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警戒ステージ2に引き上げ 道検討 医療体制逼迫の恐れ 新型コロナ

道は26日、道内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染状況に応じて対策を講じる道の警戒ステージについて、最も緩い現在の「ステージ1」から、出勤抑制や感染リスクの高い会合の自粛を要請する「ステージ2」へ引き上げる方向で検討に入った。道内は新規感染者の急増に加え、病床利用がステージ2への引き上げとなる目安と並び、今後、医療体制の逼迫(ひっぱく)が深刻化する恐れがあると判断した。一両日中にも引き上げる見通し。

 ステージ2では、道は感染リスクが高い場所での会合の自粛やテレワーク推進などによる出勤抑制、体調が悪い人の外出自粛などを要請するとしている。

 道は26日、感染症対策の医師や大学教授を集めた専門会議を開き、非公開の場で「病床が(ステージ移行の)基準に達した。移行について検討する」と説明。委員からは感染状況が地域ごとに異なることを踏まえて「地域性を勘案して」との声もあったという。道は27日に委員から改めて意見を聴取した上で、早ければ同日にも感染症対策本部会議で警戒ステージの引き上げを決定する見通し。

 道内の26日の新規感染者数は50人。直近1週間の新規感染者数は295人と、ステージ2への引き上げの目安107人の3倍近くとなっている。病床利用数は150床と初めてステージ2の目安に並び、直近1週間の10万人当たりの新規感染者数も5・62人と、6月以降最も多くなっている。

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