記事一覧

「認知症患者さんと向き合うときのコミュニケーション」

■過去・未来ではなく、今を大切にする
  歯科医師が「昨日息子さんが来たそうですね」と過去の話をすると、患者さんは過去の記憶に曖昧なことが多いため、「息子は来ていない」などと混乱を起こすことがあります。そうではなく、「昨日いいことがありましたか?」という聞き方をすると、患者さんは「そうなんだよ。昨日息子が来たんだよ」などと答え、歯科医師は「それは良かったですね」というように、スムーズに会話が展開していくことが多いといいます。
 ■歯科医師が患者さんをどう見るかではなく、歯科医師が患者さんからどう見られているかを意識する
  患者さんの心理に合わせて、白衣を着て堂々と診察するケースや、私服で親近感を作り診察するケースがあります。患者さんの心の模様に歯科医師が合わせていくことが大事です。

2割負担問題を審議会に要望 社保審・医療保険部会

社会保障審議会の医療保険部会が10月7日(月)、厚労省で開催され、高額療養費の見直しについて議論が行われた。厚労省から高額療養費の区分・上限額を平成27年1月から見直す3つの案が示された。高額療養費の見直しは70~74歳の高齢者の窓口負担を本則の2割に引上げることを前提に議論されることから、日歯常務理事の堀憲郎委員は同部会に資料を提出し、国民の健康寿命が70~74歳の間で尽きることや、国民が質の高い生活を送るために20本の歯を残そうとする8020運動についても、平均20本の歯を有しているのは65歳~69歳の年齢層までで、70~74歳では20本を切ることを説明。「70~74歳までの時期が健康寿命の延伸の観点で極めて重要である」と訴えた。
                           日歯広報 10月15日

過去ログ