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被災地で口腔ケア 支援チーム、肺炎リスク懸念

被災地での歯科医療関係者の懸念は誤嚥(ごえん)性肺炎。もともと嚥下機能が低下しているお年寄りらは口腔(こうくう)内の細菌が肺に入りやすい。災害時にはリスクが一気に高まる。阪神大震災では多くの災害関連死を招き、大規模災害時の歯や口の衛生管理は、命に直結する緊急対策として教訓化された。歯科医らによる全国規模の支援は初めて。宮城県歯科医師会の大内康弘常務は「高齢者向けの施設などで口腔ケアの必要性が認識されてきており、やるべきことははっきりしていた。ただ、災害の規模が大きすぎ、地元歯科医は遺体の身元確認への協力も求められた。派遣チームに助けられ、これまでところ深刻な誤嚥性肺炎の報告はない」と話す。
            日本経済新聞 2011.7.25

あなたのその部分(パーツ)何歳ですか?②

咬み合わせセルフチェックシート
 【咬み合わせセルフチェックシート】は、自分では気づきにくい咬み合わせの異常を早期に発見する手がかりとして、日本顎咬合学会が作成したものです。

 1.咬み合わせの位置が定まらないと感じたことはありますか?
 2.口が思うように開かなかったり、顎がスムーズに動かないことがありますか?
 3.咬み合わせの高さに不満を感じたことがありますか?
 4.自分の歯並びが気になることがありますか?
 5.歯ぎしりや歯を強く咬み締める癖がありますか?
 6.左右どちらか一方で咬む癖がありますか?

【採点・評価】
 ほとんどない=0点、少しある=3点、ある=5点と計算し、合計を出します。

0~5点 今のところ、咬み合わせに特に問題はないようです。ただし、健康な咬み合わせを保つために、歯科医師による定期的な検査をお勧めします。

6~8点 咬み合わせに問題がある可能性があります。歯科医院を受診を受診することをお勧めします。

9点以上 咬み合わせに大きな問題があると考えられます。1日も早く歯科医院を受診されることをお勧めします。
            ハーズ 11.8月

舌苔 乾燥への防御 口臭の原因に

舌は健康な状態だと薄いピンク色で、舌苔は舌の奥から手前にかけて薄く一層ついているだけですが、口腔乾燥症をはじめ風邪や消化器疾患、喫煙などにより、白または黄色の舌苔が舌全体を厚く覆うようになります。一般に舌苔からは悪臭が発生して口臭の原因になるため、歯みがきのついでに歯ブラシで取り除こうとする人が少なくありません。しかし、これはあまりお勧めできません。歯ブラシでは舌の粘膜が傷つき、ぴりぴりと痛むだけでなく、それを修復しようとネバネバした粘液が上がってきて、より一層舌苔が付きやすくなります。さらに糸状乳頭が傷ついて萎縮し、保水力を失って口腔乾燥がひどくなることもあります。舌をみがくときはなるべく歯ブラシは使わず、軟らかいスポンジ製ブラシで1日1回程度、軽く行うようにしましょう。
            北海道新聞 2011.8.31

口臭を予防・改善する方法

1.口の中を清潔に
  歯磨きで歯垢をキレイに除去することが大切。さらに、舌苔のそうじも習慣に。歯を  磨いた後、舌の上を歯ブラシでやさしく、2~3回こすりましょう。舌への刺激が少  ない舌専用のクリーナーもあるので、試してみてもよいでしょう。

2.臭いのもとになる食べ物を控える
  口臭の原因となる食べ物にはにんにくやらっきょう、にら、ねぎなどがあります。ま  た、飲酒や喫煙も臭いのもとに。人と会う前などは控えたほうがよいでしょう。

3.よくかんで食べる
  食べ物をよくかむと、唾液の分泌量がアップ。唾液には殺菌・洗浄効果があるので、  唾液が増えれば口臭予防にもつながります。また、食後にガムをかむのも効果的。キ  シリトール入りのガムなら、虫歯予防にもなり、一石二鳥です。

