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銀歯や詰め物取れやすく

 唾液には口の中に潤いを与えたり、食べ物と混ざり消化を助けたりする大切な役割があります。しかし、歯の治療中には治療の質を低下させる邪魔物です。確実に唾液を取り除くため、かぶせ物を歯に接着する前や、歯と同じ色のプラスチックの詰め物をする前に、歯の表面を水洗いしアルコールでふいたりして念入りに乾燥させます。
 けれども、歯科医が目を離した患者さんは歯をなめてしまうことがあります。歯の表面が唾液で汚染されると、銀歯や詰め物が取れやすくなる原因になるので注意しましょう。
          福島民友 2009.6.12

食品による窒息事故を防ぎましょう

昭和大学歯学部向井美恵教授の調査によると、2003年に食べ物などを喉に詰まらせて亡くなった人の数は8、570人であり、65才以上の高齢者の占める割合は、84.1%と高く(この中で80才以上の割合が53.6%)、また朝食の一口目に多かったです。
 このことからも高齢者では、朝食をとる前に歯磨きなどして口腔内の感覚を鋭敏にしておくことや、嚥下体操(食事前の準備体操)することが大切です。詰まりやすい食品の場合は、一口ずつ嚥下を確認し、少量の水を飲む交互嚥下する事をお勧めします。そして、定期検診を受けて口腔機能の問題点や改善方法を歯科医に相談しましょう。
 また、万一の時には、119番通報と共に応急処置(背部叩打、ハイムリッヒ法)を試みます。高齢者では、口の中に食べ物が見えれば掻き出します。掃除機を使うことは、一般的に危険なので推奨されません。

海外技工訴訟 控訴審が結審

東京高裁での歯科技工海外委託裁判の控訴審が5日に結審した。判決は
10月14日午後1時10分と決まった。
 同訴訟については一審で原告側が敗訴、二審では裁判長が進行協議を
提案、裁判宮による原告側と国側の話し合いが数回持たれ、成り行きが
注目されていた。
 結審後の説明会であいさつした原告団の脇本征男・歯科医療を守る国民
運動推進本部代表は、これまでの運動の成果を振り返り、「全国で35都道
府県歯科技工士会が同じ思いで賛同してくれたことが大きい」と総括した。

知っていますか? 注目のデンタルガム登場 虫歯予防にオススメ

歯の表面では、エナメル質の主成分であるリン酸(P)とカルシウム(Ca)が溶け出す脱灰と、それを回復する再石灰化が繰り返されている。唾液に含まれるリン酸とカルシウムが再石灰化することで、歯が硬くなり、虫歯になりにくくなる。つまり、歯が常に唾液で潤されるような環境にあれば、虫歯はできにくくなるが、そう容易なことではない。
 再石灰化に有効なデンタルガムは、数社から発売されているが、それぞれ再石灰化を促進する物質は違う。再結晶化まで証明されたのは、リン酸化オリゴ糖カルシウムだけだ。何げなく噛んでいるガムに含まれるリン酸化オリゴ糖カルシウムのパワーが、意外な形で証明されていたとは驚きだ。
          夕刊フジ 2009.6.10

市立札幌病院裁判 

市立札幌病院救命救急センターで研修中の歯科医師(口腔外科医)に
資格外の医療行為をさせたなどとして、医師法17条(医師以外の医業の
禁止)違反の罪に問われた元センター部長の医師、松原泉被告(59)の
上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は7月23日付で、松原被告
の控訴の棄却を決定。罰金6万円とした二審判決が確定した。

日報抄

 江戸時代の歯ブラシを見せてもらった。新潟市中央区の日本歯科大内にある「医の博物館」に展示されている。割りばしくらいの長さの細い棒で「房楊枝」という。一方の端っこは房状にほぐれ、もう片方はとがっている。
 浮世絵には美人が房楊枝を使う図柄が残っている。昔の人も口の中を清潔にすることの大切さはよく分かっていたらしい。
          新潟日報 2009.6.5

甘い物我慢せず 虫歯を予防する 歯科医が冊子作製

甘さは砂糖と同じでも、歯を溶かす酸が出ないキシリトールガムをかむことで、虫歯になりにくい環境にできると知り、7カ条を考え出した。
 虫歯予防の7カ条
  ① 甘味料の100%がキシリトールのガムを1日3個以上かむ
  ② フッ素入り歯磨きペーストを1日2回使う
  ③ だらだら食べない
  ④ 虫歯菌のすみか、歯の溝うぃ埋める
  ⑤ 糸ようじを使う
  ⑥ イオン飲料に気を付ける
  ⑦ 歯医者で定期的にケア
 
          毎日新聞 2009.6.5

歯科健診1000円で 虫歯の母子感染防ぐ狙い 厚木市が妊婦対象に

厚木市は今月から、厚木歯科医師会と協力し、妊婦が千円の負担で受けられる妊婦歯科健康診査を始めた。早産の危険を避け、虫歯の母子感染を防ぎ、母子の健康づくりに役立ててもらう狙い。市内の妊婦全員を対象にした補助制度は県内で初めて。
 市健康づくり課は「歯科疾患の早期発見により、より安全で安心な出産を支援したい」としている。
           神奈川新聞 2009.6.10

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