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世界初、マイクロPHセンサによるう蝕の定量的検査技術の開発に成功。

東京医科歯科大学生体材料工学研究所の宮原裕二教授と田畑美幸テニュアトラック教授の研究グループは、酸化イリジウムを材料とするマイクロPHセンサを製作し、世界初となる歯のPHマッピングによるう蝕の定量的検査技術を開発した。研究グループは、歯科用深針に実装することを目的に、小型化・加工性に優れたワイヤを用い、室温での理論値に近いPH感度を有するセンサを作製。
 このセンサを用いて抜去う蝕歯の表層PH測定を行い、健康な歯根、非進行性う蝕、進行性う蝕はそれぞれ6・85、6・07、5・30のPH値を有していることもわかった。直径300μmの同センサは、凹凸や欠損といった歯表層の形態に左右されず、直接PH測定を行うことが可能であるだけでなく、染色による目視診断やX線による画像診断では識別できない歯間のう蝕進行性も評価することができる。繰り返しの測定や、使用後のオートクレーブ滅菌も可能だという。

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