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スポーツデンティスト誕生

 スポーツの振興や競技力向上などのため、歯科学の観点から指導、助言する日本体育協会公認のスポーツデンティスト67人が初めて誕生した。

 2年前から同協会と日本歯科医師会が共同で養成講習会を開き、600人以上の歯科医の申込者から選ばれた第1期生。

 トップアスリートから一般のスポーツ愛好者までを対象に、医療機関での歯科診療に加え、スポーツ現場でのデンタルチェックや障害の防止、救護、競技力向上のための支援を行う。

 競技中の事故防止に有効なマウスガード(マウスピース)の製作や普及にも取り組む。

 当面、千人程度の登録を目指すという。

歯周病の男性は心筋梗塞のリスクが約2倍。東京大学による日本初の縦断研究で明らかに。

東京大学大学院医学系研究科の野口都美客員研究員(研究当時は大学院生)と豊川智之准教授、小林康毅教授らの研究グループは産業保健現場の医師らと共同で、金融保険系企業の36~59歳の男性労働者3081人を対象に5年間の追跡調査を実施。歯肉出血、歯のぐらつき、口臭からなる歯周病スコアや他の指標について、多変量ロジスティック解析で心筋梗塞発症リスクを分析した。その結果、歯周病を強く疑われる男性はそうでない男性に比べ、心筋梗塞の発症が約2倍多いことが明らかになった。歯周病が心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こすメカニズムは、歯周病細菌とその細菌が産生する要素、または歯周病により産生される炎症物質等が、歯肉の毛細血管を通じて全身の血管や心臓に運ばれ、動脈硬化や血管の閉塞をもたらすことが考えられている。この研究結果から、虚血性心疾患の予防に口腔ケアが重要ということが示唆された。あらためて、適切なセルフケアや歯科医院でのメンテナンスで歯周病の予防を推進させていかなければならない。

間違った管理方法は細菌増殖の原因に。歯ブラシを清潔に保つことが重要。

歯磨きには気を遣う人が増えてきているが、肝心の歯ブラシをきちんと管理していない人が意外に多い。歯ブラシに付着している細菌の数は数億以上とも言われ、管理状態によっては毛の中で食べかすが腐敗し、さらに細菌が繁殖してしまうという。では、歯ブラシの管理をどのようにすればよいのか。ポイントは水洗いと乾燥。使用後の歯ブラシはしっかりと流水で水洗いし、食べかすや細菌を洗い流すことが大切。特に、毛の根本は汚れがたまりやすいため、注意が必要だ。さらに、濡れた歯ブラシをしっかりと乾燥させること。いくら水洗いをしても完全に細菌を洗い流すことは不可能。歯ブラシが濡れていると、わずかに残った細菌がまた繁殖してしまうことになる。キャップをする人も多いが、乾く前にキャップをしてしまうと逆効果だ。

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