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日報抄

 江戸時代の歯ブラシを見せてもらった。新潟市中央区の日本歯科大内にある「医の博物館」に展示されている。割りばしくらいの長さの細い棒で「房楊枝」という。一方の端っこは房状にほぐれ、もう片方はとがっている。
 浮世絵には美人が房楊枝を使う図柄が残っている。昔の人も口の中を清潔にすることの大切さはよく分かっていたらしい。
          新潟日報 2009.6.5