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入れ歯は訓練と調整が必要

入れ歯は、入れればかめるというものではない。かむ訓練を重ねて初めて、使いこなせる道具です。一度作ればずっと使えるわけでもありません。高齢者は体重の増減に従って歯ぐきがやせたり太ったりするので、浮いた入れ歯が口中を傷つけないよう常に調整が必要です。口はかむ、味わう、飲み込む、話す、呼吸するという大切な機能を担っていると同時に、病気の入り口にもなれば防ぎ口にもなる。その人の生活の質を左右する口腔ケアを、トータルにおこなえる環境が必要だ。
                 日本海新聞 2009.3.16

食品による窒息事故乳幼児、高齢者注意を

厚生労働省のデータによると、近年4000人以上の方が食べ物による窒息で亡くなられています。特に乳幼児や高齢者は普段からリスクのある食べ物や食べ方に気をつける必要があります。
 乳幼児の場合、臼歯がはえそろっていないため、かんですりつぶすことが困難です。また、高齢者では唾液の分泌が少なく、食べ物をかみ砕くことや飲み込むことの機能が低下しているため、粘り気のある食べ物がのどに詰まりやすくなります。
              福島民報 2009.3.16

苦痛減らす口腔ケア

がん患者と口腔ケア。何の関係もなさそうに見えるが、実は密接だ。抗がん剤治療を受けると、約4割の人に口腔粘膜炎(口内炎)などの合併症が起き、このうち反芻が重症化する。抗がん剤が、がん細胞だけでなく正常細胞も攻撃してしまうためだ。
 合併症による激しい痛みや体力の低下などで、がん治療の中断を余儀なくされることもある。こうした現状を改善しようと東北労災病院は2007年、がん口腔ケアをいち早く導入。心身の苦痛を和らげる緩和ケアの一環として、がんと診断された時点で院内の各診療科から歯科につなぐ仕組みを作った。
             河北新報 2009.3.15

歯と口の健康を大切に

食べ物を幅広く豊かに食べるためには、まず歯と口の健康が必要であることを忘れていませんか?食べ物の知識を得て、バランスよる食べることの大切さを理解していても、食べられなくては意味がないことを歯科医師は、日々痛感しているのです。
 「食育」の担い手として歯科を利用してください。歯科で行われる治療や食事の指導が、そのまま「食育」につながるのです。
             福島民友 2009.3.13

ラクトフェリンが歯周病原因物質を抑制

森永乳業は、乳由来タンパク質ラクトフェリンが歯周病の原因物質バイオフィルムの形成を抑制・除去する機能を持っていることを新潟大との共同研究で確認した。
 ラクトフェリン1000分の8㎎という低濃度でもバイオフィルム形成を抑えることがわかり、濃度を濃くするとより効果が向上した。また、同濃度で同フィルムの量も減らした。
 また、ラクトフェリンとシプロヘキサンシン(抗生物質)と併用すると、同フィルムを取り除く効果が増強されたという。
                 化学工業日報 2009.3.23

妊婦健診の公費負担拡充 厚労省

厚労省雇用均等、児童家庭局は、全国児童福祉主管課長会議で、妊婦健診の公費負担対象を14回程度まで拡充する案に関連し、里帰り出産等でも自己負担なしで、健診が受けられる体制を整備するよう求めた。
 市町村は14回分の受診券を妊婦に支給し、特殊な自己負担を除き、妊婦は受診券の提示のみで健診が受けられるようになる。支払業務を受託した国保連は、請求先・支払先の振り分け、記載内容のチェックなどの業務を担うことになる。
              北海道歯科医師会通信 2009.4

いつのまにかできて消える口腔内の血疱

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熊本市民病院皮膚科部長の木藤正人氏の元に、繰り返し生じる口腔内の血疱を心配した患者が訪れた。患者は、2日前に熱いコロッケを食べた後、痛みとともに、軟口蓋に何か舌に触れるものができたことに気付いた(写真)。

 鏡で、黒い水疱様病変を確認。自発痛はなかったが、舌や食べ物が触れるとわずかに痛んだ。患者によると、以前にも同様のエピソードが1~2回あったが、いずれも1~2日で血胞は破れ、1週間程度で治癒したという。血液検査や血液凝固能にも異常はない。木藤氏は、angina bullosa haemorrhagicaと診断した。

 angina bullosa haemorrhagicaは、血液異常や全身疾患とは無関係に、突然口腔内に出血性水疱(血疱)が生じる病態だ。木藤氏は、「決してまれではなく、国内では、1990年代から歯科・口腔外科領域で報告されてきたが、医科の領域ではあまり認識されていないようだ」と話す。見た目が悪性黒色腫と似ているため、知識のある患者はびっくりして、悪性腫瘍を疑いやすい。

 通常のいわゆる「口内炎」と異なり、好発部位は軟口蓋で、黒い血疱になるのが特徴だ。多くは、接触痛や違和感を伴い、発症して1~2日以内には血疱がつぶれる。その後、赤色斑点の混在を特徴とした痛みを伴うびらんを形成し、1~2週間で瘢痕を残さず治癒する。「基本的には経過観察で問題ないが、まれに、血疱が拡大して気道閉塞を起こしたとの報告もあるので、注意が必要だ」と木藤氏は話す。

 原因疾患は特にないが、通常、誘因はある。多くは、食事中や食後すぐ、口腔内に疼痛や灼熱感を覚え、その後、軟口蓋や頬粘膜、舌に血疱が出現する。「実際に我々が遭遇したケースでも、熱いものや硬いもの、ざらざらしたものを急いで食べた後の発症例が目立った。食事時の物理的刺激や温熱の刺激で起こることが多いようだ」と木藤氏。また、吸入ステロイド薬を使用している患者が多いとの報告もある。背景には、第1回で紹介したAchenbach(アヘンバッハ)症候群と同様、血管の脆弱性があると考えられており、中年以降の発症が多い。

母ザルがしつけ:子供の前だと大げさに歯磨き行動

タイに生息し、人の髪の毛を使って歯に詰まった食べ物のかすを取り除く歯磨く行動をする野生のカニクイザルの中に、子ザルがみていると特に大げさに歯磨き行動を行う母ザルがいることを、京都大霊長類研究所の正高信男教授の研究チームが突き止めた。子供に関心を向けさせて、歯磨きを教えるしるけとも考えられるといい、こうした行動が人間以外で確認されたのは初めて。
 正高教授は、人間以外の動物は、教育しないというのが常識だが、今回の実験で、教えることの芽生えがサルにもみられたと考えることができる。
                  産経新聞 2009.3.11

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