを見かける。だが、いつも口ばかりで呼吸していると虫歯や病気などになりやすいとして、小さい時からの「鼻呼吸」の習慣をつけることを専門家は勧めている。
              読売新聞 2008.6.2

子どもの口呼吸注意 -顔変形、ぜんそくの恐れー

最近ぽかんと口を開け、鼻でなく口で呼吸をするこどもが増えていると指摘する小児歯科医がいる。この原因として、
①鼻の病気やへんとう肥大などの耳鼻科の疾患
②指しゃぶりなどの癖から歯並びが異常になる
③鼻呼吸できるのに口呼吸の習慣がついている
このうち、習慣性の口呼吸を問題している。口を開けた状態が続けば、口内が乾燥し、ばい菌が繁殖して虫歯や歯周病を引き起こすほか、細菌が鼻を通さずに直接入ってくるため、インフルエンザにかかりやすくなったり、喘息の原因となる。
 指しゃぶりの癖があると上顎が細くなり、横から舌を出す癖があるとかみ合わせの高さが前歯と奥歯で違ってくる。かみ合わせのずれは、口の周りの筋肉のバランスを崩し、口が開いた状態をつくりやすくなり下顎が突き出た形の顔に変形しやすくなるなど、悪循環も指摘した。

クレンチングと舌圧痕 ー噛みしめ時間の長さが原因ー

口の中をのぞいた際、したの左右の横へりがキザギザしているのは、クレンチングという日中や夜間に上下の奥歯を接触させた状態を長く続ける習癖による可能性が高いと推察される。
 この習慣は、音を発する歯ぎしりと異なり、自分で異常なものであるという認識が持ちにくい。通常、一日で上下の歯が接触する時間の合計は、そしゃく時など、せいぜい20分程度といわれているのに対して、数十倍の時間、歯や歯ぐきに負担をかけることとなり、歯周病などを発症している場合は、増悪させる因子として働くことがわかっている。
            福島民報 2008.5.9

漢方治療 -口内炎、歯周病などに有効ー

歯や口の中に対する漢方治療は、患者さんの全身の状態や体質から判断して、痛み、腫れ、膿などを伴った疾患に対応できる。近年、漢方は歯科にも広く普及し始め、最近では口の中を一つの臓器として捉え、検査や薬物によって症状や病気に対応していく治療が重要視されてきている。しかし、残念なことに保険上の問題があり、漢方治療を手がけている歯科医師は少なく、あまり一般的ではないのが実情である。
            山口新聞 2008.5.14

過去ログ