4.舌の運動で唾液を増やす
  舌を動かすことで唾液の分泌を促すことができます。以下の二つの舌運動を習慣に。
  ①口を開けて、舌を上下、左右に動かす。
  ②口を閉じて、歯と唇の間を通るように舌を回す。

5.口呼吸から鼻呼吸に
  気づくと口が開いている人は、口で呼吸をしている可能性大。口呼吸をしていると口  が乾き、口臭の原因になります。口呼吸から正常な鼻呼吸に戻すには、鼻炎など鼻の  病気を改善すること、舌を正しい位置に置くことが大切です。
            暮らしと健康 2011.6

歯科口腔保健法 8/10公布・施行 条例制定の拍車に期待

国の歯科の基本法として8月2日(火)、第177回国会の衆議院本会議で可決・成立した歯科口腔保健法(歯科口腔保健の推進に関する法律)が8月10日(水)、公布・施行された。これを受けて、今後、成人を含めた生涯を通した国民の歯科保健・歯科医療の充実等に向けて、都道府県及び市町村で歯科保健に係る推進条例の制定に拍車がかかることが期待される。条例は8月現在、兵庫県が歯及び口腔だけでなく、全身の健康づくりの推進として制定している他、歯科保健条例としては、新潟県で平成20年7月11日に制定されたのを皮切りに19道県で制定されている。
             日歯広報 8月25日

歯科医側は争う姿勢 踏切死亡事故訴訟で弁論

三重県四日市市の近鉄線踏切で昨年12月、乗用車に自転車が追突され、電車にはねられ死亡した医師中本勝昭(なかもと・かつあき)さん=当時(40)=の父親(76)が、乗用車の歯科医池田哲(いけだ・てつ)被告(47)=公判中=に約1億4800万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、津地裁四日市支部(神吉康二(かんき・こうじ)裁判官)で開かれ、池田被告側は請求棄却を求めた。

 原告側は「研修医だった中本さんは突然の事故で小児科医になる夢を断たれた。肉体的苦痛は大きく、一人息子の成長を楽しみにしていた父親の悲しみも計り知れない」と主張。池田被告側は「原告側の主張を踏まえて反論していきたい」とした。

 訴状などによると、中本さんは昨年12月30日午後、近鉄線の踏切で、自転車に乗って踏切待ちをしていた際、持病のてんかん発作で意識を失った池田被告の自動車が追突、電車にはねられ死亡したとしている。

 中本さんら2人を死亡させたとして自動車運転過失致死傷罪に問われた池田被告は公判で「運転中に発作が起こるとは思っていなかった」として事故の予見可能性を否定、無罪を主張している。

デンタルドックを受けてみたら・・・

人間ドックならぬ”歯科ドック(デンタルドック)”が、最近注目を集めている。歯は悪くなってからでは治療費や治療時間がかかる。食べたいものも食べられなくなる。さらには、歯の悪化は糖尿病や心臓病など全身疾患の原因になることが、近年明らかになってもいる。欧米では、”歯周病のコントロールが出来ていない人には心臓病の手術をしない”と言われるくらいだ。
             日刊ゲンダイ 2011.7.11

歯の再生 マウスで成功

マウスの幹細胞から作った歯のもとになる「種」を、完成された歯になるまで育ててから口内に移植し、かんだり痛みを伝えたりといった天然の歯と同じ働きを持たせることに、東京理科大の辻孝教授(再生医工学)と大島正充助教らのチームが成功した。米科学誌プロスワンに12日発表した。人に応用するには、種の材料となる細胞を胎児以外から調達する方法や、体に負担をかけない培養の仕方、移植できる程度に育つ期間の短縮方法を、さらに研究する必要があるとしている。チームには東北大、東京医科歯科大、オーガンテクノロジーズ社(東京)も参加した。
             東京新聞 2011.7.13

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