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歯磨きの底力 妊婦に「歯科健診受けて」

 徳島大学大学院の日野出大輔教授(口腔保健衛生学)は「妊婦歯科健診の受診率は全国で2割程度とされており、多くの妊婦が歯の健康についての知識を持たずに出産を迎えている」と指摘する。同教授らが2005年から06年に妊婦歯科健診・保健指導を受けた徳島県内の妊婦を対象に行った調査では、約41%に4ミリ以上の歯周ポケット(歯周炎)が、約55%に処置の必要な歯があったが、定期的に歯科医院を受診していたのは約18%にすぎなかった。静岡県立短大の山本智美講師(歯科保健学)が08年、静岡県内の産科・産婦人科を持つ医療機関や助産院の保健指導担当者を対象に実施した調査によると、歯科・口腔に関する指導を実施しているのは27%にとどまった。
             日本経済新聞 2011.8.5