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アンチエイジング2 自分を知って楽になる

 鶴見大学歯学部付属病院(横浜市鶴見区)。ここのアンチエイジング外来で、老化度の検査を受けた。結果を聞きに、再び病院長の斎藤一郎教授をたずねた。斎藤教授から報告書を手渡された。ページをめくると、数字や文字がたくさん並んでいる。「どんな結果だったのでしょうか?」。そう尋ねると、斎藤教授は「筋肉と骨は年齢より10歳以上若い。取材でよく歩いて、鍛えているんでしょうね。」「えっ、本当ですか」。つい頬がゆるみ、声が弾んだ。が、続きがあった。「血管年齢などは10歳以上年をとっています」。口の中も、かむ力は年齢より若いが、唾液の量、飲み込む力などは老化していた。外来主任の講師が、老化防止策を指導してくれた。まず血管。「糖質や脂肪は血管の硬さにつながります。クッキーなどの甘いものの量を減らしましょう」口。「よくかみ、飲み込むと、意識することが大事。おいしいからと、だらだら食べるのはダメです」結果が良かった筋肉と骨にも注文がついた。「歩くだけでは運動不足。将来を考えてジョギングや水泳などもしてください」思い当たることばかり。私はうなずくしかなかった。
            読売新聞 2011.8.19

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