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歯のエナメル質の元、iPS細胞使い作製成功

東北大学は10日、マウスのiPS細胞(新型万能細胞)を使って歯のエナメル質の元になる細胞を作り出すことに、同大大学院歯学研究科の福本敏教授らのグループが世界で初めて成功したと発表した。

 研究成果は、米国科学雑誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版で紹介されている。

 福本教授らは、歯の元になるラットの歯原性上皮細胞とマウス由来のiPS細胞を混ぜて培養。iPS細胞をエナメル質を構成しているたんぱく質の一つ、アメロブラスチンを含む細胞に分化することができた。この細胞をエナメル質に変化させることができれば、歯の再生につながる可能性があるという。

 福本教授はすでにiPS細胞から歯の象牙質の元になる細胞を作り出すことに成功しており、「全身のどの細胞からも、歯を作り出せる可能性が高まった」としている。
読売新聞 2月11日(土) 配信

じょうぶな歯を育てる3つのポイント

ポイント1 噛むこと 生えかわりの時期はとても大事!よく「噛む」ことで、きれいな歯並びに!
 ちょっとした工夫でよく噛める子になる!
  ①食材を大きめに切りましょう
  ②噛む回数を5回ずつ増やす

ポイント2 歯磨き コツをつかんで親子で上手にブラッシング
 仕上げ磨き 3つのポイント
  ①6歳臼歯
  ②永久歯にかわったところ
  ③歯ブラシが届きにくいところ

ポイント3 食生活 強い歯にする生活習慣を心がけましょう!
 ダラダラ食べを防ぐルール
  ①時間を決めて食べる
  ②食べる前に手を洗う
  ③イスに座って食べる

歯周病がよくなる!

歯周病対策の基本は、ブラッシング、歯石除去、そして歯石を取った後のザラザラした歯の面を平らにすることだ。しかし、これに加えて非常に重要なことがある。「TCH(Tooth Contacting Habit)」=「上下の歯をつける癖」の改善だ。
 上下の歯をつけるといっても、噛み締める、食い縛る、というほど強いものではない。軽く触れているだけでも、上下の歯には圧がかかるのだが、本人が
気付いていない場合が大半だという。「パソコンの作業中や仕事に熱中しているときなどは特に、TCHが見られる。上下の歯を触れさせないということを無意識にできるようにすべきです」そのための一番いい方法は、「上下の歯を離す」「上下の歯をリラックスさせる」などと書いた紙を、パソコン周辺など目に付くところに貼っておくことだという。金もかからず、自分ですぐできる。やってみよう。
              日刊ゲンダイ 2011.12.13

骨粗鬆症 歯の治療は相談を

骨粗鬆症などの治療薬を飲んでいた患者が、抜歯のような歯の治療を受けた後に、ごくまれだが、あごの骨に炎症や壊死を起こすことがある。このため、関連学会は、薬の服用を休止できる場合の目安をまとめた。医師らは、不安から、患者が自己判断で薬を止めてしまうのは危険と、注意を呼びかけている。
 国内外のデータから、日本でも骨粗鬆症の治療で口から飲んでいる場合で、0.01~0.02%、がんの治療で注射や点滴を受けている場合で1~2%で異常が起きているとみられる。BP製剤を休薬をする間は、ほかの治療薬への切り替えのほか、食事や運動で骨を強くする努力も必要になる。患者によっては、休薬すべきか判断が難しい場合もある。
              朝日新聞 2011.12.13

療養者らの歯磨きや治療

口腔ケア」という言葉を聞いたことはありますか。口腔ケアとは、口の中を清潔に潤った状態に保つことを目的として、主に施設に入所している人や、病気療養中(入院、在宅を含む)の人などを対象に行われる口の中のケアのことをいいます。
 口腔ケアは、大きく分けて「専門的ケア」と「一般的ケア」と呼ばれるものがあります。「専門的ケア」には、歯科医師や歯科衛生士らによって行われる、いわゆる歯科治療も含まれます。例えば、虫歯の治療や歯石を取る治療、歯周病の治療や管理などです。
              福島民友 2011.12.9

”歯科口腔保健法”推進へ検討進む

平成23年度都道府県歯科医師会地域保健・産業保健・介護保険担当理事連絡協議会が12月14日(水)、歯科医師会館で開催され、昨年8月2日(火)に成立し、同10日(水)に公布・施行された「歯科口腔保健の推進に関する法律」(歯科口腔保健法)の推進に向けて、口・日歯双方で検討をすすめていることが示された他、本年4月1日(日)から施行・配布予定の母子健康手帳の改定経緯やその内容について確認した。
              日歯広報 1月25日

口腔内HPV感染率、男性で高い

米国国民健康栄養調査(NHANES)から14-69歳の男女5579人を対象に、口腔内ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染率を横断研究で調査。全体の感染率は6.9%だった。年齢別では30-34歳で7.3%、60-64歳で11.4%と二峰性を示した。男性は女性より有意に高かった(10.1%対3.6%、P<0.001)。

お口の健康で心臓発作リスク低下

定期的に歯科医院を訪れ、歯石を取ってもらうと心臓発作のリスクが最大24%低下する。台湾での研究が示した。米フロリダ州オーランドでのアメリカ心臓協会(AHA)の会合でこのほど発表された研究によると、歯石除去の処置は脳卒中のリスクも13%減らした。
 またスウェーデンで行われた別の研究結果によると、歯周病から心臓発作、鬱血性心不全、脳卒中のリスクが予測できる。通常、成人の永久歯の本数は32本だが、7999人の歯周病患者を調査したところ、歯の本数が21本以下の被験者では心臓発作のリスクが69%高かった。また、歯周ポケットが深い歯の本数が多い人では、心臓発作のリスクが53%高かった。
 残っている歯の本数が少ない人は鬱血性心不全のリスクが高く、歯茎からの出血が多い場合には脳卒中のリスクが高かった。
          フジサンケイビジネスアイ 2011.12.6

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