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自転車で世界を疾走する84歳の歯科医

たばこをやめたら太り、「運動しよう」と自転車に乗り始めたのが40歳のとき。埼玉・大宮の自宅から東京・赤坂の仕事場まで往復約70キロを自転車通勤した。今もバリバリのサイクリスト。「私にとっては遊びで、楽しいからやっている。健康は後からついてきます」と笑顔で語る。

 70歳の時、四国八十八カ所をめぐる自転車巡礼を敢行し、1日約100キロを走った。スポーツバイクなど10台を所有し、海外にも行く。2年前は米ニューヨークの街並みを走った。日本サイクリング協会(東京)の副会長を務め、地方で会議があれば自転車を担いで列車に乗る。「自転車のいいところは人そのものがエンジン。乗っていると体の調子が分かる。心肺機能や足腰も強くなる。好きなように走ればストレス解消になる」

 今も週1~2日は、なじみの患者らを診療する現役の歯科医だ。健康づくりの基本は「一口30回、ゆっくりよくかんで食べること」。毎朝のラジオ体操も欠かさず、関節がきちんと動くかをチェックする。「小さいことに、くよくよしない。世の中や人間に興味を持ち続けることが、元気の秘訣(ひけつ)かな」

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