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クレンチングと舌圧痕 ー噛みしめ時間の長さが原因ー

口の中をのぞいた際、したの左右の横へりがキザギザしているのは、クレンチングという日中や夜間に上下の奥歯を接触させた状態を長く続ける習癖による可能性が高いと推察される。
 この習慣は、音を発する歯ぎしりと異なり、自分で異常なものであるという認識が持ちにくい。通常、一日で上下の歯が接触する時間の合計は、そしゃく時など、せいぜい20分程度といわれているのに対して、数十倍の時間、歯や歯ぐきに負担をかけることとなり、歯周病などを発症している場合は、増悪させる因子として働くことがわかっている。
            福島民報 2008.5.9

漢方治療 -口内炎、歯周病などに有効ー

歯や口の中に対する漢方治療は、患者さんの全身の状態や体質から判断して、痛み、腫れ、膿などを伴った疾患に対応できる。近年、漢方は歯科にも広く普及し始め、最近では口の中を一つの臓器として捉え、検査や薬物によって症状や病気に対応していく治療が重要視されてきている。しかし、残念なことに保険上の問題があり、漢方治療を手がけている歯科医師は少なく、あまり一般的ではないのが実情である。
            山口新聞 2008.5.14

食道癌術後肺炎の予防に、術前の歯磨きが有効

高齢者に多い食道癌では、手術後の合併症として、口腔内の細菌が下気道に吸引さ
れるなどによって起こる誤嚥性肺炎が問題となる。口腔内の細菌の多くは、歯茎の周囲
に存在している。そこで、手術の前に1日5回の歯磨きをしてもらったところ、術後肺炎
の発生が減少したと、千葉大学先端応用外科の阿久津泰典氏が、第108回日本外科学会
定期学術集会で発表した。

クルム伊達、復帰後単初V 有明国際女子テニス最終日

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女子テニスの東京有明国際オープン最終日は15日、東京有明テニスの森公園で行われ、シングルス決勝で第4シードのクルム伊達公子(エステティックTBC)は18歳の秋田史帆(ポッカ)に6-3、6-2で勝ち、現役復帰後4大会目でシングルスを初制覇した。
 コースを突いたストロークなどで第1セットを奪った37歳のクルム伊達は、第2セットも危なげなく押し切った。
 12年ぶりに現役に戻ったクルム伊達は4月の復帰初戦、カンガルーカップ国際オープンのダブルスで優勝、シングルスは準優勝だった。その後の2大会のシングルスは準々決勝で敗退した。

[ 共同通信社 2008年6月15日 14:04 ]

糖尿病と歯周疾患

糖尿病により慢性の高血糖状態が長期に続くと、種々の合併症を発症する確率が上昇する。近年、網膜症、神経障害、腎症、大血管障害、細小血管障害に次いで、歯周病は第六番目の合併症としてとらえられるようになっている。歯周病との関連で理解しておくべき糖尿病患者の実態として、好中球機能低下、微小血管障害、コラーゲン代謝障害などによって感染症にかかりやすくなったり、傷が治りにくくなることがあげられる。
            山口新聞 2008.4.23

口が渇き目もゴロゴロ「シェーグレン」

口が渇き、目がゴロゴロして涙も出ないというシェーグレン症候群という病気がある。圧倒的に中年の女性患者が多い。膠原病の1つで原因不明の自己免疫疾患だが、症状が進むと、悪性リンパ腫、肝硬変などの全身性の臓器疾患になる恐れも。
 自分でシェーグレン症候群に気づく方法として、「例えば歯科医に(口渇によって)虫歯が多いと指摘されたり、間接が痛いなどの膠原病と共通した症状が出てきたら、専門医を受診することお勧めします。」
           産経新聞 2008.4.12

親知らず抜歯には個人差

痛みや顔の腫れから、できれば早く済ませたいと思う親知らず(智歯)の抜歯。歯の状態は個人差が大きく、手術の難易度もまちまち。時間がかかったり、神経の損傷で麻痺などが残ったりする場合もわずかにあるため、十分な説明を受け、リスクも知って治療を受けることが大切である。
            下野新聞 2008.4.19

「ガン治療も明眸皓歯(めいぼうこうし)がたいせつ!」

歯の衛生週間が終わり、地域の啓蒙活動などで出番の多かった先生や歯科衛生
士さん達も、やっと一息つかれたところでしょうか。
 気象庁の発表では、全国的に梅雨入りの模様です。もともと「五月晴れ」は旧
暦ですから、梅雨の晴れ間のこと。真っ白な歯がこぼれる笑顔のような、ステキ
な五月晴れの空を見たいものですね。

 ご存知の通り、「歯の衛生週間」は昭和33年から続いていますが、その前身の
「虫歯予防デー」が誕生したのは昭和3年6月4日でした。当時の日本人の平均寿
命はなんと男女とも40歳代! 感染症などで亡くなる人が多く、健康の維持・増
進は切実な課題でした。

 それから80年。私たち日本人が当時の二倍近く生きられるようになったのは、
革新的な医療技術の進歩に加え、歯科関係のみなさまが地域の保健所や教育機関
を通じて、辛抱強く啓蒙活動を続けてくださったおかげでしょう。患者の立場か
ら、心よりお礼を申し上げます。

                 コラムニスト 鈴木 百合子

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http://test.gcdental.co.jp/column/vol138.html

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