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北海道のう蝕率が全国で39位

4月16日(金)に第1回学校歯科部会が開催され、その中の報告事項
として、北海道のう蝕率が岩手・宮城・福島を除き全国で39位にな
り、フッ化物洗口剤(ミラノール等)が学校でも購入が可能となっ
たことが報告された。事業内容としては、今年度よりフッ化物洗口
指定校を新規に7校募集したところ、現在までに5校の希望があった。
さらに今年度の本会学会にてフッ化物洗口ワークショップを北海道
子供の歯を守る会と共同開催予定となった。また学校歯科保健に関
する執筆を、校長会、養護教員会、道教委等に依頼し、広報と連携
で道歯会通信の新企画「シリーズ学校歯科保健」として掲載するこ
とが了承された。

お年寄りはなぜ誤嚥しやすいのか

誤嚥とは、誤って気管の中に食物が入ることです。お年寄りに起こりやすい理由は、お年寄りの体は基本的な器官でも反射運動が鈍くなっているからだと考えられます。嚥下という動作自体が頭の中で構成された反射運動です。まず舌の奥に食物が載ることを感知して、飲み込みという動作が開始されます。飲み込まれる食片が気管の上を通過するため、前もって声門が閉鎖され、さらに咽頭蓋が気管を閉鎖します。また、鼻への逆流も防止するため鼻咽腔も閉鎖し、食片は必ず食道へ誘導されるのです。老化という現象は、頭の中の一つ一つの神経細胞のつながりも除々に減らしていきます。そのため、神経の連携も除々に減らしていきます。そのため、神経の連携も除々に鈍くなっていくのです。その結果、反射運動に衰えがみられます。
 また、肺の機能が十分でないため、嚥下している間、呼吸を止めていることが長時間はできません。そのためお年寄りでは、口の中の食物を一度に嚥下できないということが起こりえます。通常嚥下しているときは、気管は声門閉鎖や咽頭蓋による閉鎖によって封鎖され、気管内に食物が入らないようになっていますが、舌の感覚との連携が不十分でなかったりすると、食物が残留しているのに気管を開いてしまい、誤嚥が起こることがあります。また、気管内に食物が入った場合、通常、咽頭内や気管内の感覚によって咳を誘発し、その異物を出そうとします。ところでお年寄りでは、この連携もときどきゆるくなり、咳があまり出ないことがあるのです。したがって、お年寄りは誤嚥しやすいのです。

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